イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米ビルボード

米ビルボード、ソングチャートにおけるダウンロード指標のチャートポリシー変更を実施か…その内容と私見を記す

日本時間の昨日昼以降、米ビルボードのチャートポリシー(集計方法)が変更されることについて、チャート予想等のアカウントが一斉に発信を行っています。たとえば下記ツイートについてはブログエントリー執筆段階で1300万回も表示されています。 Billboard wi…

米ビルボードがヒップホップ作品の総合チャート首位未達を指摘…一覧表を掲載しチャート動向を捉える

今月中旬、米ビルボードがこのようなコラムを掲載しました。タイトルを訳すと、【2023年、ヒップホップのアルバムやシングルが1位をまだ獲得できていない5つの理由】となります。なお、このコラムにおける”2023年”は2023年度ではなくチャート上の日付を指し…

2023年度上半期の社会的なヒット曲、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲10選

2023年度上半期に社会的にヒットした、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲を選びました。2022年度下半期については下記リンク先をご参照ください。 J-POPについては、6月9日に発表されたビルボードジャパンによる上半期各種チャートを参考にしています。…

YOASOBI「アイドル」がGlobal Excl. U.S.を初めて制した理由、そしてYOASOBI側の巧さに触れる

昨日もお伝えしたとおり、YOASOBI「アイドル」が米ビルボードによるグローバルチャートのうちGlobal Excl. U.S.で首位を獲得しました。 グローバルチャートでも好調だった「アイドル」に英語詞版「Idol」が初加算されたことでYOASOBIは初めてGlobal Excl. U.…

米ビルボードがアルバムチャートの集計方法を変更へ…考えられる変化、および米ビルボードへの提案を記す

米ビルボードは、アルバムチャートに関するチャートポリシー(集計方法)を変更する旨を事前にアナウンスしています。 The Billboard 200 will count some package offerings of music and collectibles as fans seek to support their favorite acts through …

YOASOBI「アイドル」がGlobal 200で14位、Global Excl. U.S.で5位に到達…ロングヒットに必要なことを考える

昨日のエントリーでもお伝えしたように、米ビルボードによる最新4月29日付グローバルチャートのうちGlobal Excl. U.S.においてYOASOBI「アイドル」が5位に登場しています。また日本時間の昨夜には同曲が、Global Excl. U.S.から米の分を加えたGlobal 200にお…

YOASOBI「アイドル」は世界的ヒットに至るか、グローバルチャート発表前に現在の動向をまとめる

YOASOBI「アイドル」が日本のSpotifyデイリーチャートで最高再生回数を更新しました。 日本における4月22日付Spotifyデイリーチャートでは #YOASOBI「#アイドル」が591,391回再生を記録。あささん(@musicnever_die)のツイートにもあるようにこれまでのデイリ…

米ビルボード最新チャート等からみえてくる、3つの注目ポイントについて

昨日発表された米ビルボードによる4月22日付各種チャートを中心に、注目点を取り上げます。ソングチャートおよびグローバルチャートの速報版は昨日のエントリーをご参照ください。 <米ビルボード 最新チャート等からみえてくる注目ポイント> ① 前週のチャ…

米ビルボードソングチャート来週発表分の予想からみえてくるチャート施策、および私見

日本時間の明日早朝、4月22日付米ビルボードソングチャート(集計期間:4月7~13日)が発表されますが、既にその先のチャートについてアナウンスを始めた方がいらっしゃいます。 pic.twitter.com/t9Uhz1mIDs — winston (@WinstonNuo) 2023年4月16日 今回はここ…

米でTikTokが全面禁止となる可能性を踏まえ、米ビルボードがTikTokと”一発屋”との関連性に言及した記事を読む

先日のブログエントリー、通常より多くの反響をいただいております。感謝申し上げます。 米でTikTokが禁止となった場合に音楽チャート(主に米ビルボードソングチャート)に起こる可能性について、米ビルボードが5つのポイントを挙げています。そのひとつが【…

