昨夜、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に対しジャニーズ事務所側が動きました。
ジャニーズ事務所の元所属タレントの男性などから、4年前に亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を訴える声が相次いでいる問題で、ジャニーズ事務所は14日、今の社長が出演する動画を公開しました。https://t.co/1bzqTG24tp#nhk_video pic.twitter.com/purRw3ETiB
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年5月14日
【全文】ジャニーズ事務所 見解と今後の対応 #nhk_news https://t.co/owIxQNw1rN
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年5月14日
世間の反応はかなり厳しいものと感じますが、昨夜が当該事務所そして日本のエンタテインメント業界全体を健全化に至らせる(ようやくの)スタート地点に成るものとも捉えています。そしてこの問題を一斉に報じたメディアにとっても同様と考えます。厳しい物言いですが、この変化は"今になって" "堰を切ったように"と言われてもおかしくないと考えます。
英BBCのドキュメンタリー番組放送以降、浮かび上がったのはメディアの不条理な対応でした。被害者の告発会見は地上波テレビ局でほぼスルーされています。そもそも、裁判内容がきちんと報じられていたならばジャニーズ事務所に入る方は減り、事務所側がジャニー喜多川氏を要職から外し自浄に動いただろうと考えるに、メディアも間接的加害者ではないかと考えるのは決して大げさではないはずです。
メディアが報じない理由は、ジャニーズ事務所と良好な関係を続けんとする姿勢が背景にあると言えるでしょう。所属タレントを今後起用できなくなり視聴率や部数等数字の面で不利になりかねないという、いわば保身を優先すると考えるのは、多くの有識者による見解と共通しているはずです。
メディアによる報道は冷静客観的に行われ、また他ジャンルの番組と切り離される必要があります。しかしメディア全体の保身や忖度が背景にあることが昨夜までの”報じないこと”で証明されたと言えるでしょう。社会に問題を提示し改善するという報道の最低限たる意志があれば、それとこれとは話が別という考えに基づき動くはずでした。
そしてこの”報じないこと”こそ、このブログでジャニーズ事務所に関連した音楽問題を語る際に伝えてきた問題と通底しているのではないでしょうか。
自分がこれまでブログ #イマオト でJ-POPに関するエンタテインメント業界の改善提案を唱え続けてきましたが、その根本には変わろうとしない芸能事務所とその違和感を指摘しないメディアとが良好な関係を築いているのではと捉えていました。会見への対応は、その見方が正しかったと思わせるに十分です。
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2023年4月14日
今回ジャニーズ事務所側が声明を発表したことで、ジャニーズ事務所ならびにメディアが良い方向に動くかを注視する必要があります。そして音楽業界における問題とは何かを今一度記します。
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