イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

チャートポリシー変更

2025年度の集計開始日に、ビルボードジャパンへの改善提案をまとめる

ビルボードジャパンは本日が2025年度各種チャートの集計期間初日となります。これはビルボードジャパンが最新のポッドキャストにて2024年度年間チャートを12月6日金曜に発表するとアナウンスしており、そのスケジュールから逆算した上で算出したものです。な…

前週のトップ10初登場曲、当週のCHART insightから真のヒット曲に成るかを読む (2024年10月9日公開分)

3月まで記載していたこちらのエントリーを、内容を少しリニューアルした上で夏以降再開しています。先週の内容はこちら。 ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出す…

LE SSERAFIM「CRAZY」およびAdo「唱」、リミックス集リリースの背景を考える

先週金曜にミニアルバム『CRAZY』をリリースしたLE SSERAFIMが、リード曲であるタイトルトラックのリミックス週を今週月曜に配信しています。 LE SSERAFIM、英語バージョン含む「CRAZY」リミックス集を配信リリース https://t.co/2dem8INtVP — Billboard JAP…

(追記あり) 米ビルボードによるグローバルチャート"Global 200"から日本の楽曲が姿を消す…原因と改善提案をまとめる

(※追記(9月1日8時35分):③(1)冒頭部分に誤字がありました。つきましては、『ポスト・マローンのニューアルバム『F-1 Trillion』収録曲が大挙初東欧しています』→『ポスト・マローンのニューアルバム『F-1 Trillion』収録曲が大挙初登場しています』に訂正し…

(追記あり) BE:FIRST「Blissful」がソングチャート首位初登場、その強さと次週の動向に注目する

(※追記(9時33分):Apple Music週間チャートはミュージックマンにて通常火曜に掲載されますが、昨日は記事が登場しながらも100位までの順位が未掲載だったためにこのエントリーにて順位不明と紹介しました。一方でこのチャートがTuneCore Japanのメディアにも…

テイラー・スウィフト『The Tortured Poets Department』、米12週首位記録のデータからみえてくること

【米ビルボード・アルバム・チャート】エミネム11作目の首位、ENHYPEN/クレイロ/ミーガン・モロニーTOP10デビュー https://t.co/jzRhQhnc0h — Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年7月22日 最新7月27日付米ビルボードアルバムチャートはエミネム『Th…

BE:FIRST × ATEEZ「Hush-Hush」がビルボードジャパンソングチャート制覇、強さの理由と今後の注目点

最新7月10日公開分(集計期間:7月1~7日)のビルボードジャパンソングチャートでは、BE:FIRST × ATEEZ「Hush-Hush」が首位初登場を果たしています。 本作は、BE:FIRSTとATEEZによるコラボ曲。ダウンロード(DL)とラジオで首位、動画3位、ストリーミング12位で…

真の社会的ヒット曲をより可視化すべく、ソングチャートのチャートポリシー変更を提案する

今回は、Da-iCE「I wonder」とコムドット「拝啓、俺たちへ」を比較した上で真の社会的ヒット曲を定義した、昨日一本目掲載エントリーの続きとなります。 所有指標や所有的な動きをなぞる接触指標に伴い短期的に上位進出する曲、接触指標が安定しロングヒット…

ビルボードジャパン上半期アルバムチャート、表やCHART insightからみえてくるものとは

Billboard JAPAN 2024年上半期チャート発表、Creepy Nuts/SixTONES/Mrs. GREEN APPLEが首位 https://t.co/MwpEwxAOkf — Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年6月6日 先週金曜にビルボードジャパンが発表した上半期チャートについて、ソングチャート…

”洋楽が聴かれない”問題解決にも有効…日本の音楽作品のフィジカル金曜リリースを提案する

ビルボードジャパンが先月発表したコラムは、日本でK-POPを除く洋楽が聴かれなくなったことをデータで証明したといえるかもしれません。 洋楽が聴かれなくなった? “JAPAN Hot 100”チャートイン楽曲の国別構成 https://t.co/ABBzt6jEMf — Billboard JAPAN (@…

ビルボードジャパンの合算基準への違和感を踏まえ、チャートポリシーのグローバル化を再提案する

ビルボードジャパンソングチャート、4月10日公開分の段階で気になっていたことがあります。 (上記は2024年4月17日公開分ビルボードジャパンソングチャートにおける、宇多田ヒカル「Automatic」のCHART insight。) 1998年リリースの宇多田ヒカル「Automatic」…

前週および当週の上位初進出曲、CHART insightから真のヒット曲に成るかを読む (2024年3月13日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。 前週のエントリーはこちら。 ビルボードジャパンの…

卒業関連曲のチャート動向、そしてRADWIMPS「正解」から考えるビルボードジャパン”合算”基準について

最新3月6日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、レミオロメン「3月9日」が74位に登場。総合100位以内登場は今年初となります。 上記は「3月9日」の直近150週分におけるCHART insight。カラオケ指標(緑で表示)がトップ20に入っていますが、獲得ポ…

アリアナ・グランデ「Yes, And?」2バージョン登場を機に、チャートポリシー変更提案を再掲する

1月末以降のエントリーにて、arne代表の松島功さんによるポストを踏まえた下記エントリー群を掲載しています。ここでは”洋楽”について、松島さんによる問題提起に合わせる形で”K-POPを除く”と定義しています。 またこの流れで、先月開催されたグラミー賞にて…

