イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

音楽チャートの戦略

KICK THE CAN CREWのワーナーミュージック・ジャパン期作品がほぼ配信終了…2曲のみを残す理由を推測する

KICK THE CAN CREWのワーナーミュージック・ジャパン在籍時代の作品、そのほとんどがデジタルプラットフォームから削除されます。 ワーナーミュージック・ジャパン側は上記において『お客様には⼤変ご迷惑ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますよ…

ロングヒットの推移を見守るより、攻め続けることが重要…Da-iCE「CITRUS」から考える

週間チャートを制することも重要ですが、それ以上にロングヒットに至り年間チャートで上位進出することが真の社会的ヒット曲だというのが私見。2021年度のビルボードジャパン年間ソングスチャートのラインナップから、みえてくるものがあるはずです。 上記ブ…

英語詞3曲以外も軒並み上昇…BTSのライブ披露曲を加速させたセットリスト"公式プレイリスト"の存在

BE:FIRST「Bye-Good-Bye」が制した最新3月16日公開(3月21日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、BTSの英語詞3曲がいずれもポイント上昇に至っています。 ・「Butter」(17→18位 ポイント前週比103.0%) ・Dynamite(20→21位 ポイント前週比107.3%) ・…

(追記あり)【ビルボードジャパン最新動向】初登場首位獲得のBE:FIRST「Bye-Good-Bye」における強さと課題、そしてメディアへの提言

(※追記(12月17日6時13分):はてなブログにてビルボードジャパンのホームページを貼付すると、きちんと表示されない現象が続いています。そのため、表示できなかった記事についてはそのURLを掲載したビルボードジャパンによるツイートを貼付する形に切り替え…

デュア・リパ「Levitating」米ビルボード70週エントリー達成…最近のロングヒット曲を支えるヒットの3条件とは

日本時間の昨日発表された3月19日付米ビルボードソングスチャートではグラス・アニマルズ「Heat Waves」が2連覇を達成。さらに同曲は通算60週目のチャートインを果たしたほか、16位にランクインしたデュア・リパ「Levitating」は70週目に突入したことを昨日…

デジタル先行リリースのBE:FIRST「Bye-Good-Bye」がビルボードジャパンで首位に立つ可能性、そして気になること

次週発表される3月16日公開分(3月21日付)ビルボードジャパンソングスチャートではBE:FIRST「Bye-Good-Bye」が首位を狙える位置につけています。ビルボードジャパンが昨日発表した、週前半3日間を集計期間とする速報(先ヨミ)記事ではダウンロード、ストリーミ…

【ビルボードジャパン最新動向】9週首位&7連覇達成のAimer 「残響散歌」における施策、そして第1四半期制覇について

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 2月21~27日を集計期間とする3月2日公開(3月7日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。Aimer「残響散歌」が7週連続、通算9週目の首位を獲得しました。 【ビルボード】Aimer「…

Kep1er「WA DA DA」、『CDTVライブ!ライブ!』パフォーマンス映像が公式動画化…K-PopとJ-Popの差を思う

一昨日、日本のメディアで初パフォーマンスを披露したKep1er(ケプラー)。ビルボードジャパンソングスチャートでもトップ10入りを果たした「WA DA DA」の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)でのパフォーマンス映像が、Kep1erの公式YouTubeチャンネルで早速公開さ…

Aimer「残響散歌」を取り巻く環境に変化が…今後のチャートを左右するフィジカル販売スケジュールを押さえる

最新のビルボードジャパンソングスチャートで通算8週目の首位を獲得したAimer「残響散歌」については、その要因を内的と外的に分けて紹介しました。 外的要因については主にフィジカルセールスに強い曲が少ないことに注目しましたが、次週以降その環境が一変…

【ビルボードジャパン最新動向】「炎」に並ぶ8週首位を達成、Aimer 「残響散歌」好調キープの内的要因

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 2月14~20日を集計期間とする2月23日公開(2月28日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。Aimer「残響散歌」が6週連続、通算8週目の首位を獲得しました。 【ビルボード】Aimer…

