イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽業界への提案

前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲と成るかを読む (2023年8月2日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲(下記エントリー参照)の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の動向をチェックし、真の社会的ヒット曲と成るかを読みます。

ソングチャートはフィジカルにこだわりすぎることなく、デジタルでのヒットとフィジカルでの補完が重要なことについて

なにわ男子の新しいフィジカルシングルが9月にリリースすることが明らかになりました。それに伴い、BE:FIRSTとリリースが重なることが確定しています。 #なにわ男子 が9月13日にフィジカルシングルをリリースすることがインスタライブでアナウンスされました…

前週上位進出曲の翌週動向、そして最新チャート上位進出曲のヒットの可能性をCHART insightから導き出す

直近7月19日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは15曲が初登場。2曲の100位以内再登場を含め、100位以内においては6分の1が入れ替わっています。前週7月12日公開分ソングチャートについても入れ替わりが多かったのですが、前週のチャート結果に関し…

フィジカル先行/デジタル後発もしくは未解禁という音楽業界の(今も残る)常識が変わることを強く願う

昨日放送された『音楽の日』(TBS)におけるダンスコラボ企画に多くの称賛が集まっています。この日SNSで多く取り上げられた言葉が”垣根を越える”というものであり、番組内の字幕、またパフォーマンス前のVTRに登場したTravis Japanの宮近海斗さんもこの表現を…

最新ビルボードジャパンソングチャートは初登場曲多数…どの作品が社会的ヒットに成るかを予想する

最新7月12日公開分のビルボードジャパンソングチャートについては一昨日以降に解説を行っていますが、最新週では100位以内において通常より多い15曲が初登場。100位以内返り咲き作品がないことからも、当週は比較的チャートが大きく変わったと捉えていいでし…

「ちゅ、多様性。」「オトナブルー」の流行、その肌感覚と音楽チャートとの差から考えること

本日はビルボードジャパン各種チャートの更新日。Mrs.GREEN APPLEがアルバム『ANTENNA』の初登場に伴いトップアーティストチャート(Artist 100)をはじめて制するかに注目です。この点については先日記載しています。 さて今回は、上記エントリーでも紹介した…

先月発表された上半期のオリコン合算シングルランキングを、YOASOBI「アイドル」を軸に考える

オリコンは6月下旬、上半期の各種ランキングを発表しています。 #オリコン上半期ランキング2023 作品別売上数部門King & Princeが7冠達成男性アーティスト35年ぶりの「シングル」&「アルバム」同時1位「デジタルシングル(単曲)」ではYOASOBI「アイドル」が…

『CDTVライブ!ライブ!』以外の音楽番組パフォーマンス映像もYouTube公開…一方で引っ掛かりを覚えることについて

夏の地上波音楽特番真っ只中の状況ですが、一足早く放送された『カミオトー上方音祭ー』(読売テレビ 6月17日放送)については先日までTVerでの見逃し配信が行われていました。前日に放送された『カミオトー前夜祭ー』も同様です。 #カミオト #上方音祭全国の…

(追記あり) グローバルチャート(Global 200およびGlobal Excl. U.S.)とは何か、そしてJ-POPの現在と課題とは (最新版)

(※追記(7月4日8時52分):このブログエントリーと同日、7時台にアップされたnoteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんによるYahoo! JAPANのコラムにて、TikTok発のヒット曲が時間を超えてヒットしている状況を紹介されています。このエントリーではTikTok発…

「どうしても君が好きだ」のチャートアクション、最近のAKB48のシングルで異なる動向を辿ることについて

一昨日のブログエントリーでは、櫻坂46「Start over!」のチャートアクションについて紹介しました。 (このブログエントリーを紹介したツイート(→こちら)に対し、”LINE MUSIC再生キャンペーンが批判の対象になっている”という指摘をいただきました。その点に…

