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— V6 MENT RECORDING (@V6MENTRECORDING) 2025年10月26日
2025.11.01
#V6サブスク解禁なんだ
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全400曲を一斉解禁。
▶︎https://t.co/ZSrDxph5cI#V6 pic.twitter.com/ahIPXJlxCr
Xアカウントではひとつ前のポスト(→こちら)からおよそ3年半後に上記内容が発信され、V6がCDデビューからちょうど30年にあたる11月1日にサブスク解禁することが発表されました。また未発表曲に加えて、現在はいずれもSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)に所属していない森田剛さん、三宅健さんおよび岡田准一さんから成るComing Centuryの楽曲も同日解禁されることがアナウンスされています。
今回の解禁により、STARTO ENTERTAINMENTのデジタル展開は大きく前進したと捉えて良いのかもしれません。
というのも、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)において既に解散したグループのサブスク解禁は記憶にないため。20th Centuryのメンバーでもある坂本昌行さん、長野博さんおよび井ノ原快彦さんは現在も所属していますが、V6は2021年11月1日に解散しています。
たとえば光GENJIの内海光司さんや佐藤アツヒロさん、SMAPの木村拓哉さん、TOKIOの城島茂さん、国分太一さん(活動休止中)および松岡昌宏さんは現在もSTARTO ENTERTAINMENTに所属していますが、在籍していたグループの作品はサブスク解禁されていない状況です。今回のV6による解禁は、STARTO ENTERTAINMENTのデジタルアーカイブ化を切り拓くきっかけになるものと考えていいのではというのが私見です。
もっというと、現在活動中で且つ10万枚以上の初週フィジカルセールス(シングルにおいて)が見込まれるグループではAぇ! group以外すべてデジタル発信に乗り出していますが、アーカイブを完全にデジタル化している歌手は多くありません。
また、たとえばSnow Manはベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』がデジタル後発となり、ニューアルバム『音故知新』はデジタル同発か解りかねます。さらにtimeleszはSexy Zone時代を含む作品(オーディション使用曲等)を一部サブスク解禁しながら、8人体制下初のオリジナルアルバム『FAM』収録曲は未だ「Rock this Party」の解禁にとどめています。その他、フィジカル先発/デジタル後発を採る歌手も少なくありません。
旧ジャニーズ事務所側の"勝てるところでだけ勝てればいい"、そして批判しないメディアは所属タレントを優先的に起用することで"自分たちが勝てればいい"という、双方の保身というスタンスが優先され続けた結果、デジタル未解禁という時代錯誤の手法に固執させてしまったものと捉えています。
かつてこのように指摘しましたが、デジタル時代にあっても、またサブスク解禁に至ってもデジタル後発を未だ採っているという姿勢から、事務所側が本当に変わったのかを今でも訝しむ自分がいることは否定できません。
その状況下でのV6によるサブスク解禁は、旧事務所の創業者における性加害問題の社会問題化に伴い改革を進めてきたSTARTO ENTERTAINMENTが、しかしデジタルアーカイブの充実やデジタル推進においては変わったと言い難かった状況から一歩抜け出すきっかけに成るものと感じるのです。その変化が続いていくか、注視していきます。
なお先程掲載したブログエントリーでは、以下の内容を記しています。
<ジャニーズ事務所所属歌手による音楽作品のデジタル解禁を提案する理由>
・① ビルボードジャパンソングチャートでのヒットにつながること
・② 過去曲がフックアップされやすい環境を構築できること
・③ フィジカル重視の姿勢およびオリコンの意識を変えさせること
・④ デジタル重視の姿勢へ音楽業界全体を促していけること
・⑤ 真の音楽賞誕生につながること、またチャートへの考え方が変わること
・⑥ フィジカルの経験値は海外のチャートで活かすことができること
・⑦ エンタテインメント業界に蔓延る”タブー”という考え方が変わること
・旧ジャニーズ事務所所属歌手による音楽作品のデジタル解禁を提案し続ける理由(2023年10月25日付)より
特に①に関して、たとえば2025年度のビルボードジャパン年間ソングチャートにてSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手のどの曲が100位以内に入ってくるかに注目です。CHART insight有料会員においては期間を選択してチャート動向を確認できるのですが、実に興味深い動きがみられています。
最後に。V6については活動期間中のメンバー脱退がない等円満なまま解散したゆえサブスク解禁に至れたとの声も出てくるかもしれませんが、仮に問題を起こした方がいたとして、それがデジタルアーカイブ化を止めることの理由にはならないというのが私見です。その点についてもリンク先にて、米歌手を例示した上で説明しています。