JIMIN「Like Crazy」が米ビルボードの急落記録更新、チャートポリシー変更の可能性も踏まえ私見を記す

昨日は4月15日付米ビルボードソングチャートの速報をお伝えしました。 速報ではトップ10が発表されますが、前週初登場で首位を獲得したJIMIN「Like Crazy」はその中に入っていませんでした。前週のチャートは下記エントリーをご参照ください。 そして日本時…

FIFTY FIFTY「Cupid」、グローバルと韓国でのチャートアクションの差を考える

このブログでは以前、世界の音楽チャートにおけるFIFTY FIFTY「Cupid」の上昇について取り上げました。今回のエントリーはその続報的内容となります。

米でTikTokが全面禁止となる可能性を踏まえ、米ビルボードがソングチャートの今後を予測した記事を読む

昨日のエントリーでは、ビルボードジャパンとTikTokによるTikTok Weekly Top 20の動向を踏まえ、日本のTikTokでヒットする曲の変動についてまとめました。 このエントリーの最後にも書きましたが、今後TikTokが米において政府関係者のみならず広く国民全体で…

(訂正あり) 米ビルボードにおけるJIMIN『FACE』と「Like Crazy」の指標構成を注視、動向次第ではチャートポリシーの議論も必要

(※追記(4月11日19時54分):米ビルボードソングチャートにおける首位曲の急落記録はシックスナイン & ニッキー・ミナージュ「Trollz」と記しましたが、正しくはテイラー・スウィフト「Willow」でした。訂正しお詫び申し上げると共に、「Willow」について追記…

最新の米ソングチャートにおけるK-POP、JIMINとFIFTY FIFTYの両極といえるチャートアクションに注目する

昨日は4月1日付米ビルボードおよびグローバルのソングチャートトップ10速報を記載しました。 その際、米ビルボードで30位に初登場を果たしたBTSのJIMIN(ジミン)による「Set Me Free Pt.2」について簡単に紹介したのですが、ブログエントリー掲載後に詳細な記…

前大統領参加曲が最新米ビルボードソングチャートにあと少しでランクイン…その背景と今後の可能性を考える

最新3月25日付の米ビルボードソングチャートにおいて、米ビルボードはトップ10速報とは別にダウンロード指標のみの記事を用意しています(翻訳したブログエントリーには米ビルボードの記事も貼付しています→こちら)。この発信自体が異例と考え、今回取り上げ…

日米ビルボードのトップアーティストチャート首位獲得歌手の状況を踏まえ、チャートポリシー変更を提案する

ビルボードジャパンによる最新3月15日公開分トップアーティストチャート(Artist 100)はNMB48が制しました。 上記はトップアーティストチャートにおけるNMB48のCHART insight(直近の60週分を表示)。NMB48は昨年12月21日公開分以来となる300位以内登場にして首…

エド・シーラン、ニューアルバムのリード曲「Eyes Closed」の施策が興味深い

エド・シーランのニューアルバム『- (Subtract)』が5月5日にリリースされ、国内盤も同日登場します。 【Ed Sheeran】/#エド・シーランアルバム「マスマティックス・プロジェクト」最終作『- (サブトラクト)』5/5リリース決定\30曲以上の中から厳選された14曲…

マイリー・サイラスやテイラー・スウィフトが3月3日に新バージョンをリリース、それぞれの施策が興味深い

2021年度の米ビルボード年間アルバムチャートを制したカントリー歌手のモーガン・ウォレンが昨日、ニューアルバム『One Thing At A Time』をリリースしました。 収録曲は36曲。ともすれば前作『Dangerous: The Double Album』のようなデラックスエディション…

日本でもっと様々な音楽が聴かれるためには? 日米のアルバム収録曲におけるSpotify初日動向から考える

日本のサブスクは新陳代謝がないという言説について、ここ最近様々な角度から考え、ブログエントリーをアップしています。いずれまとめたものを用意しますが、今回は日本と海外におけるアルバムの初日動向の差について紹介します。 なお今回はSpotifyのデイ…

