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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』関連曲の日本での人気拡大と、「Golden」が米を制する可能性について

『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラックおよび収録曲の、音楽チャートでの勢いは止まりません。米ビルボードによる最新8月9日付米およびグローバルのソングチャートについてはこちらのエントリーをご参照ください。

今回は日本の動向を紹介すると共に、次週の米ソングチャートにおける予想を採り上げます。

 

8月6日公開分のビルボードジャパンアルバムチャートでは、『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』サウンドトラックが6位に登場しています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。なお、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックは順位こそひとつ落としたものの、ストリーミング5→4位、ダウンロード17→14位に上昇。そしてストリーミングの好調は、ソングチャートにも波及しています。

イジェ、オードリー・ヌナおよびレイ・アミが歌唱キャストを務めるハントリックス(HUNTR/X)の「Golden」は、最新8月6日公開分ビルボードジャパンソングチャートで71→50位に上昇。ストリーミング52→41位、ダウンロード43→34位、そしてラジオは100位未満→91位と、こちらも複数の指標が上昇しています。

(『KPOP! デーモン・ハンターズ』サウンドトラックおよび収録曲が日本でも存在感を高めている件(8月1日付)にて、7月30日公開分ビルボードジャパンソングチャートにおいてハントリックス「Golden」を78位と紹介しましたが、後にビルボードジャパンは同曲を71位に訂正しています。)

またハントリックス「Golden」は、ストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートにおいて再生回数を前週から2割以上伸ばしていることが、ビルボードジャパンの記事で判明しています。

Billboard Global 200およびBillboard Global Excl. U.S.チャートの両方で、通算3週目の首位を獲得したHUNTR/X「Golden」はストリーミング数を前週比123%に伸ばし、79位から60位へとジャンプアップした。

 

『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックからは、アンドリュー・チェ、ネックウェヴ、ダニー・チャン、ケビン・ウーそしてサムイル・リーが歌唱キャストを務めるサジャ・ボーイズ(Saja Boys)の「Soda Pop」も、総合100位未満ながらストリーミングが2週続けて300位以内に登場。加えて、”歌ってみた”等に代表されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)でも人気を高め、8月6日公開分のTop User Generated Songsチャートでは「Soda Pop」が20→8位、ハントリックス「Golden」も4→3位に上昇しています。

UGC人気が動画再生指標に波及しているとは言い難い(動画再生指標が加点されていない)ことは気になりますが、ハントリックス「Golden」やサジャ・ボーイズ「Soda Pop」が日本でも人気を高めていることが解ります。加えて「Golden」ではラジオ人気が高まりつつあり、口コミ的に拡がりをみせていることが想起されます。

 

 

海外に目を移すと、次週8月16日付の米ビルボードアルバムチャートでは、『Kpop Demon Hunters』が初の週間10万ユニット超えを果たすとみられています。

ビルボードアルバムチャートはデジタル/フィジカルセールスに加えて、単曲ダウンロードのアルバム換算分(TEA)およびストリーミング(動画再生含む)のアルバム換算分(SEA)で構成されますが、『Kpop Demon Hunters』においてはSEAの強さが際立っています。

『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックは7月5日付アルバムチャートで31,000ユニットを獲得し8位に初登場して以降、3→2→5→3→2位と推移。初登場作品に押される形で順位を下げることが少なくない一方、ユニット数は2週目以降62,000→75,000→85,000→89,000→93,000と順調に伸ばし、モーガン・ウォーレン『I'm The Problem』との差を縮めています。

『Kpop Demon Hunters』サウンドトラックが週間10万ユニットを突破するならば尚の事、映画およびサウンドトラックの勢いの大きさを証明するものといえるでしょう。また『Kpop Demon Hunters』が12曲収録されているのに対しモーガン・ウォーレン『I'm The Problem』は3倍以上となる37曲が収められており、その状況下で前者が後者に追いつこうとしている状況は特筆すべきです。

 

さらに、ハントリックス「Golden」は今年米で初めてSpotifyApple MusicおよびAmazon Musicを同時に制した曲となったことが、米ビルボードソングチャートを予想するTalk of the Chartsからアナウンスされています。

8月9日付米ビルボードソングチャートでは「Golden」がストリーミング指標で2連覇を達成し、再生回数は2890万回を記録。次週ストリーミング再生回数が3千万を超えるならば、5月31日付におけるモーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー「What I Want」(3120万回)以来となる記録達成となります。そしてストリーミングの好調が、8月16日付米ビルボードソングチャートにおける初制覇の可能性を高めています。

Talk of the Chartsによる中間予想では、ハントリックス「Golden」がアレックス・ウォーレン「Ordinary」の通算10週目となる首位獲得を阻むと予想されていますが、2曲のポイント差はわずかとみられています。その行方に注目すると共に、最新8月9日付にてトップ20内に登場している『Kpop Demon Hunters』関連の4曲(「Golden」含む)が予想通り順位を伸ばすかについても注目です。

 

 

8月6日(以下、現地時間)、Netflixの公式ランキング集計によると、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は累計1億5880万視聴を記録し、Netflixグローバル映画(英語)部門で歴代4位にランクインした。これは、映画『アダム&アダム』を抜いた記録で、レオナルド・ディカプリオ主演作『ドント・ルック・アップ』(1億7140万視聴)に迫る勢いだ。

注目すべきはその伸び方だ。多くの作品が公開から1~2週間でピークを迎える中、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は公開から6週を過ぎても視聴数が着実に増加し続け、“口コミ型ヒット”の新たなモデルとなっている。

 

BTS・JUNG KOOKもハマった!韓国アニメ映画が驚異的ヒット…Netflix歴代映画4位&ビルボード8曲ランクイン|スポーツソウル日本版(8月6日付)より

上記記事から『Kpop Demon Hunters』の高い人気が解りますが、映画の成績は音楽チャートとリンクしていると捉えていいでしょう。今後どこまで世界を席巻するか、そして日本でも人気を高めるか、その動向に注目です。