イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

メディアへの提案

聴取率調査結果の報道姿勢は変わらず…日本のラジオ業界に対する違和感を再掲し、私見を記す

4月はラジオの改編期に当たりますが、その改編に影響を及ぼすと思しき聴取率調査について、2月の結果を踏まえて私見を今一度記します。

ビルボードジャパンのGYAO!集計終了を機に、テレビパフォーマンス映像の動画公開方法を今一度考える

最新3月15日公開分のビルボードジャパンソングチャートにおいて、GYAO!が動画再生指標の加算対象から外れました。これはGYAO!が3月31日にて終了することに伴うものです。 Billboard JAPANでは、GYAO!の音楽コンテンツ動画再生回数の集計を終了しました。本…

日本でもっと様々な音楽が聴かれるためには…”日本のサブスクは新陳代謝がない”問題を整理する

先月以降、サブスクで新曲が聴かれにくいこと、いわば”新陳代謝がない”と形容されることについて、考えを巡らせることが多かったように思います。そのことに区切りをつける意味でも、考えたことをまとめておきます。 まずは、徒然研究室さんによるnoteを紹介…

関ジャム【プロが選ぶ年間マイベスト10曲】を踏まえ、この企画こそ特番化すべきと考える3つの理由

1月22日および29日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日)にて、【プロが選ぶ年間マイベスト10曲】という企画が行われていました。選者はレギュラーと言えるいしわたり淳治さん、蔦谷好位置さんに加え、今回は佐藤千亜妃さんが参加。順位および選…

音楽業界・エンタテインメント業界への改善提案 (2023年版)

これまでこのブログでは、音楽業界が良くなるための提案を記してきました。今回はその最新版となります。なおこれまでは音楽業界に限定した形で記載しましたが、音楽業界とエンタテインメント業界が密接につながっていることを踏まえ、広くエンタテインメン…

年末の音楽特番から地上波テレビ局の出演傾向を読む (2022年版)

昨年末、地上波で放送された大型音楽特番の出演者傾向を分析します。2021年については下記ブログエントリーにて記載しています。なお2022年については出演歌手のみ取り上げ、歌唱曲については記載していません。

グローバルチャートとは何か、そしてJ-POPの現状と課題をまとめる (最新版)

このブログでは毎週火曜、米ビルボードによるソングチャート(Hot 100)共々グローバルチャートについても速報を紹介しています。このグローバルチャートは2020年秋にローンチされたもので、2021年度以降は年間チャートも発表されています。 グローバルチャー…

2022年の『NHK紅白歌合戦』への私見…紅白はビルボードジャパンや大ヒット曲輩出歌手を尊重してほしい

今年もブログ【イマオト - 今の音楽を追うブログ -】をよろしくお願いいたします。今年大晦日の毎日更新10年目突入を目指し、楽しみながら頑張っていきます。このブログが読んでくださる皆さんにとって何かしらの気付きになれたならば幸いです。そして日本…

日本レコード大賞においてこれまでの問題点が解決されていないこと、そしてその根本にあるものを考える

昨日開催された日本レコード大賞、SEKAI NO OWARI「Habit」が大賞を、田中あいみさんが最優秀新人賞をそれぞれ受賞しました。 第64回 栄えある #レコード大賞を獲得した「Habit」#SEKAINOOWARI のみなさんからお写真が届きました本当におめでとうございます…

年間ストリーミングヒット紹介番組への違和感と、ビルボードジャパンの歴代ストリーミング総再生回数ランキングについて

新しいコンセプトの音楽番組として12月28日に放送された『発表!今年イチバン聴いた歌』(日本テレビ)。チェックして感じたのは、コンセプトへの疑問でした。 「今年イチバン聴かれた歌」を発表するこの番組では、Apple Musicの2022年トップソング100が発表さ…

2022年、サブスク未解禁により大きなヒットに至れなかったと考える曲一覧

昨日は宇多田ヒカル「First Love」のリバイバルヒットについてお伝えしました。チャートアクションをより強固なものにさせる施策も紹介しましたが、施策が活きるにはまず何よりデジタル解禁が前提であることが理解できるはずです。 今回は宇多田ヒカル「First…

