イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

芸能界の問題

カバーや訃報を機にオリジナル版をチェックしたくても不十分…音楽業界にデジタルアーカイブ徹底を求める

日本の音楽業界においてデジタルアーカイブが未だ徹底されていないことが、日本国内、そして海外でも再浮上の機会を逃していると捉えています。今回は直近における事例を採り上げます。

『CDTVライブ!ライブ!』以外の音楽番組パフォーマンス映像もYouTube公開…一方で引っ掛かりを覚えることについて

夏の地上波音楽特番真っ只中の状況ですが、一足早く放送された『カミオトー上方音祭ー』(読売テレビ 6月17日放送)については先日までTVerでの見逃し配信が行われていました。前日に放送された『カミオトー前夜祭ー』も同様です。 #カミオト #上方音祭全国の…

ジャニーズ事務所の姿勢転換とそれまでのメディアによる”報じないこと”の問題、音楽チャート面を主体に私見を記す

昨夜、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に対しジャニーズ事務所側が動きました。 ジャニーズ事務所の元所属タレントの男性などから、4年前に亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を訴える声が相次いでいる問題で、ジャニーズ事務所は14日、今の社…

King & Princeが動画再生指標トップ5を寡占した理由、そして今後考えられることへの私見

最新2月15日公開分のビルボードジャパンソングチャート、動画再生指標ではKing & Princeが5位までに4曲ランクインしています。下記は最新のビルボードジャパンソングチャート、CHART insightにて動画再生指標の1位から順に並べたものです。 「ツキヨミ」は11…

【ビルボードジャパン最新動向】最新ソングチャート、完勝した「KICK BACK」を含む主要曲の動向を把握する

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 11月21~27日を集計期間とする最新11月30日公開分(12月5日付)ビルボードジャパンソングチャートは、米津玄師「KICK BACK」がフィジカルセールス指標初加算に伴い首位返り咲きを果…

『CDTVライブ!ライブ!』見逃し配信時の一部歌手除外からみえてくる組織やメディアの姿勢への違和感

11月28日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)では冒頭からKinKi Kidsが登場。7曲を披露したライブは話題となり、”#KinKiKidsフェス”というハッシュタグも人気に。しかし番組開始から19時39分近くまで放送されたそのKinKi Kidsフェスの部分が、TVerやGYAO!…

(追記あり)『NHK紅白歌合戦』で相次ぐ”内定”記事、および出場歌手予想掲載1ヶ月を経ての私見

(※追記(11月15日7時30分):スポーツ紙による11月15日付内定記事を追加しました。またブログエントリーのタイトルを”『NHK紅白歌合戦』で相次ぐ”内定”記事への私見、および出場歌手予想掲載1ヶ月を経ての私見”から”『NHK紅白歌合戦』で相次ぐ”内定”記事、およ…

Kis-My-Ft2「Two as One」に新たな指標が加算…デジタルの重要性をジャニーズ事務所側に提示する

昨日のブログエントリーでは、最新9月14日公開分(9月19日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいてフィジカル関連指標初加算に伴い総合トップ10入りした3作品の、いわば強くない部分について紹介しました。その際、デジタルの高値安定が社会的ヒットに…

男性ダンスボーカルグループやアイドルの置かれた環境、この1週間でTBSとテレビ朝日が対象的な対応を示す

最新5月4日公開分(5月9日付)ビルボードジャパンソングスチャート(→こちら)ではBE:FIRST「Betrayal Game」が3位に初登場。同曲は5月18日リリースのフィジカルシングル「Bye-Good-Bye」に収録されており、同一フィジカルシングルから3曲のトップ10入り輩出、EP…

KICK THE CAN CREWのワーナーミュージック・ジャパン期作品がほぼ配信終了…2曲のみを残す理由を推測する

KICK THE CAN CREWのワーナーミュージック・ジャパン在籍時代の作品、そのほとんどがデジタルプラットフォームから削除されます。 ワーナーミュージック・ジャパン側は上記において『お客様には⼤変ご迷惑ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますよ…