ザ・ウィークエンド「Die For You」へのアリアナ・グランデ参加にみる、海外はチャート施策に積極的という事実

海外はチャート施策に意欲的です。 tomorrow night : https://t.co/dee4YQXFc3 pic.twitter.com/ImGMEx6SHR — The Weeknd (@theweeknd) 2023年2月22日 #ザ・ウィークエンド と #アリアナ・グランデ による「Die For You」のリミックスが明日2月24日(金)に…

テイラーを踏襲したビヨンセ「Cuff It」チャート施策を踏まえ、米ビルボードにチャートポリシー見直しを再提案する

今月開催されたグラミー賞でビヨンセが最優秀アルバム賞を逃したことについては、強い口調で賞側を非難する声が少なからずみられています。そして夫のジェイ・Zはこのようなことを発信していました。 【第65回グラミー賞】ジェイ・Z、<年間最優秀アルバム>…

グローバルチャートや米ビルボードで高まるNewJeansの存在感、K-POPの新たなヒットの形と成るか

NewJeans「Ditto」が地元韓国以外の音楽チャートでも好調です。米ビルボードが2020年9月に新設したグローバルチャートにおいて、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.では最新2月11日付まで5週続けてトップ10入りを果たしています。 最新2月11日付…

”マイリー・サイラス「Flowers」はブルーノ・マーズ「When I Was Your Man」のソングライターを追記すべきか問題”への見解

マイリー・サイラス「Flowers」が大ヒット中です。1月28日付の米ビルボードソングチャートや米ビルボードによるふたつのグローバルチャートで初登場にて首位を獲得すると、最新2月4日付ではストリーミングをさらに伸ばしいずれのチャートでも連覇を果たして…

マイリー・サイラス「Flowers」はなぜ世界的大ヒットに至ったのか、米ビルボードが提示した5つの理由

マイリー・サイラス「Flowers」が世界の音楽チャートを席巻しています。 1月12日19時(東部標準時)にリリースされた待望の新曲は、1月13日からの1週間を集計期間とする米ビルボードソングチャート、そして米ビルボードが2020年に新設したふたつのグローバルチ…

IVE、LE SSERAFIMそしてNewJeans…K-POP新鋭ガールズグループがK-POPのチャートアクションを変える

一昨日のブログエントリーでは最新1月18日公開分のビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)を用いて注目歌手を紹介。そのうちの一組がK-POPアクトのNewJeansでした。 上記ブログエントリーでは米ビルボードによる最新1月21日付グローバ…

(追記あり) グローバルチャートとは何か、そしてJ-POPの現状と課題をまとめる (2023年1月2日時点)

(※追記(7月3日6時15分):グローバルチャート紹介エントリーの最新版を掲載するにあたり、このエントリーの表題を”(最新版)”から”(2023年1月2日時点)”に変更しました。また冒頭の文章を加筆修正しています。) (※追記(7月14日4時30分):グローバルチャートにつ…

リバイバルヒット中の宇多田ヒカル「First Love」、ケイト・ブッシュやマライア・キャリーを想起させる

1999年にリリースされた宇多田ヒカルさんのシングル、「First Love」がビルボードジャパン最新ソングチャートで2週連続トップ10入りを果たしています。そしてこの曲が、今の時代におけるリバイバルヒットの最高の形を示していると捉えています。 上記は最新1…

2022年度下半期の社会的なヒット曲、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲10選

2022年度下半期に社会的にヒットした、もしくはチャートを語る上で欠かせない曲を選びました。J-POPについては12月9日に発表されたビルボードジャパンによる各種年間チャートを、海外の作品については日本時間の12月1日から2日にかけて発表された米ビルボー…

米ビルボードが年間グローバルチャート発表、2022年度のチャートを総括しJ-POPの状況を考える

米ビルボードが日本時間の12月1日木曜から翌日にかけて、2022年度年間チャートを発表しています。このブログでは昨日、ソングチャートを主体にアメリカの動向を紹介しました。 今日はグローバルチャートについてお伝えします。 米ビルボードがグローバルチャ…