イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

グローバルチャート

エド・シーラン、ニューアルバムのリード曲「Eyes Closed」の施策が興味深い

エド・シーランのニューアルバム『- (Subtract)』が5月5日にリリースされ、国内盤も同日登場します。 【Ed Sheeran】/#エド・シーランアルバム「マスマティックス・プロジェクト」最終作『- (サブトラクト)』5/5リリース決定\30曲以上の中から厳選された14曲…

マイリー・サイラスやテイラー・スウィフトが3月3日に新バージョンをリリース、それぞれの施策が興味深い

2021年度の米ビルボード年間アルバムチャートを制したカントリー歌手のモーガン・ウォレンが昨日、ニューアルバム『One Thing At A Time』をリリースしました。 収録曲は36曲。ともすれば前作『Dangerous: The Double Album』のようなデラックスエディション…

グローバルチャートや米ビルボードで高まるNewJeansの存在感、K-POPの新たなヒットの形と成るか

NewJeans「Ditto」が地元韓国以外の音楽チャートでも好調です。米ビルボードが2020年9月に新設したグローバルチャートにおいて、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では最新2月11日付まで5週続けてトップ10入りを果たしています。 最新2月11日付…

”マイリー・サイラス「Flowers」はブルーノ・マーズ「When I Was Your Man」のソングライターを追記すべきか問題”への見解

マイリー・サイラス「Flowers」が大ヒット中です。1月28日付の米ビルボードソングチャートや米ビルボードによるふたつのグローバルチャートで初登場にて首位を獲得すると、最新2月4日付ではストリーミングをさらに伸ばしいずれのチャートでも連覇を果たして…

マイリー・サイラス「Flowers」はなぜ世界的大ヒットに至ったのか、米ビルボードが提示した5つの理由

マイリー・サイラス「Flowers」が世界の音楽チャートを席巻しています。 1月12日19時(東部標準時)にリリースされた待望の新曲は、1月13日からの1週間を集計期間とする米ビルボードソングチャート、そして米ビルボードが2020年に新設したふたつのグローバルチ…

IVE、LE SSERAFIMそしてNewJeans…K-POP新鋭ガールズグループがK-POPのチャートアクションを変える

一昨日のブログエントリーでは最新1月18日公開分のビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)を用いて注目歌手を紹介。そのうちの一組がK-POPアクトのNewJeansでした。 上記ブログエントリーでは米ビルボードによる最新1月21日付グローバ…

音楽業界・エンタテインメント業界への改善提案 (2023年版)

これまでこのブログでは、音楽業界が良くなるための提案を記してきました。今回はその最新版となります。なおこれまでは音楽業界に限定した形で記載しましたが、音楽業界とエンタテインメント業界が密接につながっていることを踏まえ、広くエンタテインメン…

グローバルチャートとは何か、そしてJ-POPの現状と課題をまとめる (最新版)

このブログでは毎週火曜、米ビルボードによるソングチャート(Hot 100)共々グローバルチャートについても速報を紹介しています。このグローバルチャートは2020年秋にローンチされたもので、2021年度以降は年間チャートも発表されています。 グローバルチャー…

2022年度下半期の社会的なヒット曲、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲10選

2022年度下半期に社会的にヒットした、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲を選びました。J-POPについては12月9日に発表されたビルボードジャパンによる各種年間チャートを、海外の作品については日本時間の12月1日から2日にかけて発表された米ビル ボー…

米ビルボードが年間グローバルチャート発表、2022年度のチャートを総括しJ-POPの状況を考える

米ビルボードが日本時間の12月1日木曜から翌日にかけて、2022年度年間チャートを発表しています。このブログでは昨日、ソングチャートを主体にアメリカの動向を紹介しました。 今日はグローバルチャートについてお伝えします。 米ビルボードが昨秋グローバル…

「Subtitle」のGlobal Excl. U.S.トップ10入りを機に考える、J-Popのグローバルチャート登場に必要なこととは

2年前に米ビルボードが新設したグローバルチャートのうち、最新11月26日付Global Excl. U.S.(Global 200から米の分を除く)ではOfficial髭男dism「Subtitle」が10位に上昇。このチャートにおけるJ-Popのランクインは6曲目となりました。 今回のランクインにつ…