(訂正あり) Da-iCE「CITRUS」は『ミュージックステーション』に登場して遜色ないヒット曲…音楽番組の改善を求める

(※追記(19時45分):川崎鷹也「魔法の絨毯」のビルボードジャパンによるCHART insightがありましたので追記し、一部訂正を実施しました。Twitterにて教えてくださった紅蓮・疾風さん(ツイートはこちら)に感謝申し上げます。そして当初「魔法の絨毯」のCHART i…

【ビルボード最新動向】フィジカルセールス指標のウェイト減少でますます社会的ヒットの鑑に

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を紹介します。 5月24~30日を集計期間とする6月2日公開(6月7日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。BTS「Butter」がデジタルで圧倒し、初の首位に輝きました。 【ビルボード…

事件を起こした歌手への出荷・配信停止措置に違和感…ガイドラインの策定こそ必要では

事件は許されないことですが、作品の出荷停止や配信取り止めという措置を採ることはまったくもって別の問題だと考えます。ALIの件に対する私見を昨日つぶやきましたが、ブログにあらためて掲載します。

Snow Man「Grandeur」、Kis-My-Ft2「Luv Bias」の動向を踏まえ、ジャニーズ事務所所属歌手のサブスク解禁を再度強く願う

ビルボードジャパンではチャートトピックスに関する記事を、ライターの栗本斉さんが毎週記しています。2月8日付ソングスチャートにおいて取り上げたのはSnow Man「Grandeur」でした。しかも”実はストリーミング向き?!”という、なかなか挑戦的といえる表現を…

Big Hit Entertainmentの日本でのプロデューサー募集から考える、日本オリジナル曲の”ドメスティック”問題

今朝Twitterのタイムラインに飛び込んできたこちらのツイート、非常に考えさせられます。 BTSの事務所の日本でのデモ募集ガイドすごいな確かにJ-POP的なものがダメという風にも読めるhttps://t.co/fISH9DF5Ig pic.twitter.com/d4qbvAaaRa — たいなか (@etarl…

YOASOBIが3連覇を果たした6月15日付ビルボードジャパンソングスチャート、DISH//「猫」の合算、および『ミュージックステーション』の改善を願う

毎週木曜は、前日発表されたビルボードジャパン各種チャートの注目点を、ソングスチャート中心に紹介します。 6月1~7 日を集計期間とする6月15日付ビルボードジャパンソングスチャート。YOASOBI「夜に駆ける」が3週連続で首位を獲得しました。 【ビルボード…

ビルボードジャパンが2020年度上半期チャートを発表…サブスクや動画再生がヒットの要、取りこぼしはあってはならないと願う

ビルボードジャパンの2020年度上半期各チャートが今朝発表されました。 Billboard Japan 2020年上半期チャート発表 Official髭男dismが【TOP Artists】と【HOT 100】、King Gnuが【HOT Albums】首位に https://t.co/WHklFfEYfp pic.twitter.com/tjBYq7hWZD —…

次回北村匠海が出演する『Mステ』、一部の事務所を厚遇する姿勢を改めたのか注視しないといけない

コロナ禍で十分な制作が出来ないテレビ業界において、ここ最近『ミュージックステーション』(テレビ朝日 金曜21時)が攻めている、もしくは本来の音楽番組に戻りつつあるという声を耳にします。次回6月5日の放送については昨日触れましたが(『Mステ』が”愛さ…

Da-iCEがゴールデンタイムの音楽番組に登場…しかしながら拭えない疑問と、その解決策

TBSではこの春から新しい音楽番組、『CDTVライブ!ライブ!』がスタート。通常放送は月曜22時枠ですが、明日放送の初回は19時からの4時間特番となり、ゴールデンタイムで放送されます。 その初回放送、出演者の中に実力派男性ダンス&ボーカルユニット、Da-i…

話題になってもチャートでさらなる上昇に至れない? SMAP「世界に一つだけの花」のデジタル環境を残念に思う

ジャニーズ事務所は音楽面におけるきちんとしたデジタル解禁を嵐にのみ許可しているため*1、嵐以外の歌手で機会損失が起きていることは、YouTubeでミュージックビデオを解禁しながらもSixTONES「Imitation Rain」やSnow Man「D.D.」がフルバージョンではない…

