イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

はじめに

(2022年7月7日更新)

 

ブログ【イマオト】担当のKeiです。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパン最新チャートを様々な視点から分析し、記載しています。

お問い合わせやご意見、ご依頼などがございましたらブログ右下の問い合わせフォーム、もしくは face.knk @ gmail.com よりお願いいたします。もしくは、はてなユーザーの方は各エントリーにコメント出来ますので、よろしくお願いします。

(※2022年7月6日夕方の段階で、問い合わせフォームをクリック(タップ)してもエラー表示され、問い合わせをいただくことができませんでした。フォーム提供元に確認するも回答をいただけなかったことから、あらためてフォームを作成しました。ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません。)

 

 

外部メディアへの寄稿、および以前出演していたラジオ番組にて担当した音楽特集について一覧化しました。

 

2020年4月からは米ビルボード、およびビルボードジャパンのソングスチャートを紹介するポッドキャストBillboard Top Hits】も配信しています。

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Billboard Top Hits

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Anchorやstand.fmでも配信していますので、チェックの程よろしくお願いいたします。

Twitter指標が高いボーイズバンドに感じたロングヒットの可能性…JO1「SuperCali」のアプローチに注目

地上波テレビ局の秋クール新番組に起用されたタイアップ曲、強力な布陣が揃っています。

上記記事では触れられていませんが、ドラマ『silent』(フジテレビ)の主題歌にはOfficial髭男dism「Subtitle」が決定したと先週報じられています。その中で、今クール最大の目玉と言えそうなのがテレビアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京ほか)ではないでしょうか。エンディング曲は12組が週替りで、そしてオープニング曲は米津玄師「KICK BACK」が務めます。

上記予告動画は「KICK BACK」も一部聴取可能となったこともあってか、10月3日7時の段階で再生回数が1100万回を突破するほどの人気に。そして今回の『チェンソーマン』に関する発表があった9月19日月曜夜以降、米津玄師さんのオープニング曲提供や同曲へのmillennium parade常田大希さんの参加がネット上で大きな話題となりました。

そこで注目したのが、ビルボードジャパンソングスチャートにおけるTwitter指標。ソングスチャート構成8指標のひとつで、歌手名と曲名を共に記載したツイート(RTを含む一方、鍵付きアカウントからの発信等は除く)の数を集計したもの。集計開始が9月19日月曜である最新9月28日公開分(10月3日付)において米津玄師「KICK BACK」がTwitter指標を制する可能性も考えられましたが、実際は同指標4位にとどまっています。

 

9月28日公開分(10月3日付)ビルボードジャパンソングスチャート、Twitter指標を制したのはJO1「SuperCali」であり、この指標では20位以内にJO1、INIが共に6曲を送り込んでいます。以前からこの2組の強さが際立っていた指標でしたが、米津玄師「KICK BACK」の首位獲得を退ける形となりました。

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藤井風「死ぬのがいいわ」グローバルヒットの推移をSpotifyで確認し、世界的ヒット曲の傾向を把握する

藤井風「死ぬのがいいわ」が東南アジアでのTikTokのバズを機に世界的な拡がりをみせていることは以前からこのブログでもお伝えしています(そしてコアファンの方々の情報量やリサーチ力には感服しています。ぜひそちらの方もご覧ください)。そのヒットは、米ビルボードによるグローバルチャートでも徐々に大きくなっています。

(上記は「死ぬのがいいわ」のライブ映像。)

日本時間の9月27日火曜に発表された、最新10月1日付の米ビルボードによるグローバルチャート。主要デジタルプラットフォームにおけるダウンロードおよびストリーミング(動画再生含む)で構成されるチャートのうち、米の分を含むGlobal 200では188→118位と大きく前進しています。

 

さて、この藤井風「死ぬのがいいわ」について、再生回数が可視化されたSpotifyでの動向をみてみましょう。グローバルのデイリーチャートには9月4日付以降連日ランクインしていますが、海外の音楽チャートの区切りが金曜~木曜であることを踏まえ、9月2日金曜から29日木曜までの4週間における再生回数動向を確認します。なおここで調査したのは「死ぬのがいいわ」を含む12曲となります(選曲理由は後述)。