LINE MUSICの新たなキャンペーン、そしてビルボードジャパンのキャンペーンへの意識を思わせる文言について考える

LINE MUSICのキャンペーンに新たな活用法が登場しています。 『今回発表されたキャンペーンは、LINE MUSICでリアルタイムランキングに準じ特典内容が変わるというファン参加型の内容。』LINE MUSICの興味深い活用法ですね。 https://t.co/B29VmzdPRx — Kei (…

【ビルボードジャパン最新動向】「残響散歌」7週首位のAimer、トップ20に4曲送り込んだ優里…見事な施策に唸る

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 2月7~13日を集計期間とする2月16日公開(2月21日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。Aimer「残響散歌」が5週連続、通算7週目の首位を獲得しました。 【ビルボード】Aimer「…

優里、アルバム『壱』リリース後の様々な施策でアルバム・ソングス両チャートのロングヒット確定へ

優里さんのファーストアルバム『壱』がロングヒットのフェーズに突入…最新のアルバムチャートからそのことを強く感じています。

フィジカルセールス首位ながら総合50位未達の「群青の弦」から考える、演歌歌謡曲のデジタル解禁提案

2月9日公開分(2月14日付)ビルボードジャパンソングスチャートではAimer「残響散歌」が4週連続、通算6週目の首位を獲得し、BE:FIRST「Brave Generation」が初登場でトップ10入りを果たすもののストリーミングに気になる点がある…これらについては一昨日のブロ…

エド・シーランとテイラー・スウィフトの新たなデュエットが登場…リリース施策の巧さに触れる

エド・シーランとテイラー・スウィフトのコラボレーションはこれまでもありましたが、今回は今後のチャートアクションにおいても非常に興味深い内容となっています。 エド・シーラン、テイラー・スウィフトとの最新コラボのリリース日を正式発表&ティーザー…

次週のビルボードジャパン首位争いは確実…Aimer「残響散歌」のスケジュールの凄さに唸る

Aimerさん、無双状態です。 Billboard JAPAN 02/14付 Hot 100 最終予想#Aimer「#残響散歌」の4連覇&V6は決定的。#BEFIRST「#BraveGeneration」は非常に予想が難しいが2位におく。以下は僅差だが、当週も #KingGnu「#一途」「#逆夢」#マカロニえんぴつ「#な…

【ビルボードジャパン最新動向】Aimer「残響散歌」を通算5週目の首位に導いた様々な訴求とは

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 1月24~30日を集計期間とする2月2日公開(2月7日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。Aimer「残響散歌」が3週連続、通算5週目の首位を獲得しました。 【ビルボード】Aimer「…

ピノキオピー等ボカロPがUGCで大ヒット、その一方で総合では…チャートの乖離を解消するにはどうすべきか

今後のブレイク候補に躍り出た感があります。 今週のYouTube music charts : Japan 楽曲ランキングにて「神っぽいな」がまさかの1位になりました沢山聴いていただき、ありがとうございます!https://t.co/wfmgsDrhkp pic.twitter.com/vw1o22fTOU — ピノキオ…

新曲解禁日時の設定からみえてくる、YOASOBIや米津玄師のチャートへの強い意識

YOASOBIのこちらの投稿、とても面白いですね。 【クイズ】島本理生さん「私だけの所有者」を原作としたYOASOBI新曲「ミスター」の配信日はいつでしょう?#はじめての #YOASOBIANNX — YOASOBI (@YOASOBI_staff) 2022年1月25日

ザ・ウィークエンド『Dawn FM』が米ビルボードアルバムチャート首位の座を逃す…その理由を考える

前週発表された1月22日付米ビルボードアルバムチャートをガンナ『DS4Ever』が制したことは、多くの方に驚きをもって迎えられたかもしれません。『DS4Ever』と同日にザ・ウィークエンド『Dawn FM』がリリースされており、その『Dawn FM』が勝ると思っている方…