ビルボードジャパンとオリコンの複合指標チャートの差から感じること、およびフィジカルセールスに対する私見

ビルボードジャパンソングチャートとオリコン合算シングルランキングという複合指標から成るふたつのチャートの比較についてはこれまでも記してきました。最近呟いた内容(→こちら)にも複数のリアクションをいただいたことから、YOASOBI「アイドル」の登場10…

SixTONES「こっから」は好調ながら早々にダウンする可能性は拭えず…デジタルの方針転換を事務所側に提案する

SixTONESの最新シングル「こっから」。昨秋以降の彼らの作品において最もヒットしているという印象を抱いています。 一方、シングル初週売上497,843枚でシングル1位、ラジオ1位の2冠を獲得したSixTONES「こっから」は、森本慎太郎とKing & Princeの髙橋海人…

ビルボードジャパンソングチャート週間1~5位を定点観測化し、デジタル充実の重要性を今一度唱える

このブログでは2022年度ビルボードジャパン年間ソングチャート登場後に男性ダンスボーカルグループ(男性アイドル)に特化した分析エントリーを掲載しましたが、今年度は現時点では行わない予定です。その代わりに、これまで3位までだった週間ソングチャートの…

(訂正あり) ビルボードジャパン上半期トップアーティストチャートを分析、そこからみえてくるものとは

(※訂正(8時33分):ブログエントリーのタイトルに誤りがありました。”ビルボードジャパン上半トップアーティストチャートを深掘り、そこからみえてくるものとは”という元のタイトルを、”ビルボードジャパン上半期トップアーティストチャートを分析、そこから…

(追記あり) ビルボードジャパン上半期ソングチャートの記事から表を作成、そこからみえてくるものとは

(※追記(6月12日17時40分):ビルボードジャパン上半期ソングチャート、上位20曲のCHART insightを巻末に掲載しました。またそれも踏まえ、ブログエントリーのタイトルを【ビルボードジャパン上半期チャートの記事から表を作成、そこからみえてくるものとは】→…

(追記あり) ビルボードジャパンの2023年度上半期チャートが本日発表…注目すべきポイントとは

(※追記(6時31分):ビルボードジャパンアルバムチャートの記事に一部誤りがあり、訂正された記事が先程アップされました。それを踏まえ、このブログでも貼付ツイートの差替を実施しています。) (※追記(6月11日8時56分):ビルボードジャパン上半期チャートのう…

ソングチャート2位に上昇したINI「FANFARE」、フィジカル初加算週に動画再生指標がダウンした理由を考える

前週5月24日公開分のビルボードジャパンソングチャートを踏まえ、このようなエントリーを記載しました。 前週トップ20内に初めて登場した男性ダンスボーカルグループ(男性アイドル)の4曲は、CHART insightを見れば指標構成等の動向が大きく異なります。特に…

Travis Japan「Moving Pieces」動画再生回数急増への見方、そしてチャートアクションを高める方法を考える

一昨日、このようなエントリーを掲載しました。 ここで紹介したTravis Japan「Moving Pieces」については、先週以降気になる動きがみられます。

最新ビルボードジャパンソングチャートにおけるジャニーズ関連曲の動向から、デジタル解禁の重要性を唱える

このブログでは木曜以降、最新のビルボードジャパンソングチャートの動向を分析しています。昨日は主に男性ダンスボーカルグループ(男性アイドル)におけるフィジカルセールス初加算曲、およびLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲の動向を分析しました。 本日は…

最新チャートでトップ10入りした男性ダンスボーカルグループの動向から、分岐点は未だ見えないと捉える理由

最新5月24日公開分のビルボードジャパンソングチャートではトップ10内に3曲が新たに登場しています。 ・3位 (初登場) Travis Japan「Moving Pieces」 ・4位 (前週22位) MAZZEL「Vivid」 ・10位 (初登場) INI「FANFARE」 男性ダンスボーカルグループ(アイドル…

