一昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。
ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標ばかりが強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。
この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで毎週半数が入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。ロングヒット曲ではライト層の支持を大きく反映するストリーミングが強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、ロングヒットするか否かを1週分のチャートのみで判断することは難しいといえるかもしれません。
このブログではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、”前週トップ10初登場曲の最新動向”エントリーを掲載する理由です。
<4月15日公開分 ビルボードジャパンソングチャート
前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>
※CHART insightの説明
[色について]
黄:フィジカルセールス
紫:ダウンロード
青:ストリーミング
黄緑:ラジオ
赤:動画再生
緑:カラオケ
濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)
(Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)
ピンク:ハイブリッド指標
(BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)
[表示範囲について]
総合順位、および構成指標等において20位まで表示
[チャート構成比について]
累計における指標毎のポイント構成
・=LOVE「劇薬中毒」
4月8日公開分 1位→4月15日公開分 15位
・STARGLOW「USOTSUKI」
4月8日公開分 2位→4月15日公開分 37位
・HANA「Bad Girl」
4月8日公開分 9位→4月15日公開分 13位
・KID PHENOMENON from EXILE TRIBE「Mirror」
4月8日公開分 10位→4月15日公開分 100位未満
当週のストリーミング表はこちら。なお先月より一部リニューアルしています。



前週のトップ2についてはチャート発表翌日のブログエントリーにて採り上げ、次のように記しています。
STARGLOWは「USOTSUKI」にて前作同様のパワープレイが行われる模様ではないため、当週61位だったストリーミング指標が高まらなければ次週は総合トップ10内から外れる可能性が考えられます。尤もこの”トップ10内からの後退”は、ストリーミング指標34位だった=LOVE「劇薬中毒」でも考えられることであり、ロングヒットに至るべく如何にライト層を惹きつけるかが今後の課題といえるでしょう。
=LOVE「劇薬中毒」はApple MusicおよびLINE MUSICで比較的強いもののフィジカルセールス指標の減少を補完するには至っていません。またSTARGLOW「USOTSUKI」ではそのApple MusicやLINE MUSICで100位未満に後退、さらに動画再生指標も比較的大きく後退しており、前作のようなパワープレイが行われずラジオ指標も早々に後退することで総合チャートでも下降が続くものと考えます。
今週は【ヒットの8段階】の改訂版を掲載しました。この表に当てはめるならば、STARGLOW「USOTSUKI」は第1~2段階にとどまり、=LOVE「劇薬中毒」においては第3段階に達する可能性も考えられるというのが、現時点での自分の見方です。「USOTSUKI」では大手コンビニチェーン、また多くの高校での校内放送を用いた施策を実施しており、主に若年層の聴取行動に影響を与えるかが気になるところです。
最後に。KID PHENOMENON from EXILE TRIBE「Mirror」はフィジカルリリースの1週間前にデジタル先行で解禁されるも、3月29日までを集計期間とする4月1日公開分のビルボードジャパンソングチャートではどの指標も300位以内に入っていません。また前週および当週はフィジカルセールス指標が加点されるも他指標は未加点のままという状況であり、上記ヒットの8段階表では第1段階にとどまるというのが厳しくも私見です。








