イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米は「Choosin' Texas」が首位をキープ、グローバルは五輪使用曲「Stateside」が初の首位に

(※追記(3月24日20時23分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

(※追記(3月25日3時49分):ブログエントリー公開時点で米ビルボードチャート専用Xアカウントより投稿されていなかったGlobal Excl. U.S.のトップ10画像付ポストが、3月24日夜に投稿されました。つきましてはそのポストを貼付しています。)

 

 

現地時間の3月23日月曜に発表された、最新3月28日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月13~19日)。前週首位に返り咲いたエラ・ラングレー「Choosin' Texas」が2週連続、通算4週目の首位を獲得しています。

エラ・ラングレー「Choosin' Texas」はストリーミングが前週比4%ダウンの2180万(同指標通算4週目の首位)、ダウンロードが同1%ダウンの6,000(同指標2位)、ラジオが同3%ダウンの4360万(同指標9位)を、それぞれ記録。同曲はホットカントリーソングチャートにおいて17週目の首位を獲得しています。

「Choosin' Texas」はホットカントリーソングチャートでも首位を獲得した女性歌手による曲として、テイラー・スウィフトによる初制覇曲「We Are Never Ever Getting Back Together」(2012)を抜き総合首位獲得週数が単独最長を達成。なお2週首位獲得曲にはビヨンセ「Texas Hold 'Em」(2024)、ドリー・パートン & ケニー・ロジャース「Islands In The Stream」(1983)およびドリー・パートン「9 To 5」(1981)があります。

ちなみにドリー・パートンがソングライトを手掛けた「I Will Always Love You」は、ホイットニー・ヒューストンによるカバー版が総合ソングチャートで14週首位を獲得しています(1992-1993)。一方で同曲のドリーによる2バージョンは、それぞれ1974年および1982年にホットカントリーソングチャートを制しています。またデビー・ブーン「You Light Up My Life」は総合ソングチャートで10週首位を獲得した一方、ホットカントリーソングチャートでは最高4位に(1977)。さらにボビー・ジェントリー「Ode To Billie Joe」は総合ソングチャートで4週首位を獲得しているもののホットカントリーソングチャートでは最高17位となっています(1967)。

 

オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」が11→9位に上昇し、同曲初のトップ10入り。ストリーミングは前週比11%ダウンの1160万、ダウンロードは同13%アップの2,000、ラジオは同20%アップの3220万を記録しています。

ロンドン生まれのオリヴィア・ディーンは当週、「Man I Need」が2位をキープ。同曲の2位在籍は通算5週目となります。この5週2位という記録はアリアナ・グランデ feat. イギー・アゼリア「Problem」(2014 5週)以来となりますが、共演や客演を含めない女性歌手単独作品での最長2位記録はレディー・ガガ「Bad Romance」(2009-2010)における通算7週となります。

オリヴィア・ディーンは昨年11月に「Man I Need」がトップ10入りし、キャリア2曲目となるトップ10ヒットが5ヶ月以内に登場したことに。この速さは、ソロの女性歌手においてはアイランドレコードのレーベルメイトであるサブリナ・カーペンター以来。サブリナは2024年4月に「Espresso」がトップ10入りしてから2ヶ月経たないうちに、「Please Please Please」を送り込んでいます。なお2組とも2曲目の初トップ10ヒットの際、2曲同時トップ10入りを達成しています。

 

ブルーノ・マーズ「I Just Might」は3位をキープ。ラジオ指標は前週比7%アップの8150万を記録し同指標通算5週目の首位を獲得しています(なお記事では”4週目”とありますが同曲は2月28日付以降首位を続けています)。この指標の基になる数値が8000万を上回ったのは、2024年9月7日付におけるシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」(8200万)以来となります。

なお「I Just Might」は総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットR&B/ヒップホップソングチャートならびにホットR&Bソングチャートにて、共に10週目の首位を獲得。前者のチャートではブルーノ・マーズが5曲の首位作品を輩出していますが、「I Just Might」は首位獲得週数において「That's What I Like」(2017)と並びキャリア最長を達成しています。

 

HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が7→5位に。ストリーミングは前週比11%アップの1230万を記録していますが、これは3月15日に開催された米アカデミー賞にて同曲がパフォーマンスされ、さらには歌曲賞にてオスカーを受賞したことも影響しています(同曲が用いられた映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ (原題:Kpop Demon Hunters)』も長編アニメーション賞を受賞)。「Golden」はダウンロード指標において前週比185%アップの6,000を記録し、同指標通算6週目の首位を獲得しています。

 

ピンクパンサレス & ザラ・ラーソン「Stateside」は6位をキープ。ホットダンス/ポップソングチャートでは通算5週目の首位を獲得しています。

 

最新のトップ10はこちら。

 

1位 (前週1位) エラ・ラングレー「Choosin' Texas」

2位 (2位) オリヴィア・ディーン「Man I Need」

3位 (3位) ブルーノ・マーズ「I Just Might」

4位 (5位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

5位 (7位) HUNTR/X(ハントリックス)(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」

6位 (6位) ピンクパンサレス & ザラ・ラーソン「Stateside」

7位 (10位) テイラー・スウィフト「Opalite」

8位 (8位) テイラー・スウィフト「The Fate Of Ophelia」

9位 (11位) オリヴィア・ディーン「So Easy (To Fall In Love)」

10位 (4位) ハリー・スタイルズ「American Girls」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。3月28日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.共に、ピンクパンサレス & ザラ・ラーソン「Stateside」が初の首位を獲得しています。

ピンクパンサレス & ザラ・ラーソン「Stateside」はGlobal 200においてストリーミングが前週比6%ダウンの4770万およびダウンロードが同2%アップの2,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比4%ダウンの3170万を、それぞれ記録しています(なおGlobal Excl. U.S.におけるダウンロード指標の数値は記事未掲載)。

ピンクパンサレス & ザラ・ラーソン「Stateside」はミラノ・コルティナ冬季オリンピックの女子スケート個人および団体を制し、この競技において米に24年ぶりの金メダルをもたらしたアリサ・リュウが、そのエキシビションにて披露した際に用いたことでさらなるヒットに至っています。

ピンクパンサレス、ザラ・ラーソン共に双方のチャートを初めて制しています。また前週はハリー・スタイルズ「American Girls」が制しており、「Stateside」に参加したピンクパンサレスはイギリス(British)出身の歌手として首位をリレーした2例目に。なお最初の事例は2022年に登場しており、グラス・アニマルズ「Heat Waves」、ハリー・スタイルズ「As It Was」そしてケイト・ブッシュ「Running Up That Hill (A Deal With God)」の3曲にて、Global 200において21週連続首位を獲得しています(Global Excl. U.S.では「Heat Waves」を除く2曲で4週連続首位を記録)。

なおピンクパンサレスはイギリス(English)出身の女性歌手としては、アデル「Easy On Me」(2021)以来となる首位獲得を果たしています。またスウェーデン出身の歌手によるグローバルチャート制覇は、このチャート開始(2020年9月)以降ザラ・ラーソンが初となります。

 

HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」がGlobal 200で前週の8位から、Global Excl. U.S.では同7位から、共に2位へ浮上。Global 200ではストリーミングが前週比9%アップの4010万、ダウンロードが同93%アップの12,000を記録しています(Global Excl. U.S.における2指標は記事未掲載)。先述したように米アカデミー賞での受賞が影響した形です。

 

ドミニク・ファイクによる2018年リリースの「Babydoll」が、Global 200で前週の17位から、Global Excl. U.S.では同14位から、それぞれ7位に上昇。ストリーミングはGlobal 200において前週比13%アップの4180万、Global Excl. U.S.では同13%アップの2910万を、それぞれ記録しています(双方のチャートにおけるダウンロード指標は記事未掲載)。ドミニク・ファイクはGlobal 200においてトップ40ヒットが3曲に。2025年2月にJENNIE(BLACKPINK)との「Love Hangover」が29位を記録、また昨年11月にリリースした「White Keys」が当週47→30位に上昇しています。

 

 

 

※追記(3月24日20時23分)

 

日本時間の3月24日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。