現地時間の5月9日月曜に発表された最新5月14日付米ビルボードソングスチャート(Hot 100)。フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」が初登場で首位を獲得しました。
.@1Future, @Drake and @temsbaby's "Wait For You" debuts at No. 1 on this week's #Hot100 💯https://t.co/E41rGQxLbe
— billboard (@billboard) 2022年5月9日
フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」は4月29日にリリースされたアルバム『I Never Liked You』からのリード曲。米ビルボード63年の歴史において1137曲目、初登場に限れば61曲となる首位獲得です。
「Wait For U」はストリーミングが4020万(同指標1位)、ダウンロードは6400(同指標7位)、ラジオは790万(同指標50位未満)を獲得。ストリーミングでの首位はフューチャーにとって、ドレイクにヤング・サグ共々客演参加した「Way 2 Sexy」(2021年9月18日付)に続く2曲目。ドレイクは12曲目、テムズにとっては初となります。
総合チャート制覇はフューチャーにとって2曲目。先述した「Way 2 Sexy」が初の首位作品となり、主演曲での首位は初。ドレイクにとってはリアーナにフィーチャーされた「What's My Name?」で2010年11月に初めて首位に立って以来(主演曲ではウィズキッドおよびカイラを招いた「One Dance」(2016年3月 10週)が初)、今回が10曲目の首位獲得。男性ソロ歌手での10曲以上制覇はマイケル・ジャクソン(13曲)、スティーヴィー・ワンダー(10曲)に次ぐ3組目となります。
Artists with the most No. 1 songs on the #Hot100 of all time:
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
20, @thebeatles
19, @MariahCarey
14, @rihanna
13, @michaeljackson
12, @Madonna
12, The Supremes
11, Whitney Houston
10, @Drake
10, @JanetJackson
10, @StevieWonder
この10曲以上首位獲得はリアーナ以来となります。リアーナはブリトニー・スピアーズを迎えた「S&M」で2011年4月30日付にて10曲目の首位を達成。現在までに14曲を頂点に送り込んでいます。
ドレイクは「Wait For U」にて、トップ10ヒットが55曲、トップ40ヒットが146曲、100位以内となると261曲となり、この3つすべてで最高記録を更新。また初登場での総合チャート制覇は最多となる6曲目に。BTSおよびアリアナ・グランデの5曲を上回りました。
一方でドレイク同様「Wait For U」に客演参加したテムズにとっては2曲目のトップ10入りにして首位獲得は初。ウィズキッド「Essence」にジャスティン・ビーバー共々フィーチャーされ昨年10月に9位を記録したのがこれまでのキャリア最高位となります。またドレイクに客演参加した「Fountains」が昨年9月に26位を記録しています。
ドレイクは最新5月14日付米ビルボードアルバムチャートで『I Never Liked You』が初登場で首位を獲得。獲得ユニット数は週間で今年最大となる222000を記録しました。これによりフューチャーは、歴代7回目(7週目)となるアルバム/ソングスチャート同時初登場首位獲得を果たしたことになります。
<アルバム/ソングスチャート同時初登場首位獲得作品>
・テイラー・スウィフト『Folklore』「Cardigan」(2020年8月8日付)
・BTS『BE』「Life Goes On」(2020年12月5日付)
・テイラー・スウィフト『Evermore』「Willow」(2020年12月26日付)
・ジャスティン・ビーバー『Justice』「Peaches (feat. ダニエル・シーザー & ギヴィオン)」(2021年4月3日付)
・ドレイク『Certified Lover Boy』「Way 2 Sexy (feat. フューチャー & ヤング・サグ)」(2021年9月18日付)
・テイラー・スウィフト『Red (Taylor's Version)』「All Too Well (Taylor's Version)」(2021年11月27日付)
・フューチャー『I Never Liked You』「Wait For U (feat. ドレイク & テムズ)」(2022年5月14日付)
フューチャーは『I Never Liked You』からさらに、「Puffin On Zootiez」が4位、「712PM」が8位、そして「I’m Dat N***a」が10位に、それぞれ初登場を果たしました。いずれもストリーミングが強く、順に2630万(同指標2位)、2210万(同5位)、2000万(同6位)を記録しています。
4曲以上をトップ10内に同時初登場させたのはフューチャーが5組目。ドレイク(2018年7月14日付)、リル・ウェイン(2018年10月13日付)、ジュース・ワールド(2020年7月25日付)、J. コール(2021年5月29日付)そして今回のフューチャーが4曲同時トップ10内初登場の記録を持つほか、ドレイクに至っては2021年9月18日付において9曲同時にトップ10内に送り込んでいます。
フューチャーは今回のチャートインにより、トップ10ヒットが9曲、100位以内となると149曲がエントリー。『I Never Liked You』スタンダードエディション(後日デラックスエディションがリリース)収録の16曲が最新チャートにすべてランクインを果たしています。
