イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽チャートへの疑問

ビルボードジャパンがCHART insightをリニューアル...その内容自体、そして対応を踏まえて提案を記す

ビルボードジャパンは今週、ソングチャートやアルバムチャート等について深堀りするサービス、CHART insightをリニューアルしました。このリニューアルは水曜までに実施されていますが、リニューアルの概要については木曜夕方に公開しています。 【お知らせ…

アルバムチャートで目立ち始めた動きを踏まえ、ビルボードジャパンや音楽業界へ(再度)提案する

ビルボードジャパンに対してはアルバムチャートについて、以前から改善提案を記載しています。 パソコン等へのCD取込数を踏まえて売上枚数に対する実際の購入者数(ユニークユーザー数)やレンタル枚数を推測できたルックアップ指標が2022年度末にて廃止となっ…

【ビルボードジャパン最新動向】「Bling-Bang-Bang-Born」7連覇も、動画再生指標”欠測”の可能性を考える

最新3月13日公開分(集計期間:3月4~10日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が7連覇を達成しています。 グローバル・ヒットのニュースを追い風に、3月8日放送の『ミュージックステーション』出演や、同日に公開…

前週相次いでミスが発生したビルボードジャパン、これ以上起きないことを願い提案を記す

ビルボードジャパンのチャートディレクターを務める礒崎誠二さんによる著書、『ビルボードジャパンの挑戦 ヒットチャート解体新書』が先月20日に発売されています。この発売を機にビルボードジャパンへの注目が高まったであろうタイミングでビルボードジャパ…

アルバムチャートにおけるフィジカル施策の反映を踏まえた、ビルボードジャパンへの提案を記す

最新2月14日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、SEVENTEEN『SEVENTEENTH HEAVEN』が登場16週目にして初登場時以来となる首位に返り咲いています。 この返り咲きについて、ビルボードジャパンの記事に興味深い文言がみられます。 リリースから4…

年間の音楽チャート/ランキングが出揃うも、信頼できるのはビルボードジャパンのみと断言する理由

今週はオリコンおよび『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)による年間ランキングが発表されました。音楽チャートにおいて、このブログではビルボードジャパンが(一部改善が必要な部分はあれど)最も社会的ヒットの鑑であるとして以前から紹介していますが、認知度で…

【ビルボードジャパン最新動向】羊文学「more than words」、ポイント4割近い上昇の背景について

最新12月20日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:12月11~17日)では、Ado「唱」が2週ぶり、通算11週目となる首位を獲得しました。 【ビルボード】Ado「唱」11度目の総合首位で返り咲き、BUMP OF CHICKENの新曲が8位デビュー https://t.co/9…

「アイドルなんかじゃなかったら」トップ10返り咲きの背景を踏まえたビルボードジャパンへの提案

最新11月29日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、AKB48「アイドルなんかじゃなかったら」が10位に登場。前週100位未満だったこの曲が再浮上した形です。一方で今回のチャートアクションを踏まえ、今週このブログで提案したチャートポリシー変更…

米ビルボードによる2023年度の年間チャート対象期間は49週に…その背景から疑問を記す

米ビルボードによる各種チャート、既に前週10月28日付から2024年度がスタートした模様です。 Billboard announces that the 2023 tracking period for their year-end charts ended 2 weeks ago, encompassing charts from November 19th, 2022 to October 2…

【ビルボードジャパン最新動向】櫻坂46が掴んだ首位獲得の”方程式”について、見方や提案を含めて記す

最新10月25日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:10月16~22日)では前週まで4連覇を達成したAdo「唱」を抑え、櫻坂46「承認欲求」が首位を獲得しました。 【ビルボード】櫻坂46「承認欲求」が総合首位、藤井風「花」がトップ10初登場 https:/…

ビルボードジャパンがソングチャートの記事を訂正…"事実誤認"についての私見および改善提案を記す

昨日は9月20日公開分ビルボードジャパンソングチャートで首位を獲得したBE:FIRST「Mainstream」について紹介しました。そのエントリー(下記参照)にて貼付したビルボードジャパンのポスト(ツイート)が、記事の訂正に伴い後に削除されています。 ※当記事掲載当…

