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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

NewJeans、セカンドEP『Get Up』にて日本そして世界でさらなる飛躍へ…最新チャートから今後を読む

7月19日公開分ビルボードジャパンソングチャートではNewJeans「Super Shy」が集計期間初の1週間フル加算に伴い60→10位に躍進。この点については先日のブログエントリーにて紹介しています。

そしてこの勢いも相まって、NewJeansはビルボードジャパンのソングチャートおよびアルバムチャートから成るトップアーティストチャート(Artist 100)において13→6位に。今年初めに通算4週に渡って記録した7位を上回り、自己最高位を更新しています。

(下記CHART insightにて、総合順位は黒で表示しています。)

明後日発表の最新チャート(7月26日公開分)では「Super Shy」を含むセカンドEP『Get Up』が初登場し、収録曲も大挙上昇することが見込まれます。となるとNewJeansはトップアーティストチャートでさらなる上昇が見込まれ、以前このブログにて紹介したチャート上のステップアップをまたも実現することとなるでしょう。

韓国/世界向け作品をリリースしたタイミングでビルボードジャパンのトップアーティストチャートでも上昇し、その後はなだらかに下降するも次の作品で再度上昇、そしてリリースの度に一段高い位置に到達するというのが特徴です。

そしてこのステップアップは日本のみならず、世界全体でみられているという印象があります。

 

 

NewJeans「Super Shy」は、米ビルボードが2020年9月にローンチしたふたつのグローバルチャートにて最新7月22日付Global 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.の双方で2位に初登場。これまでは「Ditto」および「OMG」が双方でトップ10入りを果たしていますが、「Super Shy」は過去最高位を更新しトップ3入り。

また「Super Shy」の勢いはアメリカでも。7月22日付米ビルボードソングチャートでは自己最高位となる66位に登場しています。

先程はビルボードジャパントップアーティストチャートのCHART insightを示し、日本にてリリース毎にステップアップしていることを述べました。このステップアップは米やグローバルチャートのみならず、サブスクサービスのひとつでデイリー200位までの再生回数および順位が可視化されているSpotifyをみても明らかです。

最新7月22日付までのSpotifyデイリーチャートにおけるNewJeansリリース作品の順位および最高位をまとめたものを上記に。これをみると彼女たちの勢いがリリース毎に増していることがよく解ります。なお「Zero」はプロモーションシングルという位置付けとなります。

(補足として、韓国では「Attention」および「Hype Boy」は2022年8月1日付で初登場しワンツーフィニッシュを達成しています。また「Ditto」のランクダウンについては6日目がクリスマスイブ、7日目がクリスマス当日であり世界中でクリスマス関連曲が上昇したことに伴うものです。)

リリース日にも注目。「Zero」までは月曜リリースも少なくありませんでしたが、今回のEP『Get Up』、そしてその先行2曲についてはいずれも金曜リリースとなっています。金曜は米ビルボードのソングチャートやグローバルチャートにおいて集計期間初日に当たることから、NewJeans側が施策をよりグローバル向けにシフトさせたと捉えることも可能です。そして実際、米やグローバルチャートでその成果が出ています。

 

(上記ミュージックビデオは”side A”。)

「Ditto」のようにふたつのミュージックビデオが登場した「Cool With You」、そして全編最新のiPhoneで撮影した「ETA」。これら動画も世界で、そして日本において大きな効果につながったものと考えます。

「Cool With You」では『イカゲーム』で知られるチョン・ホヨン、そして俳優のトニー・レオンが登場したことも話題に(上記は同曲ミュージックビデオの”side B”)。明日発表予定の音楽チャートで世界を席巻するとみられるジョングク feat. ラトー「Seven」ではミュージックビデオにて俳優のハン・ソヒを起用しており、ともすればK-POPにおけるミュージックビデオでの俳優起用が今後増えていくかもしれません。

 

NewJeansのEP『Get Up』およびその先行2曲については日本で金曜13時に解禁されていますが、その解禁初日にはいずれも50位前後につけています。日本では新曲をサブスクで解禁日に聴く習性がアメリカ等に比べて強くないため、この順位自体立派なことです。そして『Get Up』リリースと合わせて音源が解禁された4曲のうち、「Cool With You」および「ETA」が登場2日目にトップ50入りを果たしたのも大きな動きです。

日本のSpotifyはトップ50プレイリストの影響が大きく(上記参照)、数日中に急上昇することが見込まれます。「Cool With You」「ETA」がどこまで上昇するかは分かりませんが、最新7月22日付における日本のSpotifyデイリーチャートでは「OMG」(28位)および「Ditto」(29位)を含めNewJeansが50位以内に6曲ランクイン。他のサブスクサービスより高い状況かもしれませんが、特筆すべき状況であることは間違いないでしょう。

 

 

NewJeansの各曲が次回7月26日公開分のビルボードジャパンソングチャートにおいてどの位置に登場するか、トップアーティストチャートの最高位更新なるか、そして世界においてはこの2週間の動向について、注目しましょう。