Travis Japan「JUST DANCE!」がGlobal Excl. U.S.で5位初登場…次週以降の動向を占い、中期戦略の重要点を提案する

10月31日~11月6日を集計期間とする11月12日付米ビルボードソングスチャートおよびグローバルチャートのトップ10速報は日本時間の今週火曜昼前、通常より数時間遅れて登場。記事を翻訳した内容は同日2本目のブログエントリーとしてアップしましたが、そのエ…

【月曜日のプレイリスト】デジタル環境の醸成が”世界に羽ばたくJ-Pop”を増やす…昨日のラジオ音楽特集振り返り

昨日放送のラジオ番組『わがままWAVE It's Cool!』(FMアップルウェーブ 日曜17時)では、【世界に羽ばたくJ-Pop】を音楽特集のテーマとしてお届けしました。日本の音楽作品が世界のチャートで大ヒットを遂げたことは多くはないかもしれませんが、今後はその…

ビルボードジャパン各種チャートに対するチャートポリシー変更等を提案する (2023年度に向けて)

昨日、このようなことをつぶやきました。 ビルボードジャパンが新年度からルックアップおよびTwitter指標を廃止し、新年度からソングスチャート8→6指標、アルバムチャート3→2指標になる予定とアナウンスしていますが、”予定”ということは提案により変わる可…

Travis Japan配信デビュー…リミックス施策は海外チャートに有効も、日本のチャートでは響きにくい件について

Travis Japanが昨日、配信シングル「JUST DANCE!」でデビューしました。 ジャニーズ事務所所属歌手では珍しい配信の形であり、世界的なリリース標準時である金曜、それも米東部標準時(EST)の午前0時に解禁というのですから、世界配信を強く意識したものであ…

米津玄師「KICK BACK」はグローバルチャートの頂点に立てたのでは? 日本の音楽業界に必要なことを考える

昨日のブログエントリーでは米ビルボードおよびグローバルチャートのトップ10速報を紹介。サム・スミス & キム・ペトラス「Unholy」がふたつのグローバルチャートで初登場から4連覇を達成したほか、米ビルボードでは両者ともキャリア初となる首位に到達しま…

藤井風「grace」がSpotifyで上昇…ビルボードジャパンでもトップ10入りを狙える、その勢いの理由とは

藤井風さんの新曲「grace」が、iTunes Storeのランキングでトップ10内を推移する等好調です。10月10日月曜からの1週間を集計対象とする10月19日公開分(10月24日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいてはダウンロードおよびストリーミング指標におけ…

配信デビューのTravis Japanは日本のチャートで不利に?…その理由、そして最上位進出のための考え方

10月8日付米ビルボードソングスチャートやグローバルチャート、日本時間の昨日早朝に発表されたトップ10速報については昨日のブログに翻訳を掲載しました。 昨日18時台には米ビルボード各種チャートの全容が公開。グローバルチャートのうちGlobal 200では、J…

藤井風「死ぬのがいいわ」グローバルヒットの推移をSpotifyで確認し、世界的ヒット曲の傾向を把握する

藤井風「死ぬのがいいわ」が東南アジアでのTikTokのバズを機に世界的な拡がりをみせていることは以前からこのブログでもお伝えしています(そしてコアファンの方々の情報量やリサーチ力には感服しています。ぜひそちらの方もご覧ください)。そのヒットは、米…

Travis Japanが配信デビューへ…芸能事務所や日本の音楽業界等への3つの希望を記す

ジャニーズ事務所所属、Travis Japanが10月28日にメジャーデビューすることをアナウンスしました。 Travis Japanが全世界メジャーデビュー決定、滝沢秀明のコメントも到着 https://t.co/Wkf11lHau0 pic.twitter.com/VPAF2L4Crp — Billboard JAPAN (@Billboar…

