イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【海外ビルボード】フューチャーが米でアルバム/ソングスチャート双方同時に初登場首位獲得

現地時間の5月9日月曜に発表された最新5月14日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」が初登場で首位を獲得しました。

続きを読む

ビルボードジャパンアルバムチャート、最新週の3つのトピックから考える"米ビルボード計算方式採用"の必要性

このブログではビルボードジャパンについて、ソングスチャート(Hot 100)を主体にチェックしています。一方でアルバムチャートにも興味深い動きが。そこで最新5月4日公開分(5月9日付)ビルボードジャパンアルバムチャートから注目点を紹介します。

なおこの注目点を紹介するうちに、あらためてビルボードジャパンへのチャートポリシー(集計方法)変更を強く願うようになった自分がいます。

続きを読む

男性ダンスボーカルグループやアイドルの置かれた環境、この1週間でTBSとテレビ朝日が対象的な対応を示す

最新5月4日公開分(5月9日付)ビルボードジャパンソングスチャート(→こちら)ではBE:FIRST「Betrayal Game」が3位に初登場。同曲は5月18日リリースのフィジカルシングル「Bye-Good-Bye」に収録されており、同一フィジカルシングルから3曲のトップ10入り輩出、EPやダブル(トリプル)Aサイドではない形態での達成が異例であることは以前紹介しました。また別途紹介した動画施策の見事さも牽引したと言えるでしょう。

音楽チャートにおいて大事なのは中長期的なヒットであり、そのためには接触指標群の充実が欠かせません。BE:FIRSTはフィジカルシングル表題曲である「Bye-Good-Bye」が最新5月4日公開分(5月9日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいて24→37位へダウン。とりわけサブスク再生等に基づくストリーミング指標(下記CHART insightでは青で表示)が27→48位と比較的大きく後退しているのが気になります。

続きを読む

LINE MUSIC再生キャンペーンのさらなる係数処理適用、カウント除外も含め検討すべき…ビルボードジャパンに問う

ビルボードジャパンは適宜チャートポリシー(集計方法)を変更します。構成指標におけるウエイトの変更においては指標毎の影響力、そしてコアファンとライト層との熱量の乖離を考慮した上で行われています。ビルボードジャパンは、ライト層により響いた作品こそ社会的ヒットという考えの下、チャートポリシーを随時変更していると言って差し支えないでしょう。

ビルボードジャパンは4月20日公開分(4月25日付)のソングスチャートでチャートポリシーを変更しました。どのデジタルプラットフォームかは断言していないものの明らかにLINE MUSIC再生キャンペーンを念頭に、同サービスの再生回数に係数処理を適用しています。同サービスによる3月の再生回数上位10曲がすべて再生キャンペーン採用曲となり社会的ヒット曲と著しくバランスを欠いていたゆえ、自分は変更に賛同します。

一方で、係数処理適用でソングスチャートへの影響度は小さくなったとしても、再生キャンペーン自体は有効に作用します。そんな中このような動きが登場しており、個人的に強い違和感や懸念を表明します。

続きを読む

BTSのアンソロジーアルバム『Proof』は米でより大きな意義を持つ…チャート面で有利に働くと考える理由

BTSが"アンソロジーアルバム"と称した『Proof』を6月10日金曜にリリースします。

アルバム『Proof』は、来年のデビュー10周年へ向けて、これまでの活動を振り返り、その意味を再確認しようと企画し完成した。BTSの歴史を含むアンソロジーアルバムで、計3つのCDで構成されており、新曲3曲を含め、BTSの過去と現在、未来に対するメンバーの考えを盛り込んだ多彩な曲が収録される。

新曲3曲を含む3枚組という内容から、ベストアルバム的なものと捉えて差し支えないでしょう(BTSの意志を踏まえれば"アンソロジーアルバム"と称するのがより好いものとは考えます)。この『Proof』の収録内容の全貌はまだ判りませんが、自分はこの作品がアメリカでより大きな意味を持つものと考えるに至っています。

続きを読む

【ビルボードジャパン最新動向】なにわ男子「The Answer」、フルバージョン動画投稿で次週以降の動向に注目

最新のビルボードジャパンソングスチャートから注目点を紹介します。

4月25日~5月1日を集計期間とする5月4日公開(5月9日付)ビルボードジャパンソングスチャート(Hot 100)。なにわ男子「The Answer」が初登場で首位を獲得しました。

(上記はショートバージョン。)

続きを読む

TikTokやストリーミングからみえてくる次のヒット曲候補…リゾ「About Damn Time」の動向

今の日本、そして世界の音楽ヒットにおける大きな要となるのがサブスクやYouTubeであり、さらにその影響源にTikTokが存在します。これらの動向を押さえることで、歌手側は総合でのヒットを手に入れることができると言えるのです。

今回は次に期待される世界的ヒット曲として、リゾ「About Damn Time」を紹介します。

続きを読む