.@1future has 18 total songs on this week's #Hot100 (1/3):
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
#1, Wait For U ft. @Drake & @temsbaby
#4, Puffin On Zootiez
#8, 712PM
#10, I’m Dat N***a
#11, I’m On One ft. @Drake
#12, Love You Better
#15, Keep It Burnin ft. @kanyewest
#20, Massaging Me
.@1future has 18 total songs on this week's #Hot100 (2/3):
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
#24, For A Nut ft. @1GunnaGunna & @youngthug
#26, Chickens ft. @ESTGEE
#29, Gold Stacks
#39, Voodoo ft. @KodakBlack1k
#45, We Jus Wanna Get High
.@1future has 18 total songs on this week's #Hot100 (3/3):
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
#46, Holy Ghost
#58, Back to the Basics
#60, The Way Things Going
#68, Pushin P w/ @1GunnaGunna ft. @youngthug
#76, Me Or Sum w/ @NardoWick & @lilbaby4PF
今回の大量エントリーに伴い、100位以内ランクイン曲数でフューチャーは歴代5位に。ドレイク(262曲)、グリー・キャスト(207曲)、リル・ウェイン(180曲)、テイラー・スウィフト(166曲)に次ぐ記録達成です。
曲名に"Wait"が付く作品の首位達成は今回が3曲目。アレサ・フランクリン & ジョージ・マイケル「I Knew You Were Waiting (For Me)」(1987年4月 2週)、リチャード・マークス「Right Here Waiting」(1989年8月 3週)に次ぐ記録となります。
最新のトップ10はこちら。
The Billboard #Hot100 top 10 (chart dated May 14, 2022).
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
More details here: https://t.co/8XbX3M4EPV pic.twitter.com/JT467Bdae8
[今週 (前週) 歌手名・曲名]
1位 (初登場) フューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」
2位 (1位) ハリー・スタイルズ「As It Was」
3位 (2位) ジャック・ハーロウ「First Class」
4位 (初登場) フューチャー「Puffin On Zootiez」
5位 (3位) グラス・アニマルズ「Heat Waves」
6位 (4位) ラトー「Big Energy」
7位 (5位) イマジン・ドラゴンズ & J.I.D「Enemy」
8位 (初登場) フューチャー「712PM」
9位 (6位) ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」
10位 (初登場) フューチャー「I’m Dat N***a」
ハリー・スタイルズ「As It Was」(総合2位)はストリーミングが前週比9%ダウンの2570万、ダウンロードが同78%アップの16300、ラジオが同14%アップの6000万を記録。ダウンロードはトップセールスゲイナーを獲得し同指標を制しました。ハリー・スタイルズにとってダウンロード指標首位は「Sign Of The Times」(2017年4月)、「Watermelon Sugar」(2020年8月)に続く3曲目。5月4日にデジタル版の別ジャケットバージョン(Alternate Artwork)が登場したことがトップセールスゲイナーの契機となっています。
ジャック・ハーロウ「First Class」(総合3位)は前週ラジオ指標で50位以内に初登場すると、今回は前週比41%アップの3700万を記録しトップエアプレイゲイナーを獲得。13ランクアップの10位となり、ラジオ指標50位以内登場2週目でのトップ10入りは今年最速となります。
今回トップ10には「As It Was」「First Class」そしてフューチャーの4曲が入り、2022年リリース作品が今年初めて過半数を占める形となりました。
ラジオ指標首位はイマジン・ドラゴンズ & J.I.D「Enemy」(総合7位)。前週比1%ダウンの6590万を記録し、同指標2週目の首位となっています。
米ビルボードが一昨年新設したグローバルチャートもチェック。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。5月14日付ではハリー・スタイルズ「As It Was」が双方のチャートで5週連続の首位を獲得しました。
.@Harry_Styles' "As It Was" tops both Billboard Global charts for a fifth week 📈https://t.co/tulPAo1c71
— billboard (@billboard) 2022年5月9日
The Billboard #Global200 top 10 (chart dated May 14, 2022).