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BMK「だって今日まで恋煩い」再浮上の背景にある、演歌歌謡曲的リパッケージ盤販売手法の導入を危惧する

ビルボードジャパンのチャートディレクターを務める磯崎誠二さんは、ソングスチャートを100位まで見ることの重要性を幾度となく仰っています。以降自分も100位までチェックするようにしているのですが、時折業界の変化に気付くことが出来、たしかに下位への注目も怠ってはならないと実感するのです。今回は最新チャートから見えてきたことについて、記載します。

 

最新9月28日公開分(10月3日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、MK「だって今日まで恋煩い」が28位にBランクイン。テレビアニメ『デジモンゴーストゲーム』エンディング曲として1月に配信された曲が最新チャートでフィジカルセールス指標2位を獲得しています。CHART insightをみると、黄色で示されたフィジカルセールスを除く7指標が強くないこともあり、総合100位以内登場は今回が2週目(2回目)となります。

(上記はBMK「だって今日まで恋煩い」のCHART insight。後者は総合順位(黒で表示)およびフィジカルセールス指標を除いたもの。)

最新チャートでの総合100位以内到達の理由は、BMK「だって今日まで恋煩い」が新形態でフィジカルリリースされたため。ビルボードジャパンはアニメソングスチャート(Hot Animation)の記事にてこの件を解説し、リパッケージ盤と形容しています。

アルバムにおいてはデラックスエディションとして曲追加等を施したものがリリースされることが時折ありますが、シングルでは"複数種×時間差で再リリース"という手段が演歌歌謡曲界で行われており、この点はブログにて3年前に問題提起しています(リンク先は後述)。その際紹介した氷川きよし「大丈夫」の商法のみならずチャートアクションも、BMK「だって今日まで恋煩い」はなぞっていると言えるでしょう。

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Travis Japanが配信デビューへ…芸能事務所や日本の音楽業界等への3つの希望を記す

ジャニーズ事務所所属、Travis Japanが10月28日にメジャーデビューすることをアナウンスしました。

ジャニーズ事務所発のツイートにもあるように、Travis Japanはストリーミング、つまり配信の形でデビューすることに。これが同事務所、そして日本全体のエンタテインメント界におけるデジタルの流れを作るものと期待しています。

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【ビルボードジャパン最新動向】なとり「Overdose」トップ10入り…上昇の要因と、さらなるヒットに必要なこと

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。

最新9月28日公開分(10月3日付)ビルボードジャパンソングスチャートはAdo「新時代」が2週ぶり、通算5週目の首位を獲得しました。

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【サブスクを味方に】ジャンルを親しませユーザー数を増やせ…カントリーの好例を日本に提案する

"サブスクを味方に"を合言葉に、提案や私見を記載しようと思います。

 

 

サブスクは利益が出ない等を理由に、サブスクサービスへのネガティブな印象が歌手側から発せられています。おそらく解禁しない歌手や芸能事務所の背景にもあるだろうこの見方は、歌手側の発信のタイミングの度に話題になるのですが、自分はその発信に触れる度に"日本はいつまで前向きに成れないのか"と思ってしまうのが正直なところです。

今回は1990年代に「愛の才能」が大ヒットした川本真琴さんによる、とても綺麗とは言い難い表現による非難を発端とした議論が生まれています。様々な音楽関係者がこの件を機に発信していますが、厳しい私見と前置きして書くならば、日本の音楽業界がデジタル化の流れに率先して乗ろうとしなかったことが、今にもつながっていると強く感じます。コピーコントロールCD等でみられた後ろ向きな態度は今も変わらない印象です。

サブスク1回あたりの再生に対する利益の少なさは音楽の発し手(レコード会社等含む)とサブスクサービスとの交渉が必要であり、解決によってはサブスク解禁する歌手も出てくるでしょう。また2010年代後半以降デビューの歌手はサブスクが当たり前の一方でCDを毎回出せるわけではないというスタートラインの差を、それ以前にデビューした歌手は知る必要がある等、上記ツイートを発端とするスレッドにて私見をまとめました。

そして、利益創出のために必要なことは他にもあります。それはサブスクユーザーのさらなる増加です。

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