イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

前週および当週の上位初進出曲、CHART insightから真のヒット曲に成るかを読む (2024年3月13日公開分)

今回のエントリーでは、ビルボードジャパンソングチャートにおいて前週上位に初めて進出した曲の翌週動向、そして最新週における上位初進出曲の状況をチェックし、真の社会的ヒット曲に成るかを読みます。

前週のエントリーはこちら。

ビルボードジャパンの最新のソングチャートに関する記事については、以下をご参照ください。

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(追記あり) 藤井風が初回に登場する日本版tiny desk concerts、YouTubeでの公開を希望する→4月12日に公開されました

(※追記(3月22日4時38分):表記に一部誤りがありました。『エンベット(埋め込み)』と記載していましたが、正しくは『エンベッド(埋め込み)』でした。訂正の上、心よりお詫び申し上げます。)

(※追記(4月12日18時35分):NPR Musicの公式YouTubeチャンネルにて『tiny desk concerts JAPAN』藤井風さん出演回が公開されました。その公開内容について追記しています。またこれに伴い、タイトルも一部変更しています。)

 

 

 

本日、NHK総合にて新たな音楽番組、『tiny desk concerts JAPAN』がスタートします。

アメリカの公共放送NPR(National Public Radio)がネット展開し、全世界にブームを巻き起こした音楽コンテンツ「tiny desk concerts」の日本版をNHKで制作/放送します。「小さな机のコンサート」というタイトルの音楽プラットフォームは、NPRが2008年にインターネットでスタートさせました。アーティストたちは文字通り「NPRオフィスの小さな机」でパフォーマンスし、斬新なコンセプトから生まれたオーガニックなサウンドと親密なライブの雰囲気で、瞬く間に全米の人気コンテンツになりました。そしてパンデミックを経て人気は全世界に飛び火、今やそのラインナップはテイラー・スイフトBTSを筆頭に世界のビッグネームの多数を網羅、日本のアーティストたちにとっても憧れのプラットフォームとなっています。

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(追記あり) ビルボードジャパンソングチャートで急上昇したNumber_i「GOAT」、その内容と今後の重要ポイントとは

(※追記(3月21日5時28分):2023年度ビルボードジャパンソングチャートにおける1位リストに誤りがありました。2023年度6月28日公開分において、YOASOBI「アイドル」のフィジカルセールス指標に色付けを行っていなかったため、色付けしたものに差し替えています。心よりお詫び申し上げます。)

 

 

 

3月13日公開分(集計期間:3月4~10日)のビルボードジャパンソングチャートではNumber_i「GOAT」が、フィジカルセールス指標初加算に伴い2位に上昇しています。

7週間ぶりのトップ10入りとなったNumber_i「GOAT」は、3月6日のフィジカルリリースを受け、32位→2位へ上昇した。初週481,475枚を売り上げてCDセールス1位、ダウンロード24,601DLで1位、ラジオ1位と合計3指標で1位を獲得。そのほか、動画再生は1,439,615再生で4位、ストリーミングは3,389,427再生で27位となり。総合ポイントは14,974ポイントとなった。僅差で1位には届かなかったが、3位以下には約2倍以上という大きな差をつけて総合2位となった。

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【ビルボードジャパン最新動向】「Bling-Bang-Bang-Born」7連覇も、動画再生指標”欠測”の可能性を考える

最新3月13日公開分(集計期間:3月4~10日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が7連覇を達成しています。

グローバル・ヒットのニュースを追い風に、3月8日放送の『ミュージックステーション』出演や、同日に公開された『THE FIRST TAKE』でのパフォーマンス披露など、当週の集計期間内に露出を大きく広げ、ダウンロードは約39%増加した24,601DLで2位、ストリーミングは約0.2%増の21,313,095再生で1位を獲得した。カラオケは2位、ラジオが15位、動画は34位で、総合ポイントは前週比約6.2%増の15,536ポイントとなり、まだまだ「Bling-Bang-Bang-Born」の快進撃は続きそうだ。

ダウンロードの好調は、今回の集計期間中に二度のテレビ出演(3月6日放送の『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ)にて初披露)があったこと、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)の放送前にTHE FIRST TAKEにて同曲の披露の様子が公開されたこと等が大きく寄与したといえます。またストリーミング共々、集計期間直前に公開された下記ミュージックビデオが公開されて以降、上昇傾向にありました。

THE FIRST TAKE版「Bling-Bang-Bang-Born」は同チャンネル史上最速で1000万回を突破ことが、複数のメディアにて昨夜発信されています。海外からのアクセスも多いこのチャンネルですが、当然ながら国内からの視聴も多いと考えられます。

 

しかしながら、今回「Bling-Bang-Bang-Born」の動画再生指標は34位という結果に。これには強い違和感を覚えます。

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(追記あり) 新曲が初登場しやすい曜日は、”50位の壁”とは...日本におけるSpotifyデイリーチャートの特性をまとめる

(※追記(14時41分):紹介したグラフの期間最終日である2024年3月11日付Spotifyデイリーチャートにおいて、3月13日昼頃までに訂正が入りました。それに伴い、訂正済データを反映したグラフに差し替えています。)

 

 

日本のSpotifyデイリーチャートを日々追いかける者として、今回のエントリーにてSpotifyチャートの特性をまとめてみます。

 

<日本のSpotifyデイリーチャートにおける特性>

  • ビルボードジャパンソングチャートおける影響度について
  • ロングヒット曲が多い
  • 再生回数には曜日特性がある
  • 新曲が上昇する傾向について
    • 初登場しやすい曜日とは
    • ”50位の壁”特性が大きく作用する
  • ユーザー数は拡大している
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【海外ビルボード】米ではイェー(カニエ・ウェスト)等のコラボ曲が初の首位、グローバルはベンソン・ブーンが首位キープ

現地時間の3月11日月曜に発表された、最新3月16日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月1~7日)。前週まで2連覇を達成していたビヨンセ「Texas Hold 'Em」は5位に後退、イェー(カニエ・ウェスト) & タイ・ダラー・サイン feat. リッチ・ザ・キッド & プレイボーイ・カルティ(”プレイボーイ・カーティ”と表記するメディアも)「Carnival」が初の首位を獲得しました。

(※関連動画がYouTubeに公開されていないため動画貼付はできません。また、記事においても動画は未掲載となっています。)

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「Bling-Bang-Bang-Born」新記録樹立、Number_iカップリング曲...Spotify最新動向からみえること

日本におけるSpotifyデイリーチャート、最新3月9日付でCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」がデイリー最高再生回数を更新しました。

上記グラフでも解るように、日本のSpotifyデイリーチャートにおいて70万回再生を突破した曲はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が初となります。

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