「Vivid」でフィジカルデビューしたMAZZEL、BE:FIRST「Gifted.」との施策の違いから考えること

次回5月24日公開分(集計期間:5月15~21日)のビルボードジャパンソングチャートで上昇が見込まれる曲のひとつがMAZZELのデビューシングル「Vivid」。集計期間初日にデジタルを解禁したTravis Japan「Moving Pieces」共々、男性ダンスボーカルグループ(男性ア…

トップアーティストチャートにおけるジャニーズ事務所所属歌手の動向を比較、その特徴およびKing & Princeの強さについて

昨日のブログエントリーでは、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)を用いてジャニーズ事務所所属4組の動向を紹介しました。 本日の #イマオト ブログエントリー(https://t.co/odhZau2Jg7)では、ジャニーズ事務所所属歌手4組(#Kingan…

King & Princeはカラオケでも人気...ビルボードジャパンによるポッドキャストを踏まえ、CHART insightを分析する

最新5月17日付公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:5月8~14日)にて、King & Prince「シンデレラガール」のフィジカルセールスが100万枚を突破しています。 【ビルボード】King & Prince『シンデレラガール』リリースから5年かけてミリオン…

K-POPにおける外国語版同時リリースは主流になるかを考え、日本でも活かせる可能性を提案する

K-POPの新たな動きと言えそうです。 HYBEの新プロジェクト、MIDNATTによるデビュー曲「Masquerade」が今週リリース。6つの言語版が同時に公開されています。 (上記動画は設定画面にて言語を設定可能。) 6つの言語をまとめたEPにて、最初に収録されているのは…

ジャニーズ事務所の姿勢転換とそれまでのメディアによる”報じないこと”の問題、音楽チャート面を主体に私見を記す

昨夜、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に対しジャニーズ事務所側が動きました。 ジャニーズ事務所の元所属タレントの男性などから、4年前に亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を訴える声が相次いでいる問題で、ジャニーズ事務所は14日、今の社…

ビルボードジャパンとオリコンの複合指標チャートの差、そして"数(を積むこと)の論理"の問題を考える

複合指標から成るビルボードジャパンのソングチャートとオリコン合算シングルランキングとでYOASOBI「アイドル」の動向に大きな差が生じていることについては、以前紹介しました。 オリコン合算シングルランキングでは現在も、YOASOBI「アイドル」が首位を獲…

ビルボードジャパン、ストリーミング1億回再生曲が200を突破…報道等を踏まえストリーミング関連の提案を記す

一昨日のビルボードジャパンによる発表は極めて重要です。 ストリーミング累計1億回再生超え楽曲が200曲突破 https://t.co/LJ27yzSjws pic.twitter.com/SQzKmJVupr — Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2023年5月4日 集計期間は2018年3月12日以降。サブス…

BE:FIRST「Smile Again」がYOASOBI「アイドル」に迫るも2位…一方でストリーミング指標からみえてくるものとは

昨日はビルボードジャパンソングチャートを制したYOASOBI「アイドル」の強さについて紹介しました。 そして最新チャートから今回、BE:FIRST「Smile Again」を今回取り上げます。この曲は集計期間中にフィジカルセールスおよびデジタル双方を解禁し、5月3日公…

ジャニーズ事務所側の動画に対する姿勢が変化、そしてさらなる展開へ…今一度デジタルに関する希望を記す

ジャニーズ事務所所属歌手側の動画に対する姿勢が、今月大きく変化したと感じています。 /速報!\#CDTVライブライブ 4/3(月)放送#CDTV30周年SP をこのあと12:00から(((ノーカット)))で無料配信開始!見逃した方も、もう一度見たい方も...配信URLはこちら#T…

YOASOBI「アイドル」がGlobal 200で14位、Global Excl. U.S.で5位に到達…ロングヒットに必要なことを考える

昨日のエントリーでもお伝えしたように、米ビルボードによる最新4月29日付グローバルチャートのうちGlobal Excl. U.S.においてYOASOBI「アイドル」が5位に登場しています。また日本時間の昨夜には同曲が、Global Excl. U.S.から米の分を加えたGlobal 200にお…