イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

メディアへの疑問

2024年年末の地上波長時間音楽特番から、出演歌手傾向およびテレビの動向を読む (最終版)

昨年11月以降に地上波で放送されている地上波長時間音楽特番の出演者傾向分析、その最終版を掲載します。 一昨年末、および昨年夏の結果に関しては下記エントリーをご参照ください。 <2024年年末の地上波長時間音楽特番 出演歌手の傾向> 対象番組一覧 出演…

(追記あり) 改善がみられない日本レコード大賞への疑問と、「Bling-Bang-Bang-Born」が大賞を逃したことへの私見

(※追記(1月3日16時10分):"日本レコード大賞 過去10年における大賞受賞作品 およびビルボードジャパン年間ソングチャート制覇曲"一覧表にて、2021年の受賞作品をDa-iCE「I wonder」と記載していましたが、正しくはDa-iCE「CITRUS」でした。つきましては訂正…

主要サブスクサービスの年間チャートを比較する

『発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード 2024~』(日本テレビ 12月28日放送)は今回が3回目でしたが、以前からの問題点は今回も解決されていません。 <『発表!今年イチバン聴いた歌 年間ミュージックアワード2023』への疑問点> ① ”アワー…

プランテックによる2024年度ラジオエアプレイチャートからみえてくること

プランテックは12月19日に、2024年度の年間ラジオエアプレイチャートを発表しました。プランテックは全国31のFMおよびAM局によるオンエアの回数チャートを毎週発表しており、ビルボードジャパンはこのデータを基に聴取可能人口等を加味したソングチャートの…

受賞(ノミネート)作品の発表を踏まえ、日本レコード大賞への疑問を今一度記す

今月に入りYahoo! JAPANニュース内コラムにて、先月創設がアナウンスされたMUSIC AWARDS JAPANを複数の方が採り上げています。 MUSIC AWARDS JAPANについてはこのブログでも紹介した上で、好感および懸念をまとめています。それでも同賞には、日本を代表する…

(追記あり) 『第75回NHK紅白歌合戦』出場歌手が発表、その顔ぶれを考える

(※追記(11月20日7時7分):『第75回NHK紅白歌合戦』で返り咲きを果たした4組のチャート動向を分析したエントリーについて、リンクを貼付しています。) 『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか、以下"紅白"と記載)の出場歌手が本日発表されました。 第75回 #NHK…

(追記あり)『NHK紅白歌合戦』出場歌手を予想する (予想2.5回目:STARTO ENTERTAINMENT所属歌手起用再開を踏まえる)

(※追記(11月11日17時39分):予想の特別枠欄に竹内まりやさんを掲載していなかったため、追記しています。) (※追記(11月13日12時16分):最終予想を記したエントリーのリンクを掲載しています。) このブログではここ数年、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか、以下…

ラジオから音楽番組が減る…2024年秋改編を踏まえ、音楽チャート等への影響を考える

基本的に春と秋が改編の時期となるラジオ業界では、次回の改編が少しずつ発表されています。その中で先週後半に発表された内容から、あくまで個人的にと前置きしますが音楽がよりOAされなくなっていくものと危惧しています。

『with MUSIC』から抱いたメディアへの違和感…エンタテインメント業界の改善を願い、今一度記す

昨日放送の『with MUSIC』に稲垣吾郎さん、草彅剛さんそして香取慎吾さんが出演しました。 新しい地図を広げて7年初めて3人でテレビの歌番組に呼んでもらえましたこの後7時から観てください!#withMUSIC日本テレビ草彅剛稲垣吾郎香取慎吾新しい地図 — 香取 …

前週のトップ10初登場曲、当週のCHART insightから真のヒット曲に成るかを読む (2024年9月11日公開分)

3月まで記載していたこちらのエントリーを、内容を少しリニューアルした上で夏以降再開しています。先週の内容はこちら。 ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出す…

なにわ男子、最新アルバムと歴代シングル表題曲をデジタル解禁…今後の注目点とは

なにわ男子による作品の一部が、本日デジタル解禁されました。今回はこの解禁を踏まえ、チャート分析者としての見方を記します。 \ なにわ男子 サブスク&ダウンロード 配信スタート /最新アルバム『+Alpha』、さらに「初心LOVE(うぶらぶ)」から「I Wish…

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」のミュージックビデオが公開…世界でのヒットを押し上げるか

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」のミュージックビデオが日本時間の本日未明に公開されました。ケヴィン・"オンダ"・レイヴァ監督による作品で、PUSH Japanが制作を手掛けています。 MAMUSHI VIDEO OUT EVERYWHERE ⭐️ https://t.co/3VySj…

GEMN「ファタール」は社会的ヒットに至るか、そしてSTARTO ENTERTAINMENT等の方針を変えるか

最新7月17日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは中島健人さんとキタニタツヤさんによるユニット、GEMN(ジェム)による「ファタール」が前週の21位から8位に上昇。登場2週目でトップ10入りを果たしています。 この「ファタール」が、STARTO ENTERTAI…

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」、世界での人気が高まっていることについて

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」の人気が世界で拡がっています。この点は以前から紹介していますが、チャートでさらなる上昇を遂げているのです。

(追記あり) 2024年夏の地上波長時間音楽特番から出演歌手傾向およびテレビ局の動向を読む (最終版)

(※追記(7月19日15時39分):『ミュージックステーション 夏祭り3時間半SP』のタイムテーブルを掲載した音楽ナタリー公式Xアカウント発のポストを追加しています。) 今夏地上波で放送された(今後予定される分を含む)長時間音楽特番の出演者傾向を分析します。…

