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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

BTS『ARIRANG』収録曲における日本のSpotifyデイリーチャート動向、およびソロ曲の急落について

3月20日にカムバックを果たしたBTSによるニューアルバム、『ARIRANG』の初動に注目です。主要サブスクサービスでは記録更新の旨がアナウンスされ、日本でも記事化されています。

 

アルバムチャートにおいて、米ビルボードではストリーミングが重要だということは上記エントリーで記した通りですが、2024年最終週以降にストリーミング指標が組み込まれたビルボードジャパンにおいても同様です。そこでデイリー200位までの順位および再生回数が可視化される(他のサブスクサービスより公開範囲が広い)Spotifyでの、BTS『ARIRANG』収録曲動向をチェックします。

 

上記はBTS『ARIRANG』収録曲の、日本のSpotifyデイリーチャートにおける再生回数推移を示した表。またメンバーによるソロ曲で、先週以降日本のSpotifyデイリーチャートにて100位以内に入っている作品の再生回数推移も掲載しています。

BTS『ARIRANG』に収録された14曲のうち上記9曲が、リリース日である3月20日付で50位以内に初登場。アルバムは金曜13時のリリースゆえ初日は24時間フル加算ではなかったのですが、初の1日フル加算となった翌21日付ではほぼすべての曲が再生回数を落としながらも、「No.29」以外は50位以内をキープしています。これにより、日本のSpotifyデイリーチャートならではの”50位の壁”公開(特性)が表れる可能性が高まっています。

特にその効果は、リード曲である「SWIM」に集約されていくかもしれません。実際、同曲は登場2日目の日本におけるSpotifyデイリーチャートにて唯一、再生回数が前日超えを果たしています。

日本時間の今夜以降発表される3月22日付デイリーチャートでは、前日に開催された韓国での復活ライブも反映されることから”50位の壁”特性も相まって収録曲が上昇する可能性も考えられます。ビルボードジャパンでは3月22日までのデータが3月25日公開分アルバムチャートに反映されるため、3月26日に発表される同チャートでのBTS『ARIRANG』の動向に注目です。

 

 

さて今回、気になる点があります。それはBTS『ARIRANG』の初登場日におけるソロ曲の動向です。

3月20日付日本のSpotifyデイリーチャートにおいて、特にJIN「Don't Say You Love Me」は前日付で50位以内に入っていた曲のうち順位の後退幅が最大に、また再生回数前日比が最も小さくなっています。

JIMIN「Who」、そしてJIN「Don't Say You Love Me」においては日本においてSpotifyと他のサブスクサービスとでヒットに大きな乖離がみられ続けています。その点については後者を主体とする形で、以下のエントリー等にてまとめています。

今回のBTS『ARIRANG』初登場に伴うソロ曲の急落は、ファンダム(弊ブログではコアファンの中で音楽チャートに意識的な方々と定義)による聴取行動の移行と捉えるのは自然なことでしょう。それでも、特にJIN「Don't Say You Love Me」におけるデイリー再生回数の減少はかなり大きいといえます。3月20日は祝日であり、その祝日は再生回数が伸びる傾向にあるゆえ尚の事です。

ただし、(上記ポストを含む)スレッドにて記した以下のポストはきちんと示す必要があります。

上記発信は、Apple Musicにおけるエラーと思しき表示(→こちら)に対し”不正ツール利用ゆえ”と半ば決めつける声が寄せられたことへの強い批判も含めています(その声は後に削除されています)。SpotifyにおけるJIN「Don't Say You Love Me」の急落に似た例がほぼないこともありそのような見方を持つ者はいるのかもしれませんが、それを発信する前に”過度な感情が無礼な決めつけに至らせていないか”を考えるよう、強く願います。