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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

ビルボードジャパンでトップ10目前まで上昇したレミオロメン「3月9日」、その指標構成からみえてくること

最新3月18日公開分ビルボードジャパンソングチャートでは、レミオロメン「3月9日」が46→11位に上昇。卒業シーズンを代表する作品はトップ10入りこそ果たせませんでしたが、しかし昨年同時期のチャートポリシー(集計方法)ならば間違いなくトップ10入りしたものと考えます。

 

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

3月9~15日を集計期間とする最新3月18日ビルボードジャパンソングチャートでは、レミオロメン「3月9日」が総合11位に上昇。さらには総合ソングチャートの構成指標のうちダウンロード(CHART insightでは紫で表示)、ストリーミング(青)および動画再生(赤)の3指標における合計ポイント増加順に並べたHot Shot Songsチャートでは同曲が2位に上昇しています。

2位に続いたのは、2004年リリース以降、卒業や門出を祝う春の定番ソングとして親しまれているレミオロメンの「3月9日」。今年は、集計対象期間の初日が3月9日にあたっており、動画再生4位、ダウンロード7位、ストリーミング63位を記録し、総合11位につけた。3月9日当日には、『THE FIRST TAKE』のパフォーマンス映像も公開されていた。

記事にもあるTHE FIRST TAKEの公開効果もあり、「3月9日」の動画再生指標は4位に。昨年同時期(2025年3月10~16日を集計期間とする同年3月19日公開分)で記録した42位を大きく上回っています。またダウンロードは昨年同時期の23位から7位に、こちらも大きく上昇。動画公開もさることながら、バンドとしての活動再開等が大きく影響したと考えていいでしょう。

 

他方、レミオロメン「3月9日」はストリーミング指標が昨年同時期の52位から63位へ後退していますが、基となるStreamimg Songsチャートでは13位に。これは昨年同時期における52位を大きく上回っています。

トップ20圏内では (中略) 前週3月11日公開チャートで60位に浮上していたレミオロメン「3月9日」は、当週チャートの集計期間初日が3月9日、かつ同日より15年ぶりの全国ツアーを開催と話題が続いた影響もあってか、13位へ浮上。再生回数の前週比は約187.6%と大きく伸びた。

Streamimg Songsチャートとストリーミング指標とで順位が異なるのは、ビルボードジャパンが2025年度下半期初週に導入したリカレントルールに伴います。ソングチャートにおいては総合にて52週ランクインした曲に対しその翌週以降、ストリーミング指標化時に減算処理を施すというのがこのルールの内容です。レミオロメン「3月9日」は当週71週目のエントリーとなり、リカレントルールが適用されています。

リカレントルールに伴う減算はおよそ3分の2とみられること、またレミオロメン「3月9日」(当週3,581ポイント獲得)と10位のHANA「ROSE」(3,757ポイント)との差が200未満であることを踏まえれば、「3月9日」はリカレントルールがなければ確実にトップ10内返り咲きを果たしたでしょう。

 

さらに注目は、そのリカレントルール適用曲の中で、レミオロメン「3月9日」はStreamimg SongsチャートにてMrs. GREEN APPLEの3曲(「ライラック」「ダーリン」および「Soranji」)に及ばないながら、総合順位ではこの3曲を上回っているという点です。

卒業シーズンであること、THE FIRST TAKE公開効果、バンドの活動再開、さらには『映画 1リットルの涙』の来年公開が3月9日にアナウンスされたこと(上記動画参照)も影響しながら、CHART insightでは緑で表示されるカラオケ指標の首位到達も、レミオロメン「3月9日」の上昇に寄与したものと捉えています。

(追記あり) M!LK「好きすぎて滅!」が仲間入り…ビルボードジャパンによるカラオケ指標を制した曲の特徴とは(3月15日付)より

カラオケ指標は新曲が上位に進出しにくい等の特徴を持ち合わせており、ソングチャートに組み込まれた2019年度以降では前週までの7年強にて首位に立ったのがわずか14曲のみ。この点からもレミオロメン「3月9日」の勢いを感じずにはいられません。

「3月9日」の昨年同時期におけるカラオケ指標最高位が5位だったことを踏まえれば、様々なタイミングが重なった(もしくは重ねるべく施策を行った)ことが大きく功を奏したといえるでしょう。来週以降は後退するとみられますが、今後は卒業シーズンのたびにレミオロメン「3月9日」が強さを発揮していくことでしょう。