イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

下半期は恋愛ソングが主役へ…「怪盗」「恋」「Pale Blue」のチャートアクションに注目

地上波連続ドラマで恋愛をテーマとする作品が増えた印象があります。TBS火曜ドラマの好調が局内や他局にも波及した結果と考えますが、その傾向は曲の流行にも反映されています。

 

日本のSpotifyソングスチャートではBTS「Butter」の大ヒットが際立ちますが、この1週間で急上昇を遂げたのがback number「怪盗」でした。

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『恋はDeepに』主題歌の「怪盗」は解禁からわずか1週間でSpotify再生回数20万目前に迫り、再生回数を連日更新。

他のストリーミングサービスも好調に推移し、またダウンロードは週前半3日間で3万強を売り上げ首位に。明日6月2日公開(6月7日付)のビルボードジャパンソングスチャートでは高位置での登場が見込まれます。

 

 

Spotifyでは一昨日、星野源「不思議」も再生回数を更新しました。

『着飾る恋には理由があって』(TBS)の主題歌となった「不思議」。火曜ドラマにおいては恋愛ドラマブーム(少なくとも同枠においての印象)を決定づけた『逃げるは恥だが役に立つ』が有名ですが、その主題歌となった「恋」は星野源さんの結婚を機にチャートで再浮上を果たしました。

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5月26日公開(5月31日付)ビルボードジャパンソングスチャートにおいて「恋」はラジオ8位、Twitter9位に入ったほか、ダウンロードやストリーミング、動画再生等が100位以内となり総合29位へ急上昇。同時に「不思議」も18→16位と上昇しています。

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「不思議」はミュージックビデオを一昨日夜に解禁したことで、6月2日公開(6月7日付)ビルボードジャパンソングスチャートでは動画再生が本格的に加算開始となります(なお2週前にはティザーのみによって同指標300位以内にランクイン)。フィジカルセールスが初加算となる6月30日公開(7月5日付)まで安定する可能性が高くなりました。

 

 

金曜ドラマ『リコカツ』(TBS)主題歌の米津玄師「Pale Blue」は6月16日にフィジカルリリース。上記はそのパッケージ紹介映像ですが、ブログ執筆段階で100万再生を突破していることに驚かされます。

主題歌はひと足早く昨日解禁。おそらくはフィジカルリリースまでにミュージックビデオを配信するだろうことは、同じ金曜ドラマ枠で放送された『アンナチュラル』主題歌の「Lemon」をはじめとする大ヒット曲の解禁スケジュールから想像できます。

以前noteに「Lemon 」「馬と鹿」および「感電」の解禁スケジュールを掲載しましたが、「感電」以外はミュージックビデオ(以下MV)解禁が月曜。「感電」がシングルでのフィジカルリリースがなかったことを踏まえれば同作のMV解禁タイミングがイレギュラーだと捉えることができ、「Pale Blue」はビルボードジャパンの月曜集計開始を踏まえMVも月曜に解禁すると考えます。フィジカルのレンタル解禁はリリースの17日後であり(→TSUTAYAホームページ参照)、解禁日の仮説が当たっているならば「Pale Blue」はデジタル解禁、MV解禁、フィジカルセールスおよびレンタル解禁(によるルックアップ上昇)で四度のポイントの山場が生まれるのです。無論、段階的に解禁することはフィジカルリリースが待ちきれないという思いを高めることに繋がるわけで、チャートアクションはその思いの表れとも言えます。

 

 

ビルボードジャパンは6月2日公開(6月7日付)が下半期の初回。「怪盗」は今週、「Pale Blue」は次週上位に登場し、「Pale Blue」および「不思議」はフィジカルセールスがチャートアクションに大きく寄与します。下半期、ドラマ主題歌の恋愛ソングがブームになる予感がします。