現地時間の8月31日日曜に発表された最新9月6日付米ビルボードアルバムチャート(集計期間:8月22~28日)では、Stray Kids『KARMA』が首位初登場。この作品を含む、当週のトップ3動向に注目しています。
Stray Kids Earn Seventh No. 1 on Billboard 200 With ‘KARMA’https://t.co/ns71zgFdoc
— billboard (@billboard) 2025年8月31日
最新9月6日付米ビルボードアルバムチャート、2位までの動向を下記表に反映しています。

K-POPによる作品のワンツーフィニッシュは2024年8月3日付以来、1年1ヶ月ぶり。その際はJIMIN『MUSE』が2位、そしてStray Kids『ATE』が首位を獲得していましたが、今回もStray Kidsが強さを発揮しています。
Stray Kids『KARMA』はセールスが296,000、ストリーミングのアルバム換算分(SEA)が16,000、単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)が1,000となり、合計313,000ユニットを記録。今作にてStray Kidsは、週間セールスおよび獲得ユニット総数にてキャリア最高記録を更新しています。
Stray Kids『KARMA』における獲得ユニット数(313,000ユニット)は2025年においてモーガン・ウォーレン『I'm The Problem』(493,000ユニット)、ザ・ウィークエンド『Hurry Up Tomorrow』(490,000ユニット)に続く3位を記録。そのうちセールスは『Hurry Up Tomorrow』(359,000)に続く296,000を売り上げています。
また『KARMA』は2025年のチャートにおいて、英語以外の言語をメインとした作品ではバッド・バニー『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(スペイン語)に次ぐ2作目の首位獲得アルバムに。米ビルボードアルバムチャートの歴史上では29枚目となり、うち韓国語作品は『KARMA』が19作目となります。
昨年12月28日付で『合 (HOP)』が首位を獲得した際、米ビルボードアルバムチャートに登場した6作品すべてが首位初登場という史上初の記録を打ち立てたStray Kidsは、今作『KARMA』にてその記録を7作品に伸ばした形です。また2000年以降におけるグループによる首位獲得作品はBTS、リンキン・パークおよびデイヴ・マシューズ・バンドを上回り、Stray Kidsが単独最多記録を樹立しています。
Stray Kids『KARMA』の強さの理由はフィジカルセールスにあります。サイン入りバージョンも含むフィジカル14種(CD11種およびレコード3種)が用意され、そのすべてにフォトカード等のアイテムが、一部はランダムにて封入されています。『KARMA』のセールスにおけるフィジカルとデジタルの割合は分かりかねるものの、これまでのK-POP作品における動向を踏まえればフィジカルセールスが圧倒的と捉えていいでしょう。
Stray Kids『KARMA』においてはフィジカル施策が様々な記録達成の要因と考えられますが、この施策は言い換えれば翌週以降の後退につながりかねません。
米ビルボードアルバムチャートはデジタルおよびフィジカルセールス、ストリーミング(動画再生含む)のアルバム換算分(SEA)、および単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)で構成。全体に占めるSEAの割合が大きいほどロングヒットする一方、フィジカルセールスの割合が大きい作品は上位初登場を果たすも翌週に急落することが少なくありません。
上記は、日本人のみで構成されるグループで初めてBABYMETAL『METAL FORTH』が米ビルボードアルバムチャートでトップ10入りを果たした際、今後の注目点として述べたもの。初週ユニット数36,000のうちSEAが2,500だった『METAL FORTH』は、翌週8月30日付米ビルボードアルバムチャート(→こちら)では200位未満へと急落しています。
米ビルボードアルバムチャートにおいては、ストリーミング(動画再生含む)のアルバム換算分がロングヒット、そして年間チャートにおける上位進出につながります。ストリーミングの追加はアルバムチャートにおける概念を変えたといえるもので、昨年最終週にストリーミング指標を追加したビルボードジャパンにおいても同様です。
そしてストリーミング(SEA)が強いほど人気という構図は、最新のアルバムチャートにおける2位および3位の顔ぶれからも解るでしょう。
最新9月6日付米ビルボードアルバムチャートでは、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ (原題:Kpop Demon Hunters)』サウンドトラックが2位をキープ、そして前週まで通算12週首位を獲得していたモーガン・ウォーレン『I'm The Problem』が3位に後退。『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックは登場10週目にして、『I'm The Problem』を遂に上回っています。
獲得ユニット数は『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックが前週比16%アップの125,000、モーガン・ウォーレン『I'm The Problem』は同4%ダウンの116,000を記録。前者は映画館での上映が話題になったことに加えて、CDが一部でオンライン販売され(これまではダウンロードのみのリリース)、セールスは前週比236%アップの18,000を記録したことが、『I'm The Problem』を上回る要因となっています。
セールスの上昇は翌週の反動につながりかねないものの、仮に翌週下がるとしても今週金曜にCDが(より広範囲に)一般発売されるため、9月5日を集計期間初日とする9月20日付米ビルボードアルバムチャートでのユニット数上昇が見込まれます。またユニット数全体におけるSEAの割合は当週の記事から読み取れないものの、これまでの動向を踏まえれば割合は高く、セールスの反動に伴う急落は起きにくいだろうと考えます。
『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックは31,000→62,000→75,000→85,000→89,000→93,000→100,000→104,000→108,000→125,000と推移し、初登場以降ユニット数は常に上昇しています。次週9月13日付ではサブリナ・カーペンター『Man's Best Friend』の上位初登場が見込まれますが、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックは上位キープの可能性が高いでしょう。
なお、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の人気がK-POP全体の米での人気上昇につながるという話を耳にしています。であるならば、Stray Kids『KARMA』の急落が防げる可能性、また今後米ビルボードアルバムチャートで上位に初登場するK-POP作品において獲得ユニット数に対するSEAの割合は高まるかもしれません。次週以降、これらの点に注目です。