イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽チャートへの提案

日本ゴールドディスク大賞に対する3つの違和感を踏まえ、エンタテインメント業界に必要なことを提案する

先週発表された日本ゴールドディスク大賞について、考えています。 ✨「第37回日本ゴールドディスク大賞」発表✨アーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門は #SnowMan が2年連続受賞!洋楽部門は #ザ・ビートルズ が過去最多8度目の受賞!受賞作品・作品情報は…

日本でもっと様々な音楽が聴かれるためには…”日本のサブスクは新陳代謝がない”問題を整理する

先月以降、サブスクで新曲が聴かれにくいこと、いわば”新陳代謝がない”と形容されることについて、考えを巡らせることが多かったように思います。そのことに区切りをつける意味でも、考えたことをまとめておきます。 まずは、徒然研究室さんによるnoteを紹介…

【ビルボードジャパン最新動向】2月以降首位獲得曲等の動向を踏まえた、ビルボードジャパンへのチャートポリシー見直し提案

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 2月20~26日を集計期間とする最新3月1日公開分のビルボードジャパンソングチャートは、King & Prince「Life goes on」がフィジカルセールス初加算に伴い首位を獲得しました。 【…

当初の発表にはなかった、ビルボードジャパンがソングチャートから2指標を廃止した理由…その後出しを憂慮する

気になったインタビューを紹介します。ビルボードジャパンは2023年度にソングチャートからルックアップおよびTwitterの2指標を廃止していますが、こちらのインタビュー後編ではその廃止について語られています。個人的には笑覧は難しいと考え、今回採り上げ…

日本でもっと様々な音楽が聴かれるためには? 日米のアルバム収録曲におけるSpotify初日動向から考える

日本のサブスクは新陳代謝がないという言説について、ここ最近様々な角度から考え、ブログエントリーをアップしています。いずれまとめたものを用意しますが、今回は日本と海外におけるアルバムの初日動向の差について紹介します。 なお今回はSpotifyのデイ…

ザ・ウィークエンド「Die For You」へのアリアナ・グランデ参加にみる、海外はチャート施策に積極的という事実

海外はチャート施策に意欲的です。 tomorrow night : https://t.co/dee4YQXFc3 pic.twitter.com/ImGMEx6SHR — The Weeknd (@theweeknd) 2023年2月22日 #ザ・ウィークエンド と #アリアナ・グランデ による「Die For You」のリミックスが明日2月24日(金)に…

【ビルボードジャパン最新動向】2月のチャート動向を踏まえた真の社会的ヒット曲を見極める重要性、そして業界への提案

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 2月13~19日を集計期間とする最新2月22日公開分のビルボードジャパンソングチャートは、BE:FIRST「Boom Boom Back」が初登場で首位を獲得しました。 【ビルボード】BE:FIRST「Boo…

テイラーを踏襲したビヨンセ「Cuff It」チャート施策を踏まえ、米ビルボードにチャートポリシー見直しを再提案する

今月開催されたグラミー賞でビヨンセが最優秀アルバム賞を逃したことについては、強い口調で賞側を非難する声が少なからずみられています。そして夫のジェイ・Zはこのようなことを発信していました。 【第65回グラミー賞】ジェイ・Z、<年間最優秀アルバム>…

BE:FIRST「Boom Boom Back」での様々な施策投入、そしてリリース日について考える

来週公開のビルボードジャパンソングチャートでは、注目の新曲が複数初登場することが見込まれます。 今週は #BEFIRST、#優里 さんそして #YOASOBI が新曲をリリースしますね。2月22日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:2月13~19日)で各曲…

【ビルボードジャパン最新動向】男性ダンスボーカルグループの初週動向から考える、”初週聴取習慣化”の必要性

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 1月30日~2月5日を集計期間とする最新2月8日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE「STARS」が初登場で首位を獲得しました。 …