三浦大知「I'm Here」のサブスクリプションサービスおよびミュージックビデオ解禁遅らせ施策は成功とは言えなかった

昨日は、ビルボードジャパンが作成したソングスチャートのSpotifyプレイリストにおけるサブスクリプションサービス未解禁歌手や曲の多さによる多数の漏れについて書きました。その際、当初三浦大知「I'm Here」が漏れていた事実に対し疑問を呈する声がありま…

(追記あり) 退所した芸能人を救うだけでは不十分、公正取引委員会が行うべきはライバル事務所所属歌手の同時出演である

(※追記(2024年9月15日4時39分):ブログエントリー公開当時は東京新聞の記事を掲載していたのですが現在はリンク切れにつき閲覧できません。そこで、スポーツニッポンによる同種の記事を追加しています。) 11月29日放送の『ミュージックステーション』(テレビ…

6月3日付ビルボードジャパンソングスチャート首位曲からはじまる、ジャニーズ事務所所属歌手のシングルCDの展開手法を疑問に思う

5月20~26日を集計期間とする、6月3日付のビルボードジャパン各チャートが昨日発表され、総合ソングスチャートはHey! Say! JUMP「Lucky-Unlucky」が制しました。 【ビルボード】Hey!Say!JUMP「Lucky-Unlucky」が199,377枚を売り上げ初登場2冠で総合首位獲得 …

日本的アプローチは通用しない? IZ*ONEの韓国向け/日本向け楽曲で見えてきた差

NGT48の問題について、先週月曜の『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ 月-金曜18時)で宇多丸さんが語っていたことに強く同意します。 僕らから見て、組織全体、こういうシステムの考案者である秋元康御大はやっぱり公の場に出て、大鉈を振るってなにかを…

罪を犯した者に対する過度な販売自粛だけではない、ソニー・ミュージックの対応への疑問

(※追記(2021年5月16日10時31分):表題について変更を実施しました。) 事件に伴うレコード会社の措置に対する疑問が広がっています。 ピエール瀧の逮捕に伴うソニー・ミュージックレーベルズの対応についてhttps://t.co/hkjCkAmCcv — 電気グルーヴ/DENKI GROO…

レミオロメン「3月9日」のチャートアクションが鈍かった理由はストリーミング引き上げにあった

ビルボードジャパンソングスチャートを毎週追いかけていると、時流を反映するチャートであることがよく解りますこの曲についてもこの時期、確かに盛り上がっています。 ・レミオロメン「3月9日」 3月4~10日が集計期間となる3月18日付ビルボードジャパンソン…

ジャニーズ事務所所属歌手のデジタルダウンロード解禁は近い? 山下智久「Reason」の動きから一縷の望みを見出す

今朝Twitterのトレンドを追いかけると、"ジャニーズ事務所所属歌手がコンサート配信"的文言があり、遂にデジタル解禁かと喜んでいたのですが、実際はジャニーズJr.に限っての生配信でした。 とはいえ既にサイトも出来ており、準備着々という状況には好感が持…

嵐は次週のビルボードジャパンソングスチャートトップ10入りは難しい? ならば嵐版”ブリ活”を提案します

弊ブログではビルボードジャパンとオリコンを比較し、ビルボードジャパンがはるかに社会的ヒットの鑑になっていることを伝えています。オリコンは今年度よりシングル合算ランキングをはじめてはいますが、その内容があくまでシングルCD主体であること、また…

合算ランキングを発表しても募る不信…オリコンは誰のためにある?

今週水曜から開始されたオリコンのシングルおよびアルバムの合算ランキングについて、詳細等は一昨日のブログエントリーに掲載しました。 そこでその合算ランキングと、先んじて合算をスタートさせたビルボードジャパンソングスチャートで比較しようとしたの…

King & Prince「シンデレラガール」が2018年楽曲でも屈指のチャートアクションを示した件…しかし勿体無い点が

先週、ブログにてKing & Princeがビルボードジャパンソングスチャートにおける総合ポイント、およびルックアップにおいて他のアイドルと異なる売れ方をしていると書きました。 ジャニーズ事務所所属のアイドルはデジタル未解禁ゆえ、デジタル3指標であるデジ…