イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽業界の戦略

LE SSERAFIM『UNFORGIVEN』リリース以降の施策からみえてくる、世界での知名度上昇に向けた動きが興味深い

K-POPが新しいフェーズに突入していると感じています。 最新7月29日付の米ビルボードソングチャートではBTSのメンバー、ジョングクによる「Seven (feat. ラトー)」が初登場で首位に立ちました。米では翌週以降の動向を踏まえて真の社会的ヒットに成るかを見…

Mrs.GREEN APPLEが遂にトップアーティストチャート制覇、また「青と夏」が最高位を更新した理由を探る

ビルボードジャパンのソングチャートおよびアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)、最新7月26日公開分ではMrs.GREEN APPLEが初めて首位に到達しました。下記CHART insightのうち、総合順位は黒で表示されます。

NewJeans、セカンドEP『Get Up』にて日本そして世界でさらなる飛躍へ…最新チャートから今後を読む

7月19日公開分ビルボードジャパンソングチャートではNewJeans「Super Shy」が集計期間初の1週間フル加算に伴い60→10位に躍進。この点については先日のブログエントリーにて紹介しています。 そしてこの勢いも相まって、NewJeansはビルボードジャパンのソング…

ビルボードジャパンソングチャート、米津玄師「地球儀」が首位に至るかについて注目する

本日発表される7月19日公開分ビルボードジャパンソングチャートでは、YOASOBI「アイドル」がOfficial髭男dism「Subtitle」を抜き単独史上最長となる14週目の首位を獲得すると見込まれます。今後はその「アイドル」がどこまで首位を続けるか、そしてどの曲が…

Mrs.GREEN APPLE、『ANTENNA』初登場週にソングチャートでもポイント上昇…トップアーティストチャートの結果は

前週記載したブログエントリーの回答編として、Mrs.GREEN APPLEの最新チャートにおける動向を紹介します。 最新7月12日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートにて『ANTENNA』が初登場。そのタイミングでソングチャート、そしてトップアーティストチャ…

Mrs.GREEN APPLE、アルバム『ANTENNA』初登場週にトップアーティストチャート制覇へ…この1年の上昇理由を探る

今週、Mrs.GREEN APPLEのニューアルバム『ANTENNA』がリリースされました。フィジカルは水曜(前日にいわゆるフラゲが可能)、そしてデジタルは月曜先行にて、それぞれ解禁されています。 およそ4年ぶりとなるフルアルバムのリリースに合わせるかのように、Mrs…

(追記あり) グローバルチャート(Global 200およびGlobal Excl. U.S.)とは何か、そしてJ-POPの現在と課題とは (最新版)

(※追記(7月4日8時52分):このブログエントリーと同日、7時台にアップされたnoteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦さんによるYahoo! JAPANのコラムにて、TikTok発のヒット曲が時間を超えてヒットしている状況を紹介されています。このエントリーではTikTok発…

(訂正あり)【ビルボードジャパン最新動向】YOASOBI「アイドル」11連覇、2022年度以降における週間最高ポイント更新の原動力とは

(※訂正(7時39分):ブログエントリーのタイトルに”2022年度以降における”を追加しました。) 最新6月28日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:6月19-25日)ではYOASOBI「アイドル」が初登場から11週連続で首位を獲得しました。 【ビルボード】YOA…

(追記あり) ビルボードジャパンの2023年度上半期チャートが本日発表…注目すべきポイントとは

(※追記(6時31分):ビルボードジャパンアルバムチャートの記事に一部誤りがあり、訂正された記事が先程アップされました。それを踏まえ、このブログでも貼付ツイートの差替を実施しています。) (※追記(6月11日8時56分):ビルボードジャパン上半期チャートのう…

YOASOBI「アイドル」がGlobal Excl. U.S.を初めて制した理由、そしてYOASOBI側の巧さに触れる

昨日もお伝えしたとおり、YOASOBI「アイドル」が米ビルボードによるグローバルチャートのうちGlobal Excl. U.S.で首位を獲得しました。 グローバルチャートでも好調だった「アイドル」に英語詞版「Idol」が初加算されたことでYOASOBIは初めてGlobal Excl. U.…