米ビルボードの最新アルバムチャートが2日経っても公開されない異常事態に…その原因とは

米ビルボードがアルバムチャート速報を公開しないという異常事態が発生し、他のチャートにも影響が及んでいます。 The announcement of the top 10 of the Billboard 200 is delayed due to a processing issue. — billboard charts (@billboardcharts) 2023…

先月発表された上半期のオリコン合算シングルランキングを、YOASOBI「アイドル」を軸に考える

オリコンは6月下旬、上半期の各種ランキングを発表しています。 #オリコン上半期ランキング2023 作品別売上数部門King & Princeが7冠達成男性アーティスト35年ぶりの「シングル」&「アルバム」同時1位「デジタルシングル(単曲)」ではYOASOBI「アイドル」が…

米ビルボード、ソングチャートにおけるダウンロード指標のチャートポリシー変更を実施か…その内容と私見を記す

日本時間の昨日昼以降、米ビルボードのチャートポリシー(集計方法)が変更されることについて、チャート予想等のアカウントが一斉に発信を行っています。たとえば下記ツイートについてはブログエントリー執筆段階で1300万回も表示されています。 Billboard wi…

YOASOBI「アイドル」がオリコン合算ランキングで遂に首位...しかしその後7週はその座を明け渡すだろうことについて

YOASOBI「アイドル」がデジタルで圧倒的な強さをみせ、ビルボードジャパンソングチャートでは最新5月24日公開分まで6週連続で首位を獲得したことについては先週木曜にお伝えしました。 一方で、ビルボードジャパンと同じ複合指標から成る5月29日付オリコン合…

オリコンがランキングを用いたプロモーションをTwitterで実施していることについて、違和感を記す

昨日はBMSGから新たに登場した男性ダンスボーカルグループ、MAZZELのファーストフィジカルシングル「Vivid」について取り上げました。 複合指標から成る音楽チャートでは次回公開分にて「Vivid」のフィジカルセールスが初加算されます。同曲についてはビルボ…

米ビルボードがアルバムチャートの集計方法を変更へ…考えられる変化、および米ビルボードへの提案を記す

米ビルボードは、アルバムチャートに関するチャートポリシー(集計方法)を変更する旨を事前にアナウンスしています。 The Billboard 200 will count some package offerings of music and collectibles as fans seek to support their favorite acts through …

(訂正あり) 米ビルボードにおけるJIMIN『FACE』と「Like Crazy」の指標構成を注視、動向次第ではチャートポリシーの議論も必要

(※追記(4月11日19時54分):米ビルボードソングチャートにおける首位曲の急落記録はシックスナイン & ニッキー・ミナージュ「Trollz」と記しましたが、正しくはテイラー・スウィフト「Willow」でした。訂正しお詫び申し上げると共に、「Willow」について追記…

CDTVオリジナルランキングは問題を抱えながら継続…そこで理想のチャートポリシー紹介方法を提案する

3月20日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)では、番組独自ランキングにおけるトップ10長期ランクイン曲が紹介され、優里「ドライフラワー」が81週で首位を獲得したことが報告されました。 #CDTVライブライブご覧いただきありがとうございましたそしてCDTV…

(追記あり) ビルボードジャパンが発表したオールタイムソングチャート、”ポイント単純合算”方式への違和感

(※追記(3月31日8時10分):一部追記を行うと共に、タイトルを『ビルボードジャパンが今朝発表したオールタイムソングチャート、”ポイント単純合算”方式に違和感を覚える』から『ビルボードジャパンが発表したオールタイムソングチャート、”ポイント単純合算”…

(訂正あり) 星街すいせいのTHE FIRST TAKE、back number『ユーモア』のSpotify成績を踏まえた音楽チャートへの改善要望

(※訂正(8時13分):back numberのアルバム『ユーモア』の発売日を1月18日水曜と記載していましたが、正しくは1月17日火曜でした。訂正し、お詫び申し上げます。) ビルボードジャパンは一昨日、最新チャートをCHART insightにて13時過ぎに発表して間もなく、訂…