アルバムチャートにおけるフィジカル施策の反映を踏まえた、ビルボードジャパンへの提案を記す

最新2月14日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、SEVENTEEN『SEVENTEENTH HEAVEN』が登場16週目にして初登場時以来となる首位に返り咲いています。 この返り咲きについて、ビルボードジャパンの記事に興味深い文言がみられます。 リリースから4…

M!LK「Kiss Plan」が関ジャニ∞「アンスロポス」を上回った結果を、CHART insightで分析する

最新1月31日公開分のビルボードジャパンソングチャートではM!LK「Kiss Plan」が6位、関ジャニ∞「アンスロポス」が7位に初登場を果たしました。ポイントは前者が7,022、後者が6,339となり、「Kiss Plan」は5位のAdo「唱」と42ポイント差となっています。 【ビ…

【ビルボードジャパン最新動向】Number_i「GOAT」首位発進、強さの理由とグローバルの動向について

ビルボードジャパンは一昨日、1月3日公開分(集計期間:2023年12月25~31日)および1月10日公開分(集計期間:1月1~7日)のビルボードジャパンソングチャートを発表。このブログでは昨日付にて、『輝く!日本レコード大賞』(TBS 2023年12月30日放送)や『NHK紅白…

【ビルボードジャパン最新動向】チャートと連動するテレビパフォーマンスの重要性を考える

最新12月6日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:11月27日~12月3日)ではAdo「唱」が6週連続、通算10週目の首位を獲得しました。なお今回のチャートが2024年度初週となります。 【ビルボード】Ado「唱」が通算10度目の総合首位、tuki.「晩餐歌…

前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲に成るかを読む (2023年8月30日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。前週(8月23日公開分)のエントリーはこちら。 最新の…

【ビルボードジャパン最新動向】YOASOBI「アイドル」20連覇の理由、そしてLE SSERAFIM「UNFORGIVEN」の動向を考える

最新8月30日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:8月21~27日)ではYOASOBI「アイドル」が初登場から20週連続で首位を獲得。単独最長首位記録をさらに伸ばし、大台に突入しました。 【ビルボード】YOASOBI「アイドル」ついに総合ソング20連覇、…

前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲に成るかを読む (2023年8月23日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。前週(8月16日公開分)のエントリーはこちら。 最新の…

ビルボードジャパンソングチャートへのLINE MUSIC再生キャンペーンの反映について、今一度提案を記す

昨日は男性アイドルやダンスボーカルグループにおける(ソングチャートとアルバムチャートを合算した)トップアーティストチャートの動向について紹介しました(下記リンク先参照)。その際、CHART insightの掲載のみで詳しくは触れなかったものの、超特急の動き…

米ビルボードソングチャートでほぼみられない"首位獲得翌週の急落"…作品に共通する特徴とは

最新8月12日付米ビルボードソングチャートでは興味深い現象が発生しています。 前週初の首位を獲得したジェイソン・アルディーン「Try That In A Small Town」は21位へ急落。ストリーミングは前週比47%ダウンの1620万、ダウンロードは同85%ダウンの26,000…

前週上位進出曲の翌週動向、そして最新チャート上位進出曲のヒットの可能性をCHART insightから導き出す

直近7月19日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは15曲が初登場。2曲の100位以内再登場を含め、100位以内においては6分の1が入れ替わっています。前週7月12日公開分ソングチャートについても入れ替わりが多かったのですが、前週のチャート結果に関し…

Mrs.GREEN APPLEの新旧作品がヒットしながら首位に至れなかったトップアーティストチャート、その傾向を分析する

このブログではアルバム『ANTENNA』のリリースを踏まえ、Mrs.GREEN APPLEのチャートアクションに強く注目しています。リード曲のみならず新曲様々な作品がヒットしていることで、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)を初めて制する…

米ビルボード、ソングチャートにおけるダウンロード指標のチャートポリシー変更を実施か…その内容と私見を記す

日本時間の昨日昼以降、米ビルボードのチャートポリシー(集計方法)が変更されることについて、チャート予想等のアカウントが一斉に発信を行っています。たとえば下記ツイートについてはブログエントリー執筆段階で1300万回も表示されています。 Billboard wi…

グローバルチャートに韓国MelOnのデータが反映されたことについて

日本ではYOASOBI「アイドル」がふたつのチャートのうち一方を制したことで話題となったグローバルチャート。米ビルボードが2020年9月に新設した、世界200以上の国や地域を対象とした複合指標から成る音楽チャートです。 グローバルチャートは世界の主要デジ…

下半期チャート開始前に、ビルボードジャパンに対する改善提案をまとめる

ビルボードジャパンは6月7日発表分の各種チャートより下半期がスタートし、6月9日金曜午前4時に上半期チャートが発表されます。 下半期のタイミングでチャートポリシー(集計方法)が変更される可能性があることから、このブログで記してきたビルボードジャパ…

アルバムチャートへのストリーミング指標非導入の理由を言及したビルボードジャパンと、その見解に対する私見

ここ最近、ビルボードジャパンのポッドキャストにおいてチャートに関する注目の発言が次々登場している印象があります。チャートマネージャーを務める礒崎誠二さんがMCを務めるゆえでしょうが、5月31日に公開された最新のポッドキャストでは現状のアルバムチ…

米ビルボードがアルバムチャートの集計方法を変更へ…考えられる変化、および米ビルボードへの提案を記す

米ビルボードは、アルバムチャートに関するチャートポリシー(集計方法)を変更する旨を事前にアナウンスしています。 The Billboard 200 will count some package offerings of music and collectibles as fans seek to support their favorite acts through …