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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングスチャートなどを紹介します。

(訂正あり)【海外ビルボード】「Heat Waves」が米5連覇、マライア参加のラトー「Big Energy」が初のトップ10入り

(※追記(5月3日):リル・ナズ・X「Thats What I Want」について、これまで「That's What I Want」とアポストロフィ付きで紹介しておりました。訂正し、お詫び申し上げます。)

 

 

 

現地時間の4月4日月曜に発表された最新4月9日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。グラス・アニマルズ「Heat Waves」が5連覇を達成しました。

グラス・アニマルズ「Heat Waves」はストリーミングが前週比2%ダウンの1480万(同指標3位)、ダウンロードが同3%ダウンの2800(同指標24位)、ラジオが同2%ダウンの6510万(同指標4週目の首位)を記録。イギリス出身のグループとして、総合5週目の首位獲得は米ビルボードソングスチャート63年の歴史の中で歴代6位タイとなります。

<イギリス出身のグループによる米ビルボードソングスチャート長期首位獲得記録>

 (日付は初の首位獲得日)

9週

ザ・ビートルズHey Jude」(1968年9月28日付)

8週

ポリス「Every Breath You Take」(1983年7月9日付)

ビー・ジーズ「Night Fever」(1978年3月18日付)

7週

UB40「Can't Help Falling In Love」(1993年7月24日付)

ザ・ビートルズ「I Want To Hold Your Hand」(1964年2月1日付)

5週

グラス・アニマルズ「Heat Waves」(2022年3月12日付)

ウイングス「Silly Love Songs」(1976年5月22日付)

ザ・ビートルズ (with ビリー・プレストン)「Get Back」(1969年5月24日付)

ザ・ビートルズ「Can't Buy Me Love」(1964年4月4日付)

 

ビー・ジーズのメンバーはマン島生まれでイギリス、オーストラリア、イギリスと移住。またザ・ポリスおよびウイングスにおいてはメンバーにアメリカ出身者も含まれますが中心人物はイギリス出身であり、リストに掲載しています。

なお、イギリス出身のソロ歌手も含めると、マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk!」およびエルトン・ジョン「Candle In The Wind 1997」「Something About The Way You Look Tonight」(ダブルAサイドシングル)が、前者は2015年、後者は1997年から翌年にかけて、最長となる14週の首位を記録しています。なおブルーノ・マーズアメリカ出身となります。

 

グラス・アニマルズ「Heat Waves」が首位を獲得する前はカロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」が5週連続でその座に就いていましたが、いずれもひとりのソングライターによる作品となります(前者はメンバーのデイヴ・ベイリー、後者はリン=マニュエル・ミランダ作)。

ひとりのソングライターによる作品が10週連続で首位を記録したのはファレル・ウィリアムス「Happy」が2014年3月から5月にかけて10週首位を獲得した時以来となります。なおこれまでの最長記録は1994年8月から11月にかけて、リサ・ローブナイン・ストーリーズ「Stay (I Missed You)」(リサ・ローブ作 3週)~ボーイズIIメン「I'll Make Love To You」(ベイビーフェイス作 14週)のリレーによる17週連続となります。

またひとりのソングライターによる作品が首位リレーを果たし、且つどちらの作品も5週以上首位を獲得したのは41年ぶり。ケニー・ロジャース「Lady」(ライオネル・リッチー作 6週)~ジョン・レノン「(Just Like) Starting Over」(ジョン作 5週)が1980年11月から翌年1月にかけてリレーされた以来の記録達成です。

 

ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」が2位をキープ。ストリーミングは前週比2%ダウンの1100万(同指標7位)、ラジオは同2%アップの6150万(同指標2位)を記録しています。昨年7月24日付で3位に初登場して以来38週連続でトップ10内をキープしており、ポスト・マローン「Circles」が2019年から翌年にかけて記録した歴代最長となる初登場からのトップ10連続在籍週数に並びました。