FIFTY FIFTY、『バービー』サウンドトラック参加から考えられる次のステップとは

K-POP女性ダンスボーカルグループとして米ビルボードソングチャート2組目(2曲目)のトップ20ヒットとなったFIFTY FIFTY「Cupid」については、以前からこのブログで採り上げています。たとえばこの曲の動向がこれまでのK-POPとは大きく異なることについては、…

「Vivid」でフィジカルデビューしたMAZZEL、BE:FIRST「Gifted.」との施策の違いから考えること

次回5月24日公開分(集計期間:5月15~21日)のビルボードジャパンソングチャートで上昇が見込まれる曲のひとつがMAZZELのデビューシングル「Vivid」。集計期間初日にデジタルを解禁したTravis Japan「Moving Pieces」共々、男性ダンスボーカルグループ(男性ア…

K-POPにおける外国語版同時リリースは主流になるかを考え、日本でも活かせる可能性を提案する

K-POPの新たな動きと言えそうです。 HYBEの新プロジェクト、MIDNATTによるデビュー曲「Masquerade」が今週リリース。6つの言語版が同時に公開されています。 (上記動画は設定画面にて言語を設定可能。) 6つの言語をまとめたEPにて、最初に収録されているのは…

ビルボードジャパンのラジオ指標における、男性ダンスボーカルグループの存在感の高まりを検証する

最新5月10日公開分のチャートを紹介するビルボードジャパンのポッドキャストでは、最新ソングチャートのラジオ指標において男性ダンスボーカルグループ(男性アイドル)が4組トップ10入りしたことが紹介されています。 他にもポッドキャストでは、ラジオ指標に…

英でFIFTY FIFTY「Cupid」がK-POP女性グループ初のトップ10入り…英メディアが語るヒットの理由、そして私見

先週発表されたイギリスの最新ソングチャートでFIFTY FIFTY「Cupid」が9位に入り、K-POP女性ダンスボーカルグループで初となるトップ10入りを果たしました。 Making UK chart history, @we_fiftyfifty are the first K-pop girl group to reach the Top 10 …

Travis Japanの新曲「Moving Pieces」、リリース日からみえてくる施策の転換について考える

Travis Japanが5月15日に新曲「Moving Pieces」を配信リリースすることが明らかになりました。グループが出演するCMソングは6月5日にリリースされるデジタルEPに収録され、およそ1週間前から複数ティザー(ティーザー)を公開していた「Moving Pieces」をメイ…

スピッツ「美しい鰭」が2位発進、フィジカルシングルがバランスの良い指標構成に至った理由とは

最新4月19日公開分のビルボードジャパンソングチャート、トップ10は前週から7曲が入れ替わっています。昨日は首位初登場を果たしたYOASOBI「アイドル」について紹介しました。 今回は2位に初登場したスピッツ「美しい鰭」について分析します。

米ビルボードソングチャート来週発表分の予想からみえてくるチャート施策、および私見

日本時間の明日早朝、4月22日付米ビルボードソングチャート(集計期間:4月7~13日)が発表されますが、既にその先のチャートについてアナウンスを始めた方がいらっしゃいます。 pic.twitter.com/t9Uhz1mIDs — winston (@WinstonNuo) 2023年4月16日 今回はここ…

YOASOBI「アイドル」がビルボードジャパンで上位初登場の可能性、サブスク等の動向や施策が興味深い

次週4月19日公開分のビルボードジャパンソングチャートは注目曲が続々初登場予定。フィジカルセールスを武器にSixTONES「ABARERO」が総合首位の座を狙いますが、ここにきて強力なライバルが登場。それがYOASOBI「アイドル」です。

TikTok内でのヒット曲に変化、その理由を分析しつつ真のヒット曲とは何かを考える

日本のTikTokで人気となる曲の傾向が変わりつつあります。 ビルボードジャパンはTikTokと組んだ新たな音楽チャート、TikTok Weekly Top 20を昨年度よりスタートさせています(チャートの詳細はこちら)。そのチャート動向について、徒然研究室さんが以下のよう…

