イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ビルボード

米ビルボードが年間グローバルチャート発表、2022年度のチャートを総括しJ-POPの状況を考える

米ビルボードが日本時間の12月1日木曜から翌日にかけて、2022年度年間チャートを発表しています。このブログでは昨日、ソングチャートを主体にアメリカの動向を紹介しました。 今日はグローバルチャートについてお伝えします。 米ビルボードがグローバルチャ…

(追記あり) 米ビルボード年間チャート発表、2022年度のチャートトピックス10項目とは

(※追記(9時9分):ビルボードジャパンによる年間ソングチャートおよびアルバムチャートの解説記事が公開されました。それに合わせ、リンクが貼られたツイートを追加しています。) 12月は今年の音楽業界をチャートから振り返る企画が続きます。 今回は日本時間…

テイラー・スウィフト「Anti-Hero」ダウンロード急増の背景から考える、米ビルボードチャートポリシー変更提案

最新の11月19日付米ビルボードソングスチャートはテイラー・スウィフト「Anti-Hero」が初登場からの連続首位を3週に伸ばしています。 今週はアルバム『Her Loss』が米ビルボードアルバムチャートを制したドレイク & 21サヴェージの収録曲が大挙エントリーを…

米ビルボードのHot Trending Songsチャートがリニューアル…2回目までのチャートから見えてきたこと

米ビルボードは先週、Hot Trending Songsのリニューアル後初となるチャートを発表しました。そのリニューアルについては大きな変動がないのではと捉えていましたが、前週および最新のチャートをみると自分の想像以上でした。リニューアルアナウンス時にきち…

米ビルボードソングスチャートがチャートポリシー変更…テイラー・スウィフト不利?も、支持する理由を記す

米ビルボードソングスチャート、次回発表分となる11月12日付にて変更が実施されます。今回は構成指標のひとつであるラジオのデータ提供元が変わるとのことで、ともすればチャートポリシー(集計方法)変更とまでは言えないかもしれませんが、その変化は小さく…

テイラー・スウィフトの米チャート占拠における施策の徹底、そしてチャートの見方に対する願いを記す

日本時間の昨日未明に発表された11月5日付米ビルボードソングスチャートでテイラー・スウィフトがトップ10を独占したことについては、米ビルボードの記事を翻訳し昨日のブログエントリーで紹介しました。 この米ビルボード史上初の快挙は、スポーツ紙やNHKも…

Travis Japan配信デビュー…リミックス施策は海外チャートに有効も、日本のチャートでは響きにくい件について

Travis Japanが昨日、配信シングル「JUST DANCE!」でデビューしました。 ジャニーズ事務所所属歌手では珍しい配信の形であり、世界的なリリース標準時である金曜、それも米東部標準時(EST)の午前0時に解禁というのですから、世界配信を強く意識したものであ…

【月曜日のプレイリスト】日本のサブスク聴取傾向は偏っている? KAI-YOUのLINE MUSIC取材記事から考えたこと

先週水曜のブログエントリー記載のきっかけとなった記事に、違和感を抱く部分があります。ブログエントリーはこちら。 ビルボードジャパンと共にサブスクの再生キャンペーンを”(チャート)ハック”と形容してきたKAI-YOU側がそのキャンペーンを多用するLINE MU…

テイラー・スウィフト『Midnights』収録曲が米ビルボードトップ10独占へ…背景にあるテイラーの高いチャート意識

テイラー・スウィフトのニューアルバム『Midnights』が世界を席巻しています。 10月21日付グローバルのSpotifyデイリーチャートが登場。#米津玄師「#KICKBACK」は65→98位、再生回数は1,433,417→1,411,911回。#藤井風「#死ぬのがいいわ」は92→125位、再生回数…

【サブスクを味方に】ジャンルを親しませユーザー数を増やせ…カントリーの好例を日本に提案する

"サブスクを味方に"を合言葉に、提案や私見を記載しようと思います。 サブスクは利益が出ない等を理由に、サブスクサービスへのネガティブな印象が歌手側から発せられています。おそらく解禁しない歌手や芸能事務所の背景にもあるだろうこの見方は、歌手側の…