【ビルボードジャパン最新動向】ダブルAサイドながらフィジカル関連指標未加算の作品がヒット、その凄さの理由とは

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。 1月10~16日を集計期間とする1月19日公開(1月24日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。フィジカル関連指標初加算に伴いAimer「残響散歌」が3週ぶり、通算3週目となる首位を…

藤井風『Kirari Remixes (Asia Edition)』が登場…グローバルチャートにおける「きらり」の動向に注目

昨年の『NHK紅白歌合戦』出演歌手の中で、出演の反響がその後のチャートアクションに最も大きく反映されたと言えるのが藤井風さんでした*1。日本におけるSpotifyデイリーチャート200位以内には紅白以降7曲がランクインしていますが、最新1月13日付においては…

INI、BE:FIRST、なにわ男子…3組のデビュー曲におけるチャートアクションに少しずつ差が生じている件

(※報告(10時09分):貼付したYouTube動画が一部視聴できない状況となっております。つきましては後程あらためて貼付を実施します。) 一昨日発表された1月12日公開(1月17日付)ビルボードジャパンソングスチャートについては、昨日解説を行いました。 昨日は最…

年末音楽特番のラインナップから地上波メディアや披露曲の傾向を読み解く (12月30日版)

12月22日のブログエントリーにて、年末音楽特番の出演歌手および披露曲の一覧表を掲載し、出演傾向について私見を記載しました。 そこから数日が経過し、さらに様々な発表が行われています。今回は最新版の一覧表を掲載し、あらためて私見を述べていきます。

紅白が決定した高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」、ビルボードジャパンで強くない理由を考える

先週、11月から大晦日までの地上波音楽特番のラインナップについて、ブログエントリーにまとめました。 後に『ミュージックステーション』(テレビ朝日)においてはKing Gnuが同日解禁の「逆夢」を披露し、また『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)では様々な企画や…

INI、BE:FIRST、なにわ男子…11月にデビューした3組、デビュー曲のその後のチャート動向を追う

昨日のブログエントリーに多くのアクセスをいただきました。心より御礼申し上げます。 今回 #イマオト で記載した課題は、本日採り上げた #JO1 に限らず、弟分の #INI、さらにINIと同日フィジカルデビューした #BEFIRST 等の男性ダンスボーカルグループや、…

"クリスマスはマライア"…「恋人たちのクリスマス」を今年も首位に押し上げんとするマライア・キャリーの施策とは

明日発表される米ビルボードソングスチャートでは、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が首位を獲得するものとみられています。仮にその座を射止めれば3シーズン連続、通算6週目の首位獲得となり、"クリス…

(追記・訂正あり)【ビルボードコラム】2021年度ジャニーズ曲のチャートアクションを踏まえ、デジタル解禁の重要性を記す

(※追記(12月9日5時20分):2022年度初週のビルボードジャパンソングスチャートの公表(順位およびポイントの発表)を踏まえ、2021年度ビルボードジャパンソングスチャートの首位一覧表を差し替えました。なお、2021年11月24日公開分(11月29日付)におけるなにわ…

2021年度もYOASOBIが強かった…Spotifyでその勢いの凄まじさを確認する

2021年度のビルボードジャパン年間チャートは来週の今日、午前4時に発表されます。その中で、年間アーティストランキングを制するかもしれないのがYOASOBI。一昨日に新しいEP『THE BOOK 2』をリリースし、明日明後日は日本武道館を控える彼らが、2022年度に…

(訂正あり)【ビルボードジャパン最新動向】宇多田ヒカル「君に夢中」の急上昇に寄与した”先行解禁”とは、そしてチャート訂正問題への提案を記す

(※追記(12月4日8時10分):宇多田ヒカル「君に夢中」のミュージックビデオ公開分がビルボードジャパンソングスチャートの動画再生に初めて加算されるタイミングは12月15日公開分(12月20日付)でした。該当箇所を訂正の上、お詫び申し上げます。) 毎週木曜は、…