Snow Man「ブラザービート」の動画再生回数が凄いことになっています。
今週(3/4-10週)のYouTubeの国内再生
— Ko Matsushima / 松島 功 (@komatsushima) 2022年3月13日
Snow Man「ブラザービート」がMVと楽曲ランキングともに制覇で2冠。
楽曲ランキング1位は凄い... pic.twitter.com/E0GDNJ5SBh
arne代表の松島功さんによるツイートで紹介されたのは、YouTubeのJapan楽曲ランキング(→こちら)およびミュージックビデオランキング(→こちら)。3月9日にはダンスプラクティス動画も公開されており、次週も楽曲ランキングにおいて上位にとどまることが予想されます。
Snow Man「ブラザービート」はメンバー全員が主演した映画『おそ松さん』の主題歌として3月30日にフィジカルリリース。発売の1ヶ月以上前にはテレビ番組で披露されています。
「ブラザービート」は、なにわ男子「初心LOVE」以来となるYouTube Japan楽曲ランキング制覇となりますが、その「初心LOVE」はフィジカルリリース後にこのランキングを制しています。またYouTubeおよびGYAO!での公式動画の再生回数に基づくビルボードジャパンソングスチャートの動画再生指標においては「ブラザービート」が最新3月9日公開分(3月14日付)で首位に。こちらも「初心LOVE」以来の首位を記録しています。
「ブラザービート」のCHART insightはこちら。動画再生(赤で表示)およびTwitter(水色)の2指標のみで、最新ビルボードジャパンソングスチャートで57位に登場しています。フィジカルリリース前の作品が総合100位以内に登場することはなにわ男子「初心LOVE」(CHART insightはこちら)ではなかったことでした。またSixTONESもフィジカルシングルのリリース前に表題曲が総合100位以内に登場し続けていましたが、最新作「共鳴」ではみられません(下記ブログエントリー参照)。
一方Snow Manはデビュー曲「D.D.」以降のフィジカルシングル6作連続で、フィジカル関連指標加算前に表題曲が総合100位以内エントリーを果たしています。
Snow Manがこれまでリリースしたフィジカルシングル5作品で、ビルボードジャパンソングスチャートの動画再生で300位を割り込み加点されなかった週があるのは「KISSIN' MY LIPS」のみですが、同曲も直近の10週連続で同指標が加点されています。なおSnow Manの作品(アルバム含む)のCHART insightについては、こちらから確認可能です。
Snow ManのCHART insightをみると、全てのフィジカルシングル表題曲が最新ソングスチャートにおいて300位以内に登場していることが解ります(総合チャートは黒で表示)。また最新週のチャート構成比が円グラフで表示されますが、「Secret Touch」までの5作品はいずれもフィジカルセールス(黄色)、ルックアップ(オレンジ)、Twitterおよび動画再生の4指標が加点対象となっているのが興味深いところです。
ルックアップはパソコン等にCDをインポートした際にインターネットデータベースのGracenoteにアクセスされる数を指し、売上枚数に対する実際の購入者数(ユニークユーザー数)やレンタル枚数の推測を可能とします。ゆえにSnow Manのシングルにおいてはレンタルの好調もうかがえますが、「HELLO HELLO」までのシングルを収録したアルバム『Snow Mania S1』がリリースされた後もフィジカル関連指標が加算されています。
この状況から、アルバムに含まれずシングルのみに収録された曲を手に入れている方がいることが想起されます。ライト層からコアファンに昇華した方によるフィジカルの購入、ライト層のレンタル、さらにコアファンおよびライト層の動画再生が相俟って、Snow Manのシングル曲がいずれもビルボードジャパンソングスチャートで300位以内をキープしていることが見て取れるのです。
ライト層にも強いだろうことが判った以上、フィジカルのみならずデジタルで、それもサブスクでの解禁がソングスチャートの加速に効果的なのは自明と言えますが、フィジカルセールスがダウンする可能性を考慮してデジタル解禁に消極的になっているとも捉えられます。本日発表の日本ゴールドディスク大賞でSnow Manがアーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門を受賞したこともあり、その心理は加速するかもしれません。
✨「第36回日本ゴールドディスク大賞」発表✨
— 日本レコード協会広報 (@riaj_prinfo) 2022年3月13日
アーティスト・オブ・ザ・イヤー
🏆邦楽部門は #SnowMan が初受賞!
🏆洋楽部門は #ザ・ビートルズ が洋楽最多となる7度目の受賞!
受賞作品・作品情報はこちら↓https://t.co/8532fZmMUO#日本ゴールドディスク大賞#TheJapanGoldDiscAward2022
一方で、『アルバムに含まれずシングルのみに収録された曲を手に入れている』という先述した推測が当たっているならば、フィジカルシングルのいずれにも収録される表題曲だけでも配信してみることは視野に入れていいと考えます。フィジカルセールスを落としにくく、また公式動画にリンク先を貼付して各種デジタルプラットフォームへ遷移させることも可能でしょう。
デジタル配信の希望は、Snow ManのCHART insightからそのポテンシャルを感じるゆえ。サブスク解禁はライト層を増加させ、そのライト層がコアファンに昇華したならば所有指標の刺激にもつながるでしょう。議論しない手はないと思うのですが、如何でしょう。