プランテックによる2022年度ラジオエアプレイチャートを読み解く

プランテックによる2022年度の年間ラジオエアプレイチャートが発表されました。 2022年 年間ラジオ・エアプレイはOfficial髭男dism「ミックスナッツ」テレビMVはAimer「残響散歌」が1位 #ヒゲダン #Aimer #プランテック https://t.co/8DombffK1o — ミュージ…

ビルボードジャパンソングチャート、8LOOMの作品群に未加算の指標が…考えられる原因とは

最新12月14日公開分(12月19日付)ビルボードジャパンソングチャートでは、8LOOM「Forever or Never」が16位に初登場。TBSドラマ『君の花になる』から生まれたボーイズグループにおけるキャリア最高位を更新しました。8LOOMについては音楽ライターの森朋之さん…

【ビルボードジャパン最新動向】年間ソングチャート発表がポイント増加に反映、特筆すべき指標を挙げる

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 12月5~11日を集計期間とする最新12月14日公開分(12月19日付)ビルボードジャパンソングチャートはOfficial髭男dism「Subtitle」が2週連続、通算6週目の首位を獲得しました。 【ビ…

藤井風、紅白出場決定…「死ぬのがいいわ」のバズをテレビで可視化するNHKへの敬意と、民放への改善要望

12月5日月曜、『NHK紅白歌合戦』(以下”紅白”と表記)に藤井風さんが白組として出場することが発表されました。 \#藤井風 の出場が決定!/第73回NHK紅白歌合戦に白組歌手として藤井 風の出場が決定しましたhttps://t.co/DhjOo7sj1Kさらに、特集番組の放送も…

米ビルボードが年間グローバルチャート発表、2022年度のチャートを総括しJ-POPの状況を考える

米ビルボードが日本時間の12月1日木曜から翌日にかけて、2022年度年間チャートを発表しています。このブログでは昨日、ソングチャートを主体にアメリカの動向を紹介しました。 今日はグローバルチャートについてお伝えします。 米ビルボードが昨秋グローバル…

『CDTVライブ!ライブ!』見逃し配信時の一部歌手除外からみえてくる組織やメディアの姿勢への違和感

11月28日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)では冒頭からKinKi Kidsが登場。7曲を披露したライブは話題となり、”#KinKiKidsフェス”というハッシュタグも人気に。しかし番組開始から19時39分近くまで放送されたそのKinKi Kidsフェスの部分が、TVerやGYAO!…

男性ダンスボーカルグループの音楽特番出演傾向に変化…ならば尚の事『ミュージックステーション』を注視する

一昨日つぶやいた言葉に、1万近いインプレッションが集まっています。 #Mステ、最初のCMはエイベックス枠。#KisMyFt2 に続いて #Da_iCE「#スターマイン」が流れたのですが、Da-iCEはいつ番組に出演するか首を長くして待っています。 — Kei (@Kei_radio) Nove…

「Subtitle」のGlobal Excl. U.S.トップ10入りを機に考える、J-Popのグローバルチャート登場に必要なこととは

2年前に米ビルボードが新設したグローバルチャートのうち、最新11月26日付Global Excl. U.S.(Global 200から米の分を除く)ではOfficial髭男dism「Subtitle」が10位に上昇。このチャートにおけるJ-Popのランクインは6曲目となりました。 今回のランクインにつ…

『NHK紅白歌合戦』初登場10組出演の妥当性、ビルボードジャパンのチャートがはっきり証明している件

『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下、紅白と表記)の出場歌手が16日に発表されました。 「第73回NHK紅白歌合戦」出場歌手が決定✨紅組21組、白組21組。初出場は、紅組5組、白組5組です。https://t.co/akzGhMc9pm#NHK紅白 #みんなでシェア pic.twitter.com/4N5…

