BE:FIRST「Bye-Good-Bye」が制した最新3月16日公開(3月21日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは、BTSの英語詞3曲がいずれもポイント上昇に至っています。
・「Butter」(17→18位 ポイント前週比103.0%)
・Dynamite(20→21位 ポイント前週比107.3%)
・「Permission To Dance」(25→30位 ポイント前週比104.5%)
順位はいずれもダウンするものの、初登場や急上昇曲が多いゆえ自然のこと。注目はポイントの増加にあり、「Permission To Dance」に至っては2週連続となっています。同曲がタイトルに用いられたソウルでのライブ、【PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL】の影響がはっきりと示された形です。
BTS、約2年半ぶりの韓国対面コンサート「客席にARMYがいる」「本当に幸せな1日でした」(写真 全8枚)https://t.co/mD7kbMVPDk
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2022年3月14日
#BTS #ライブレポ #セトリ #ソウルコン #PTD_ON_STAGE_SEOUL #PermissiontoDance @BTS_jp_official @bts_bighit pic.twitter.com/QqBgOvG91l
BTS(防弾少年団)、3日間のコンサートが終了…メンバーそれぞれ感謝と感想を語る「声を出して楽しめるその日を願っている」https://t.co/Ae2PZBirYv
— Kstyle (@Kstyle_news) 2022年3月14日
注目は英語詞曲だけではありません。【PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL】で披露された多くの曲が日本のSpotifyデイリーチャートで上昇しています。日によって一部セットリストは異なりますが(3月10日開催の初日分は上記オリコンの記事を参照)、開催前日は200位以内に10曲だったエントリー数が開催以降12→18→20→22曲と推移。3日間のライブ開催の翌日となる14日にはさらに2曲増えて24曲となっているのです。
以降は緩やかにダウンしていきますが、日本における最新3月16日公開のSpotifyデイリーランキングでは200位以内の1割強をBTSが占めることに。ビルボードジャパン最新ソングスチャートの集計期間最終日までのSpotifyの推移からは、英語詞曲の再浮上が見て取れます。
【Spotifyデイリーチャート】
— Kei (@Kei_radio) 2022年3月14日
昨年11月29日から3月13日まで、主要曲の @SpotifyJP デイリー再生回数をグラフ化。最新日に16万回以上再生された17曲を表示(前週から3曲増加)。#PTD_ON_STAGE_SEOUL 効果により #BTS は週末に3曲が16万回再生突破。「#PermissionToDance」は昨年12月30日以来の大台回復。 pic.twitter.com/TWIGJNGA0A
BTSは3月10日と13日の公演をライブストリーミングで、12日は映画館でライブビューイングを実施(BTS、「PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL」3/12公演を全国348館の劇場でライブビューイング | Musicman(2月17日付)参照)。多くのファンを魅了しています。ライブの余韻に浸りたいとサブスクサービス等を用いたことで数多くの曲が上昇したと考えるのは自然なことで、ファン作成のプレイリストも散見されました。
そしてそのサブスクサービス側でも展開が。
Hope you all enjoyed #PTD_ON_STAGE_SEOUL last night! Look forward to this weekend for more & feel the heat of the show while you're getting ready here on @Spotify
— BTS_official (@bts_bighit) 2022年3月11日
🎵 https://t.co/i8Q4m9P10q#BTS #방탄소년단 pic.twitter.com/YTXPKJSw7h
스포티파이와 응원하는 #방탄소년단 의 서울 콘서트💜 PERMISSION TO DANCE : ON STAGE#BTS #콘서트 셋리스트가 [This Is BTS] 에 도착!
— Spotify Korea (@SpotifyKR) 2022年3月10日
플리를 들으며 콘서트 여운을 만끽해요
지금. 여기. 스포티파이에서https://t.co/8gbJcJTv0l@bts_bighit #방탄콘서트 #BTSCONCERT #PTD_ON_STAGE_SEOUL pic.twitter.com/B84CLig0Vi
Spotify側が各歌手の代表曲をまとめた"This Is"プレイリストでは現在、『Feel the heat of the PERMISSION TO DANCE : ON STAGE once again! Join A.R.M.Y's energy by listening to PERMISSION TO DANCE : ON STAGE setlist!』と紹介されています。つまりセットリストを意識したプレイリストであり、それをBTSが公式で紹介しているというわけです。代表曲に触れたいとするライト層にもリーチし、上昇につながったと言えるでしょう。
このセットリストのプレイリスト化がSpotifyもしくはBTS、どちらの発案なのかは判りかねますが、少なくとも日本では間違いなく大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。BTSのコアファンの規模を踏まえれば上昇は自然とも言えますが、ライブ初日終了時にアップロードすることで観た方の感動を再燃させ、これから観る方の期待感を高め、そして曲の勢いを維持していく効果をもたらすこの手法、実に見事ではないでしょうか。
日本の音楽業界は BTSの事例から、ライブツアー終了時ではなくその最中にでもセットリストを別途プレイリストとしてアップすることも視野に入れる必要があるかもしれません。尤もネタバレと指摘されるかもしれないため、ライブを観た方だけが入れる形が採れるならばいいかもしれません。そしてツアー終了後には"This Is"プレイリストをライブ仕様にすることも検討してはいかがでしょうか。