千葉雄喜参加の「Mamushi」が米トップ50入りする可能性と、そのヒットが報じられない問題

ミーガン・ザ・スタリオン feat. 千葉雄喜「Mamushi」が最新7月13日付米ビルボードソングチャート(Hot 100)で68位に初登場したことについては、このブログでも採り上げています。 そして「Mamushi」は、7月5~11日を集計期間とする次週7月20日付米ビルボード…

『音楽の日』ダンス企画、使用曲表示方法からみえる洋楽のぞんざいな扱いについて

今夏の地上波長時間音楽特番については出演歌手傾向等を後日掲載しますが、本日は昨日放送された『音楽の日 2024』(TBS)において気になったことを表明します。それはダンス企画から見えてきた、メディアの洋楽軽視といえる姿勢です。

Mrs. GREEN APPLE「コロンブス」が登場2週目にラジオで急上昇、その背景にあるものを考える

ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週トップ10内に初エントリーを果たした曲の翌週動向から真の社会的ヒットに成るかを考えるという、3月まで行っていたエントリーを復活しました。 真の社会的ヒットに成り得る曲の可視化のみならず、現状のチャー…

複数曲がSpotifyデイリー最高再生回数更新のMrs. GREEN APPLE、新曲MV問題への私見を記す

ビルボードジャパンソングチャートではロングヒット、そして年間チャートの上位進出に最も欠かせないのがストリーミング指標であり、ロングヒット曲の週間獲得ポイントにおいてはこの指標が過半数を占めます。その指標にデータを提供し、指標の基となる再生…

『CDTVライブ!ライブ!』4月29日放送回に抱いた違和感を記し、あらためて音楽番組の改善を願う

日本の地上波テレビ局によるゴールデン帯放送の音楽番組が増えながら、ライバル意識の高まりにより互いの質が高まっているかと問われたらどうでしょう。4月29日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)において、その演出が参加された歌手、そして広く音楽ファ…

この一週間で見えてきた問題の解決が、日本のエンタテインメント業界の転換点となるだろうことについて

一昨日、Aぇ!groupのデビューがアナウンスされました。 ファーストシングル「《A》BEGINNING」が5月15日にCDでリリースされることがアナウンスされていますが、一方でデジタル(ダウンロード、サブスク)でのリリースについては触れられていません(レコード会…

(追記あり) 藤井風が初回に登場する日本版tiny desk concerts、YouTubeでの公開を希望する→4月12日に公開されました

(※追記(3月22日4時38分):表記に一部誤りがありました。『エンベット(埋め込み)』と記載していましたが、正しくは『エンベッド(埋め込み)』でした。訂正の上、心よりお詫び申し上げます。) (※追記(4月12日18時35分):NPR Musicの公式YouTubeチャンネルにて『…

【ビルボードジャパン最新動向】「Bling-Bang-Bang-Born」7連覇も、動画再生指標”欠測”の可能性を考える

最新3月13日公開分(集計期間:3月4~10日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が7連覇を達成しています。 グローバル・ヒットのニュースを追い風に、3月8日放送の『ミュージックステーション』出演や、同日に公開…

(追記あり) Number_iがテレビ出演へ…アイドル/ダンスボーカルグループのライト層獲得について提案する

(※追記(10時04分):Number_i「GOAT」のフィジカル(CD)については発売日当日の到着が可能となる予約販売期間は終了しましたが、通常盤は現在も購入可能となっています。つきましてはその内容を追記しました。当初の記載が不十分だったことについてお詫びする…

【ビルボードジャパン最新動向】3連覇のCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、次週はSnow Manと対決へ

最新2月14日公開分(集計期間:2月5~11日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が3連覇を達成。ポイントは伸び続けています。 【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」総合3連覇、OWV「BREMEN」は自身最…

Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」のグローバルヒット、日本での伝わり方における疑問を記す

昨日のブログエントリー(→こちら)でも紹介したように、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が米ビルボードによるグローバルチャートのうち、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.にて7→3位に上昇。Global 200でも21→12位となり好調です。 Global …

"日本人の洋楽離れ"をどう改善させるか…ラジオ業界に対する提案を記す

昨日付のエントリーでは、arne代表の松島功さんによるポストを踏まえてこのようなエントリーを掲載しました。 日本では昨年度において洋楽(K-POPを除く)が強くなく、最高位を記録したのが2017年リリースのエド・シーラン「Shape Of You」だったことを踏まえ…

(追記あり)【ビルボードジャパン最新動向】tuki.「晩餐歌」がソングチャート初制覇、上昇の要因を探る

(※追記(7時44分):YouTubeにおけるtuki.「晩餐歌」の関連動画投稿数推移を紹介した徒然研究室さんによるポストを追記しています。) 最新1月24日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:1月15~21日)では、前週通算22週目の首位を獲得したYOASOB…

【ビルボードジャパン最新動向】19週ぶり首位の「アイドル」、ポイントはもっと伸びたと考える理由

最新1月17日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:1月8~14日)では、前週初登場で首位を獲得したNumber_i「GOAT」が3位に後退、YOASOBI「アイドル」が19週ぶり、通算22週目の首位を獲得しました。 【ビルボード】YOASOBI「アイドル」19週ぶり…

NHKも民放も改善は必須…テレビパフォーマンス映像のYouTube公開における理想の4条件を今一度記す

日本テレビが春から、ゴールデンタイムに音楽番組を投入します。 土曜日の19:56から放送される「with MUSIC」は「世界を視野に入れ、グローバルな価値・視点を持つ、令和の時代ならではの本格的な音楽番組」として始動する番組。音楽ライブだけに留まらず、…