藤井風「死ぬのがいいわ」が米ビルボードによるグローバルチャートに初登場…チャート特性と上昇曲を分析する

昨日のブログにて、米ビルボードによる9月24日付グローバルチャートのトップ10速報をお伝えしました。 グローバルチャートの全容は日本時間の昨夜公開され、2020年のアルバム『HELP EVER HURT NEVER』に収録された藤井風「死ぬのがいいわ」がGlobal 200で188…

藤井風「死ぬのがいいわ」が100位以内に登場…Spotifyのグローバルデイリーチャート上位曲の傾向を押さえる

東南アジアにおけるTikTokでのバズを機に、藤井風「死ぬのがいいわ」が世界に拡がっていることについてはこのブログでも取り上げました。 最新9月15日付のSpotifyグローバルデイリーチャートではこの「死ぬのがいいわ」が79位に上昇し、初の100位以内エント…

(追記あり) 藤井風「死ぬのがいいわ」がSpotifyグローバルチャート初登場…背景にある戦略に注目、そして今後のポイント

(※追記(13時41分):TOKIONのインタビュー記事を紹介した際、”Spotify Japanの芦沢紀子さんによるインタビュー記事”と記載しましたが、正しくは芦澤紀子さんでした。訂正し、お詫び申し上げます。) 藤井風「死ぬのがいいわ」が、Spotifyによる最新9月4日付グ…

Ado「新時代」がGlobal Excl. U.S.でトップ10入り…J-Popのグローバルチャートトップ10入り作品と比べてみる

米ビルボードが2020年秋に新設したグローバルチャートは世界200を超える地域における主要デジタルプラットフォームのダウンロードおよびストリーミング(動画再生を含む)で構成され、Global 200およびGlobal Excl. U.S.(Global 200から米の分を除いたもの)が…

Ado「新時代」がチャートを席巻する勢い…次週のビルボードジャパンおよびグローバルチャートを予想する

Adoさんが次週のビルボードジャパン各種チャートを席巻する勢いです。

映像作品とのコラボや追加発信が新しいヒットの形に…wacci、ケイト・ブッシュおよびメタリカの例

昨日は日本のSpotifyデイリーチャートで新たにトップ50入りを果たし、今後ビルボードジャパンソングスチャートを賑わす存在になるであろう曲について紹介しました。 今回紹介するのはwacci「恋だろ」。4月15日に配信リリースされたこの曲は、最新7月7日付の…

ジョージ「Glimpse Of Us」世界的ヒットの理由を米ビルボード座談会から考える…J-Popの海外ヒットにもつながるか

日本時間の6月21日火曜に発表された6月25日付米ビルボードソングスチャートにて、10位に初登場を果たしたジョージ(Joji)「Glimpse Of Us」。4曲目の100位以内エントリーにしてトップ10入りはおろか50位以内エントリーも初となった彼の今回のヒットがなぜ生ま…

”J-Popは海外に通用するのか?”…TOKIONコラムで紹介したグローバルチャートを知るためのデータをまとめる

昨日、TOKIONに寄稿したコラムが公開されました。様々な反応をいただき、心より感謝申し上げます。 【新着】「J-POPは海外に通用するのか?」を音楽チャートから考えるhttps://t.co/Be2bCUJanr@Kei_radio — TOKION (@TOKiONjp) 2022年6月17日 米ビルボードに…

ケイト・ブッシュ、ケニー・ロギンス…1980年代中盤の作品が再注目を集めている件が興味深い

米ビルボードのソングスチャートはこの1ヶ月が嵐の連続。アルバムチャートが4週連続で今年最高のユニット数を更新したのを機に、その更新者であるフューチャー、バッド・バニー、ケンドリック・ラマーそしてハリー・スタイルズがソングスチャートでも4曲同時…

最新5月14日付米ビルボードおよびグローバルのソングスチャートからみえてくる様々なトピックをまとめる

最新5月14日付米ビルボードおよびグローバルのソングスチャートについては昨日速報を紹介。このブログでは毎週、米ビルボードによるソングスチャート速報記事を(勝手ながらではありますが)翻訳し、紹介しています。グローバルの動向を伝えるのはおそらくここ…