(訂正あり) 星街すいせいのTHE FIRST TAKE、back number『ユーモア』のSpotify成績を踏まえた音楽チャートへの改善要望

(※訂正(8時13分):back numberのアルバム『ユーモア』の発売日を1月18日水曜と記載していましたが、正しくは1月17日火曜でした。訂正し、お詫び申し上げます。) ビルボードジャパンは一昨日、最新チャートをCHART insightにて13時過ぎに発表して間もなく、訂…

【ビルボードジャパン最新動向】「Subtitle」が「恋」を抜き最長首位記録達成、そこで「恋」の動向を振り返る

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 1月16~22日を集計期間とする最新1月25日公開分のビルボードジャパンソングチャートでは、Official髭男dism「Subtitle」が8週連続、通算12週目の首位を獲得。ビルボードジャパン…

音楽業界・エンタテインメント業界への改善提案 (2023年版)

これまでこのブログでは、音楽業界が良くなるための提案を記してきました。今回はその最新版となります。なおこれまでは音楽業界に限定した形で記載しましたが、音楽業界とエンタテインメント業界が密接につながっていることを踏まえ、広くエンタテインメン…

(追記あり) グローバルチャートとは何か、そしてJ-POPの現状と課題をまとめる (2023年1月2日時点)

(※追記(7月3日6時15分):グローバルチャート紹介エントリーの最新版を掲載するにあたり、このエントリーの表題を”(最新版)”から”(2023年1月2日時点)”に変更しました。また冒頭の文章を加筆修正しています。) (※追記(7月14日4時30分):グローバルチャートにつ…

(追記あり) オリコン年間ランキングを踏まえ"合算ランキングは廃止すべき"と考える理由、そして必要な引導について

(※追記(2023年3月24日5時44分):オリコン合算ランキングのうちアルバム部門においては合算ランキングの必要性を考える出来事があり、追記日のブログエントリー(ビルボードジャパンのアルバムチャート訂正問題から考えた、オリコンの存在意義について)にて紹…

米ビルボードが年間グローバルチャート発表、2022年度のチャートを総括しJ-POPの状況を考える

米ビルボードが日本時間の12月1日木曜から翌日にかけて、2022年度年間チャートを発表しています。このブログでは昨日、ソングチャートを主体にアメリカの動向を紹介しました。 今日はグローバルチャートについてお伝えします。 米ビルボードがグローバルチャ…

【ビルボードジャパン最新動向】最新ソングチャート、完勝した「KICK BACK」を含む主要曲の動向を把握する

毎週木曜以降は最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 11月21~27日を集計期間とする最新11月30日公開分(12月5日付)ビルボードジャパンソングチャートは、米津玄師「KICK BACK」がフィジカルセールス指標初加算に伴い首位返り咲きを果…

ルックアップ廃止と最新動向を踏まえた、ビルボードジャパンアルバムチャートへのストリーミング導入提案(再掲)

本日からの1週間がビルボードジャパンにおける2022年度最終週に。そして2023年度より、ビルボードジャパンはルックアップおよびTwitterの2指標を廃止します。 Billboard JAPANチャート、ルックアップ&Twitter指標を2023年度チャートより廃止 https://t.co/s…

STU48「花は誰のもの?」が二度目のフィジカルセールス10万超え…その理由を踏まえ、ビルボードジャパンへ提案する

本日7時30分の段階で米ビルボードがソングスチャートおよびグローバルチャートのトップ10速報をアップしていないため、これらチャートについてはアップされ次第紹介する予定です。 明日発表される11月9日公開分(11月14日付 集計期間:10月31日~11月6日)ビル…

マキシマム ザ ホルモン 一部のアニメテーマ専用仮設チャンネル「刃渡り2億センチ (TV edit)」の初週チャート動向を考える

最新11月2日公開分(11月7日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、35位にマキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」が初登場。テレビアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京ほか)第3話のエンディングに起用されたこの曲のチャートアクション等において…

テイラー・スウィフトの米チャート占拠における施策の徹底、そしてチャートの見方に対する願いを記す

日本時間の昨日未明に発表された11月5日付米ビルボードソングスチャートでテイラー・スウィフトがトップ10を独占したことについては、米ビルボードの記事を翻訳し昨日のブログエントリーで紹介しました。 この米ビルボード史上初の快挙は、スポーツ紙やNHKも…

