今月はレミオロメン「3月9日」について紹介しましたが(KICK THE CAN CREWのワーナーミュージック・ジャパン期作品がほぼ配信終了…2曲のみを残す理由を推測する(3月21日付)参照)、この曲は最新3月25日付の日本におけるSpotifyデイリーチャートでも150位に入り、200位以内にランクインし続けています。チャート面においても卒業シーズンを代表する曲となりました。
そして今日紹介する曲は、桜の季節を彩る代表作と言えるでしょう。
1996年リリースのスピッツ「チェリー」。日本におけるSpotifyデイリーチャートで2月25日付において130位だったこの曲は、緩やかに上昇ラインを描き3月19日付で100位以内に到達。そして最新3月25日公開付では65位につけたのみならず、53307回という再生回数はSpotifyにおける同曲1日あたりの最高記録更新となりました。
この「チェリー」と桜の開花や満開、リンクするように感じます。
その年により順位も、また桜の開花や満開の日付にも違いはありますが、「チェリー」は東京における桜の満開日に合わせ、緩やかながらも確実に上昇していることが解ります。今年は一昨年並かそれ以上の順位変動となっていることから、満開日の順位が気になるところです。
ちなみに、スピッツのサブスク解禁日は2019年10月9日となっています。
2019年春以前にもランクインが確認できる「チェリー」ですが、Twitterの反応をみると同年秋の解禁前にサブスクサービスから一旦引き上げられた模様です。冒頭で紹介したリンク先にて記したレミオロメン「3月9日」の引き上げ問題を思い出してしまいかねないのですが、公式にサブスク解禁されたならば今後も桜の季節に「チェリー」が寄り添うことは間違いないはずです。
ラジオと並んで最も季節感を反映するものがサブスクだと実感します。そしてその動向は、複合指標から成るビルボードジャパンソングスチャートにも表れます。季節を彩る曲が新旧関係なく毎年のように上位進出するならば、再生による収入は確実に得られるのです。サブスク解禁に懐疑的な方は未だ少なくありませんが、歌手やレコード会社、芸能事務所側はサブスクについてきちんと検討されることを希望します。