また「Stay」は2位在籍が単独歴代最長の14週目、2位以上となるとこちらも最長となる22週目となります。前週の段階における2位以上の単独最長在籍記録達成については別途記事が登場しています。

 

3位にはラトー「Big Energy」が初のトップ10入り。ストリーミングは前週比36%アップの950万となり同指標14位に初登場、ダウンロードは前週比146%アップの12900(同指標2位)、ラジオは同8%アップの5270万(同指標6位)となり、全指標のゲイナーアワードを獲得しています。構成3指標を全て伸ばしアワードを記録したのは、アデル「Easy On Me」が初の1週間フル加算に伴い首位に躍り出た2021年10月30日付以来となります。

「Big Energy」はラトーが3月25日にリリースしたセカンドアルバム『777』収録曲であり、最新チャート集計期間中の3月28日にはマライア・キャリーと共演し、DJキャレドをフィーチャーしたリミックスが登場しています。

マライア・キャリーは1995年に「Fantasy」が8週首位を獲得しましたが、「Big Energy」のリミックスではこの「Fantasy」の一節をマライア自身が披露。「Big Energy」そして「Fantasy」においてもトム・トム・クラブ「Genius Of Love (邦題:悪魔のラヴ・ソング)」(1982 31位)が用いられています。

なお「Big Energy」のクレジットはラトー単独表記に。これはリミックス版の獲得ポイントがオリジナルバージョンを下回ったためとなります。

 

最新のトップ10はこちら。

[今週 (前週) 歌手名・曲名]

1位 (1位) グラス・アニマルズ「Heat Waves

2位 (2位) ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」

3位 (11位) ラトー「Big Energy」

4位 (3位) コダック・ブラック「Super Gremlin」

5位 (7位) イマジン・ドラゴンズ & J.I.D「Enemy」

6位 (5位) ジャスティン・ビーバー「Ghost」

7位 (4位) ゲイル「Abcdefu」

8位 (6位) カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」

9位 (8位) リル・ナズ・X「Thats What I Want」

10位 (9位) ドージャ・キャット「Woman」

イマジン・ドラゴンズ & J.I.D「Enemy」が5位に到達。イマジン・ドラゴンズにとっては「Radioactive」(2013年7月 3位)、「Believer」(2017年8月 4位)、「Thunder」(2017年12月 4位)に続く4曲目のトップ5入りとなり、J.I.Dにとっては初となります。

なおストリーミングのトップはカロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティージョ、アダッサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレロ、ステファニー・ベアトリス & エンカント・キャスト「We Don't Talk About Bruno」(総合8位)。前週比4%ダウンの1860万を獲得し、2013年1月の同指標(に基づく)チャート開始後では6番目の長さとなる13週目の首位を獲得しています。

 

 

ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月9日付ではGlobal 200でグラス・アニマルズ「Heat Waves」が6連覇を達成、Global Excl. U.S.ではアニッタ「Envolver」が初の首位を獲得しました。

グラス・アニマルズ「Heat Waves」はGlobal 200で6連覇を達成。ストリーミングは前週とほぼ変わらず5650万、ダウンロードは前週比4%ダウンの4800を記録し、Global 200ではグループとして最長となる首位在籍週数を更新しています。

Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではアニッタ「Envolver」が初の首位到達。ストリーミングは前週比23%アップの5440万、ダウンロードは同63%アップの1000を獲得しています。レゲトンナンバーの「Envolver」はTikTokでダンスチャレンジがバズを起こし、大ヒットに。「Envolver」はGlobal 200においても5→2位に上昇しています。

アルゼンチン出身パウロ・ロンドラによる「Plan A」がGlobal Excl. U.S.で41→3位と急上昇。3月23日リリースの同曲は今回初の1週間フル加算となり、ストリーミングは前週比96%アップの4690万を記録しました。急上昇に至った形です。「Plan A」はGlobal 200においてもストリーミングが前週比97%アップの4860万を記録し、89→9位とジャンプアップしています。