藤井風「死ぬのがいいわ」が米ビルボードによるグローバルチャートに初登場…チャート特性と上昇曲を分析する

昨日のブログにて、米ビルボードによる9月24日付グローバルチャートのトップ10速報をお伝えしました。 グローバルチャートの全容は日本時間の昨夜公開され、2020年のアルバム『HELP EVER HURT NEVER』に収録された藤井風「死ぬのがいいわ」がGlobal 200で188…

日本でヒットしにくくなったベストアルバムがアメリカで目立ち始めた? 背景にあるチャートの特性とは

昨年紹介したこちらのセール、青森県津軽地方ではこの夏も行われています。 弘前店は既に終了したのですが、青森や柏、隣県の大館等各店舗で開催中。引退した女性歌手、ボカロPとしてのキャリアを持つ歌手、俳優等マルチに活動する歌手等、日本を代表する方…

最新の米ビルボードチャート、その順位や数値から見えてくること…マドンナおよびBLACKPINKについて

最新9月3日付米ビルボード各種チャートが公開されました。その中から自分なりの注目点を紹介します。 アルバムチャートではマドンナのリミックス集『Finally Enough Love』が8位に初登場を果たしました。 ビルボードジャパンによる翻訳記事はこちら。 【米ビ…

ニッキー・ミナージュ「Super Freaky Girl」が米ビルボード首位発進の可能性…ニッキーの戦略、そして重要な視点

日本時間の火曜早朝に発表予定の8月27日付米ビルボードソングスチャートでは、多くのチャート予想担当者がニッキー・ミナージュ「Super Freaky Girl」の初登場での首位獲得を指摘しています。 (上記は公式リリックビデオ。) ミュージックビデオが未公開のま…

音楽フェスのMCで差別発言した歌手に米メディアはNOを示し、音楽チャートにも反映…日本はどう対応する

昨日から開催中の音楽フェス、サマーソニックにてリナ・サワヤマが称賛されています。 サマソニのリナサワヤマ、一番大きいステージで「日本は同性婚ができないG7唯一の国」「日本人であることは誇りに思ってるけど、これは恥ずかしいこと」「愛は愛です」と…

【海外ビルボード】米でビヨンセ「Break My Soul」が2連覇、DJキャレドやベニー・ブランコ、BTS&スヌープがトップ10初登場

現地時間の8月15日月曜に発表された最新8月20日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。ビヨンセ「Break My Soul」が2週連続で首位を獲得しました。 .@Beyonce's "Break My Soul" scores a second week atop the Billboard #Hot100 https://t.co/U7MSOV2b…

ビヨンセも行うチャート上昇施策、KAI-YOUのビルボードジャパン記事への違和感および施策についての私見

日本時間の明後日早朝、米ビルボードソングスチャートが発表されます。前の日に発表されるアルバムチャートで首位初登場が見込まれるビヨンセ『Renaissance』のリード曲、「Break My Soul」がソングスチャートも制するのではという見方が生まれています。 複…

米ビルボードトップ20入り、エム・バイホルド「Numb Little Bug」のヒットは共感&ハイブリッド型である

昨日は最新7月30日付米ビルボードソングスチャート速報をお送りしました。今回は同日付で20位にランクインしたエム・バイホルド「Numb Little Bug」を紹介します。

映像作品とのコラボや追加発信が新しいヒットの形に…wacci、ケイト・ブッシュおよびメタリカの例

昨日は日本のSpotifyデイリーチャートで新たにトップ50入りを果たし、今後ビルボードジャパンソングスチャートを賑わす存在になるであろう曲について紹介しました。 今回紹介するのはwacci「恋だろ」。4月15日に配信リリースされたこの曲は、最新7月7日付の…

ジョージ「Glimpse Of Us」世界的ヒットの理由を米ビルボード座談会から考える…J-Popの海外ヒットにもつながるか

日本時間の6月21日火曜に発表された6月25日付米ビルボードソングスチャートにて、10位に初登場を果たしたジョージ(Joji)「Glimpse Of Us」。4曲目の100位以内エントリーにしてトップ10入りはおろか50位以内エントリーも初となった彼の今回のヒットがなぜ生ま…