Travis Japan「JUST DANCE!」がGlobal Excl. U.S.で5位初登場…次週以降の動向を占い、中期戦略の重要点を提案する

10月31日~11月6日を集計期間とする11月12日付米ビルボードソングスチャートおよびグローバルチャートのトップ10速報は日本時間の今週火曜昼前、通常より数時間遅れて登場。記事を翻訳した内容は同日2本目のブログエントリーとしてアップしましたが、そのエ…

テイラー・スウィフトの米チャート占拠における施策の徹底、そしてチャートの見方に対する願いを記す

日本時間の昨日未明に発表された11月5日付米ビルボードソングスチャートでテイラー・スウィフトがトップ10を独占したことについては、米ビルボードの記事を翻訳し昨日のブログエントリーで紹介しました。 この米ビルボード史上初の快挙は、スポーツ紙やNHKも…

米津玄師やDISH//の記録報道、そのタイムラグに違和感…音楽メディアの迅速な対応を求める

今週月曜夜、米津玄師「KICK BACK」がSpotifyのグローバルデイリーチャートでトップ50入りを果たしたことが音楽メディアから発信されました。当初はこの発信を歓迎したものの、同種の記事が登場する度に違和感を覚え、高まっていった自分がいます。 米津玄師…

radikoで聴かれた楽曲ランキングから実際のOA傾向との差を知る…ラジオ局に対する提案を記す

ラジオに関する興味深いランキングが発表されました。radikoで聴かれた延べ聴取回数ランキングをここでは”radikoランキング”と記し、このランキングの内容および私見を記します。 『ラジオのヒットチャート番組を中心に、ラジコで最近よく流れる流行の楽曲を…

フィジカルセールスや音楽チャートについてのコラムに対する違和感の正体…書き手や読み手に大事なこととは

個人的には揶揄表現を用いること、まして"オワコン"などという言葉を平気で使う方には強い疑問を抱きます。ゆえに中村正人さんが発した悔しさには理解できる部分が多くあります。 中村さんは、「ボードゲーム仕様CDジャケットという世界初発明特殊パッケージ…

音楽フェスのMCで差別発言した歌手に米メディアはNOを示し、音楽チャートにも反映…日本はどう対応する

昨日から開催中の音楽フェス、サマーソニックにてリナ・サワヤマが称賛されています。 サマソニのリナサワヤマ、一番大きいステージで「日本は同性婚ができないG7唯一の国」「日本人であることは誇りに思ってるけど、これは恥ずかしいこと」「愛は愛です」と…

青森県を中心とした大雨被害について、メディアや行政の動きを考える

普段の音楽チャート分析等とは異なる内容ですが、無事であるからこそ音楽チャート等について書けるわけで。今回は青森県を中心に発生した大雨について、メディアや行政に対し感じたことをまとめます。 青森県が大雨の被害情報を発表 これまで人的被害は確認…

ハリー・スタイルズのTHE FIRST TAKE出演で考える、K-Popを除く洋楽への”ドメスティック”な対応の疑問

今週月曜、日本の人気YouTubeチャンネルにハリー・スタイルズが登場しました。 【#THEFIRSTTAKE】ーNo.225ハリー・スタイルズ「Boyfriends」が公開ー白いスタジオに置かれた、一本のマイク。ここでのルールは、ただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること…

(追記あり)【ビルボードジャパン最新動向】今年度最高ポイント獲得、INI「CALL 119」の指標構成から考えること

(※追記(8時36分):AWAのラウンジについて、コメントをいただきましたので追記しました。) 最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 4月18~24日を集計期間とする4月27日公開(5月2日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100…

『ものまね紅白』で括られた最新ヒット曲の共通点…"億超え"を今のヒットの共通言語にしてほしい

Da-iCE花村想太さんのツイートで、昨日のテレビ番組の内容を知りました。 すごい!初めてモノマネして頂きます!すごくすごく楽しみです!!! https://t.co/QGMl6yGI3W — 花村想太 (@Da_iCE_SOTA) 2022年4月23日 ここで紹介された4曲は、まさに今の時代のヒ…