(追記あり) グローバルチャートとは何か、そしてJ-POPの現状と課題をまとめる (2023年1月2日時点)

(※追記(7月3日6時15分):グローバルチャート紹介エントリーの最新版を掲載するにあたり、このエントリーの表題を”(最新版)”から”(2023年1月2日時点)”に変更しました。また冒頭の文章を加筆修正しています。) (※追記(7月14日4時30分):グローバルチャートにつ…

(追記あり) オリコン年間ランキングを踏まえ"合算ランキングは廃止すべき"と考える理由、そして必要な引導について

(※追記(2023年3月24日5時44分):オリコン合算ランキングのうちアルバム部門においては合算ランキングの必要性を考える出来事があり、追記日のブログエントリー(ビルボードジャパンのアルバムチャート訂正問題から考えた、オリコンの存在意義について)にて紹…

Travis Japan「JUST DANCE!」、ビルボードジャパンソングスチャート4位に初登場…その動向からみえてきたこと

10月24~28日を集計期間とする最新11月2日公開分(11月7日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、Travis Japan「JUST DANCE!」が4位に初登場を果たしました。今回はこの曲における、デジタル解禁初週の動向からみえてくることをまとめていきます。

JO1「SuperCali」、ミュージックビデオ再生回数とビルボードジャパン動画再生指標との乖離の理由を探る

最新のビルボードジャパンソングスチャートを紹介した昨日付のブログエントリーに、たくさんのアクセスをいただきました。心より感謝申し上げます。 このブログエントリーにて、JO1「SuperCali」ミュージックビデオが特筆すべき再生回数を獲得しながらビルボ…

(追記あり)【ビルボードジャパン最新動向】「KICK BACK」「SuperCali」「Subtitle」の動向に影響を与えた動画再生指標を考える

(※追記(10月21日7時48分):JO1「SuperCali」におけるYouTube再生回数とビルボードジャパンソングスチャート動画再生指標との乖離について、翌日のブログエントリーにて再度分析しています。JO1「SuperCali」、ミュージックビデオ再生回数とビルボードジャパ…

Spotify ”Go Stream”がオリジナルバージョンに合算か…ならばビルボードジャパンにチャートポリシー変更を再提案する

最近は藤井風「死ぬのがいいわ」のSpotifyにおけるグローバルの動向を紹介しています。J-Popでは珍しいタイプでのグローバルヒットゆえその都度取り上げていますが、Spotifyが世界的に人気のサブスクサービスのひとつである、サブスクが今の音楽チャートの人…

優里「おにごっこ」がTHE FIRST TAKEで"初解禁&初披露"…チャンネルや歌手側の意図がみえてくる

昨日はアヴリル・ラヴィーンの出演が話題になったTHE FIRST TAKE。その前の回で披露されたのは優里さんの新曲「おにごっこ」でした。 本日午前5時の段階で既に450万回再生を突破した「おにごっこ」、実はTHE FIRST TAKEで初解禁および初披露された作品となり…

BE:FIRST『BE:1』発売前にサブスクで上位進出…この報道から総合アルバムチャートの米ビルボード化を再考する

昨日はこのようなブログエントリーを記載しました。 このエントリーで取り上げたチャート施策のひとつが、BE:FIRSTによるLINE MUSIC再生キャンペーン。この施策自体は個人的に疑問を覚えるということは上記ブログエントリーで記した通りですが、実際「Scream…

ビルボードジャパンのKAI-YOU記事から考えるチャート施策の問題…直近の事例、そして記事から考えること

8日前のブログエントリーにて、KAI-YOUによるビルボードジャパンへのインタビュー記事について私見を記載しました。 『行き過ぎたものもありますが施策の多くは歌手側や各指標のデータ提供元によって生まれるわけであり、あたかもコアファンのチャート施策の…