BTS「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」の米ビルボード動向を読む…複数週チェックが必要

6月10日にリリースされたBTSのアンソロジーアルバム『Proof』、そしてそこからのリード曲「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」のチャート動向を注目せずにはいられません。リード曲は日本の6月22日公開分(6月27日付)ビルボードジャパンソングスチャ…

ケイト・ブッシュ、ケニー・ロギンス…1980年代中盤の作品が再注目を集めている件が興味深い

米ビルボードのソングスチャートはこの1ヶ月が嵐の連続。アルバムチャートが4週連続で今年最高のユニット数を更新したのを機に、その更新者であるフューチャー、バッド・バニー、ケンドリック・ラマーそしてハリー・スタイルズがソングスチャートでも4曲同時…

米ビルボードは4週連続で獲得ユニット数が今年最高を更新…一方でユニットの内訳から見えてくるものとは

通常は本日、最新の米ビルボードソングスチャートやグローバルチャートの速報をお送りするのですが、米が月曜祝日につき発表を1日延期。そこで本日は、米ビルボードアルバムチャートについて振り返ってみます。 日本時間の月曜早朝に発表された最新6月4日付…

ソングス/アルバムチャートの総合順位のみならず、指標構成を分析することの重要性…最新チャートから考える

一昨日の『ミュージックステーション』で、ビルボードジャパンの2022年度上半期ソングスチャート(Hot 100)が先行公開されました。 明日よる9時からはMステ! #Mステ#今週のMステ気になる人RT pic.twitter.com/g5nxI9DI4R — music station (@Mst_com) 2022年…

ジャック・ハーロウ、米津玄師、ケンドリック・ラマー…直近の作品における解禁タイミング設定の好施策をまとめる

ここ最近のビルボードジャパンソングスチャートに関するブログエントリーは同社への提案に基づくものが多く、LINE MUSIC再生キャンペーンやフィジカルセールスにおける各種施策が背景にあります。しかし、施策は大なり小なり多くの歌手が取り入れているもの…

最新5月14日付米ビルボードおよびグローバルのソングスチャートからみえてくる様々なトピックをまとめる

最新5月14日付米ビルボードおよびグローバルのソングスチャートについては昨日速報を紹介。このブログでは毎週、米ビルボードによるソングスチャート速報記事を(勝手ながらではありますが)翻訳し、紹介しています。グローバルの動向を伝えるのはおそらくここ…

BTSのアンソロジーアルバム『Proof』は米でより大きな意義を持つ…チャート面で有利に働くと考える理由

BTSが"アンソロジーアルバム"と称した『Proof』を6月10日金曜にリリースします。 アルバム『Proof』は、来年のデビュー10周年へ向けて、これまでの活動を振り返り、その意味を再確認しようと企画し完成した。BTSの歴史を含むアンソロジーアルバムで、計3つの…

TikTokやストリーミングからみえてくる次のヒット曲候補…リゾ「About Damn Time」の動向

今の日本、そして世界の音楽ヒットにおける大きな要となるのがサブスクやYouTubeであり、さらにその影響源にTikTokが存在します。これらの動向を押さえることで、歌手側は総合でのヒットを手に入れることができると言えるのです。 今回は次に期待される世界…

ハリー・スタイルズ、ジャック・ハーロウ…次回以降の米ビルボードソングスチャートが嵐の予感

日本時間で明後日発表される4月16日付米ビルボードソングスチャートは、ハリー・スタイルズ「As It Was」が首位の座を濃厚としました。

(訂正あり)【海外ビルボード】「Heat Waves」が米5連覇、マライア参加のラトー「Big Energy」が初のトップ10入り

(※追記(5月3日):リル・ナズ・X「Thats What I Want」について、これまで「That's What I Want」とアポストロフィ付きで紹介しておりました。訂正し、お詫び申し上げます。) 現地時間の4月4日月曜に発表された最新4月9日付米ビルボードソングスチャート(Hot …