ビルボードジャパン各種チャートに対するチャートポリシー変更等を提案する (2023年度に向けて)

昨日、このようなことをつぶやきました。 ビルボードジャパンが新年度からルックアップおよびTwitter指標を廃止し、新年度からソングスチャート8→6指標、アルバムチャート3→2指標になる予定とアナウンスしていますが、”予定”ということは提案により変わる可…

【月曜日のプレイリスト】日本のサブスク聴取傾向は偏っている? KAI-YOUのLINE MUSIC取材記事から考えたこと

先週水曜のブログエントリー記載のきっかけとなった記事に、違和感を抱く部分があります。ブログエントリーはこちら。 ビルボードジャパンと共にサブスクの再生キャンペーンを”(チャート)ハック”と形容してきたKAI-YOU側がそのキャンペーンを多用するLINE MU…

次回のビルボードジャパンソングスチャートは今週リリース曲が上位進出の予感…JO1、米津玄師等の動向を押さえる

次回、10月19日公開分(10月24日付)のビルボードジャパンソングスチャートは今週月曜からの1週間が集計期間。フィジカルおよびデジタルの速報値からは、今週リリースされた新曲が大挙上位に登場するものと見込まれます。

ストリーミング1億回突破曲のライブ映像が公開2日で再生回数千回未満…発信元の問題を記す

ビルボードジャパンを運営する阪神コンテンツリンクは東京、横浜および大阪でライブハウス(Billboard Live)を運営。そこで開催されたライブは時折、ビルボードジャパンの公式YouTubeチャンネルにてダイジェスト映像が紹介されます。なおビルボードジャパンに…

Spotify ”Go Stream”がオリジナルバージョンに合算か…ならばビルボードジャパンにチャートポリシー変更を再提案する

最近は藤井風「死ぬのがいいわ」のSpotifyにおけるグローバルの動向を紹介しています。J-Popでは珍しいタイプでのグローバルヒットゆえその都度取り上げていますが、Spotifyが世界的に人気のサブスクサービスのひとつである、サブスクが今の音楽チャートの人…

藤井風「死ぬのがいいわ」が次週にもGlobal 200登場の可能性…バズ曲がさらに拡大するための施策を提案する

海外のソングスチャートは、その多くが金曜を集計開始日としています。9月2~8日を集計期間とするSpotifyのグローバルチャートにおいて、藤井風「死ぬのがいいわ」は176位に初登場を果たしました。 .@Spotify グローバル週間チャートでは #藤井風「#死ぬのが…

なにわ男子『1st Love』が8週連続トップ10入り…ビルボードジャパンアルバムチャートで好調の理由を考える

BE:FIRST『BE:1』が初登場で首位を獲得した、最新9月7日公開分(9月12日付)ビルボードジャパンアルバムチャート。 【ビルボード】BE:FIRST『BE:1』が総合アルバム首位獲得 Ado/竹内まりやが続く https://t.co/6CjQYp5Jup pic.twitter.com/YbtVfyPEhK — Billb…

BE:FIRST『BE:1』発売前にサブスクで上位進出…この報道から総合アルバムチャートの米ビルボード化を再考する

昨日はこのようなブログエントリーを記載しました。 このエントリーで取り上げたチャート施策のひとつが、BE:FIRSTによるLINE MUSIC再生キャンペーン。この施策自体は個人的に疑問を覚えるということは上記ブログエントリーで記した通りですが、実際「Scream…

【ビルボードジャパン最新動向】KinKi Kidsを抑え総合首位獲得、BE:FIRST「Scream」の指標構成を分析する

毎週木曜以降は、最新のビルボードジャパン各種チャートについてお伝えします。 最新8月3日公開分(8月8日付)ビルボードジャパンソングスチャートはフィジカル関連指標初加算のKinKi Kids「Amazing Love」を抑え、BE:FIRST「Scream」が初登場で首位を獲得しま…