エド・シーラン、ニューアルバムのリード曲「Eyes Closed」の施策が興味深い

エド・シーランのニューアルバム『- (Subtract)』が5月5日にリリースされ、国内盤も同日登場します。 【Ed Sheeran】/#エド・シーランアルバム「マスマティックス・プロジェクト」最終作『- (サブトラクト)』5/5リリース決定\30曲以上の中から厳選された14曲…

Stray Kidsがビルボードジャパントップアーティストチャートを制する前から好調に推移していた理由を探る

最新3月1日公開分のビルボードジャパンによるトップアーティストチャート(Artist 100)はStray Kidsが制しました。日本でのファーストアルバムとなった『THE SOUND』が最新のアルバムチャートを制したことに伴うものです。 【ビルボード】Stray Kids『THE SOU…

マイリー・サイラスやテイラー・スウィフトが3月3日に新バージョンをリリース、それぞれの施策が興味深い

2021年度の米ビルボード年間アルバムチャートを制したカントリー歌手のモーガン・ウォレンが昨日、ニューアルバム『One Thing At A Time』をリリースしました。 収録曲は36曲。ともすれば前作『Dangerous: The Double Album』のようなデラックスエディション…

日本でもっと様々な音楽が聴かれるためには? 日米のアルバム収録曲におけるSpotify初日動向から考える

日本のサブスクは新陳代謝がないという言説について、ここ最近様々な角度から考え、ブログエントリーをアップしています。いずれまとめたものを用意しますが、今回は日本と海外におけるアルバムの初日動向の差について紹介します。 なお今回はSpotifyのデイ…

ザ・ウィークエンド「Die For You」へのアリアナ・グランデ参加にみる、海外はチャート施策に積極的という事実

海外はチャート施策に意欲的です。 tomorrow night : https://t.co/dee4YQXFc3 pic.twitter.com/ImGMEx6SHR — The Weeknd (@theweeknd) 2023年2月22日 #ザ・ウィークエンド と #アリアナ・グランデ による「Die For You」のリミックスが明日2月24日(金)に…

日本のサブスクサービスで好位置初登場、百足 & 韻マン「君のまま」の配信に至るスケジュールが興味深い

日本のサブスクは新陳代謝がないという言説について、ここ最近様々な角度から考え続けています。先週末からは3日連続で、日本におけるSpotifyデイリーチャートやビルボードジャパンソングチャートの現状を踏まえた改善提案を実施していますが、本日は興味深…

BE:FIRST「Boom Boom Back」での様々な施策投入、そしてリリース日について考える

来週公開のビルボードジャパンソングチャートでは、注目の新曲が複数初登場することが見込まれます。 今週は #BEFIRST、#優里 さんそして #YOASOBI が新曲をリリースしますね。2月22日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:2月13~19日)で各曲…

(追記あり) LE SSERAFIM、三代目J SOUL BROTHERSによるビルボードジャパン首位獲得リアクションを歓迎する

(※追記(3月18日9時15分):このブログエントリーの掲載以降、BE:FIRSTが「Boom Boom Back」首位獲得時(2月22日公開分)、またNiziUが「Paradise」首位獲得時(3月15日公開分)に、それぞれコメントを発信しています。その内容を追記しました。) ビルボードジャパ…

マイリー・サイラス「Flowers」はなぜ世界的大ヒットに至ったのか、米ビルボードが提示した5つの理由

マイリー・サイラス「Flowers」が世界の音楽チャートを席巻しています。 1月12日19時(東部標準時)にリリースされた待望の新曲は、1月13日からの1週間を集計期間とする米ビルボードソングチャート、そして米ビルボードが2020年に新設したふたつのグローバルチ…

全体の再生回数推移、優里「ビリミリオン」の上昇、洋楽の動向…日本のSpotify最新チャートから注目点を紹介する

本来ならば毎週火曜、日本時間で早朝に発表される米ビルボードおよびグローバルのソングチャートトップ10速報をお届けするのですが、米ビルボードはデータ処理の遅延を理由に1日アナウンスを遅らせることを発表しました。 This week’s #Hot100 and Global ch…