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
More details here: https://t.co/LT9GpDFLpm pic.twitter.com/4oPxC2f2tJ
The Billboard Global Excl. U.S. top 10 (chart dated May 14, 2022).
— billboard charts (@billboardcharts) 2022年5月9日
More details: https://t.co/LT9GpDFLpm pic.twitter.com/XfFvfY7663
ハリー・スタイルズ「As It Was」はGlobal 200においてストリーミングが前週比5%ダウンの9920万、ダウンロードが同3%ダウンの17200を、Global 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではストリーミングが前週比3%ダウンの7480万、ダウンロードが同1%アップの8700を記録しています。
米チャートを制したフューチャー feat. ドレイク & テムズ「Wait For U」はGlobal 200で2位に初登場。ストリーミングは5260万、ダウンロードは7300を記録。フューチャーはGlobal 200で7位に「Puffin On Zootiez」も送り込み、同曲はストリーミング3200万を記録しています。フューチャーはGlobal 200におけるトップ10ヒットが4曲となり、「Wait For U」はドレイクにヤング・サグ共々客演参加した「Way 2 Sexy」と並ぶ最高位に。ドレイクはGlobal 200において最多となる14曲目のトップ10入りとなり、テムズは初となります。
BTSのSUGAがプロデュースを手掛け、且つ客演参加したPSY「That That」はGlobal 200で5位、Global Excl. U.S.では2位に初登場。Global 200ではストリーミング6700万、ダウンロード29600を、Global Excl. U.S.ではストリーミング6150万、ダウンロード18800をそれぞれ記録しています。
PSYにとってはふたつのグローバルチャート共に初登場。一方SUGAは2曲目のエントリーとなります(ジュース・ワールドとの「Girl Of My Dreams」が昨年12月にGlobal 200で37位、Global Excl. U.S.では55位を記録。BTSとしてはGlobal 200で6曲、Global Excl. U.S.では5曲の首位を獲得していますが、ソロ作でのトップ10入りはGlobal 200で初、Global Excl. U.S.においては2曲目となります。これまではジョングク「Stay Alive」が2月26日付においてGlobal 200で13位、Global Excl. U.S.で8位を記録したのが最高位であり、PSY feat. SUGA「That That」はBTSソロ作での最高位を更新しました。
カロルG「Provenza」がGlobal 200で15→6位、Global Excl. U.S.では25→7位に上昇。共にストリーミングが伸び、Global 200では前週比37%アップの5020万、Global Excl. U.S.では同41%アップの3730万を記録しています。カロルGにとっては「Bichota」が昨年1月にGlobal 200で7位、Global Excl. U.S.で5位、ベッキー・Gとの「Mamiii」が今年3月にGlobal 200で4位、Global Excl. U.S.で5位を記録して以来、2つのチャート共に3曲目のトップ10入りとなります。