イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

トップ10内に4曲初登場も次週急落の可能性は否めず…ビルボードジャパンへチャートポリシー変更を再提案する

最新8月27日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間:8月18~24日)では、前週初登場で首位を獲得したNumber_i「未確認領域」が24位に後退。BOYNEXTDOOR「Count To Love」が首位初登場を果たしています。

当週はBOYNEXTDOOR「Count To Love」を含め、4曲が初登場でトップ10入り。いずれもフィジカルセールス指標初加算に伴うランクインですが、しかしながら指標構成、そしてデジタルリリースのタイミングから、チャートポリシー(集計方法)への疑問を抱いた次第です。

 

 

<8月27日公開分ビルボードジャパンソングチャート

 トップ10内初登場曲のポイント、フィジカルセールスおよびデジタルリリース日>

 

・1位 BOYNEXTDOOR「Count To Love」

 8月18日デジタルリリース

 8,915ポイント / フィジカルセールス431,795枚

・ 4位 KID PHENOMENON from EXILE TRIBE「Sparkle Summer」

 7月8日デジタルリリース

 4,589ポイント / フィジカルセールス65,307枚

・5位 SWEET STEADY「YAKIMOCHI」

 6月11日デジタルリリース

 4,399ポイント / フィジカルセールス60,389枚

・7位 Lienel「超絶SUMMERでバカになれ」

 7月2日デジタルリリース

 4,181ポイント / フィジカルセールス55,600枚

 

KID PHENOMENON from EXILE TRIBE「Sparkle Summer」、SWEET STEADY「YAKIMOCHI」およびLienel「超絶SUMMERでバカになれ」はデジタル先行リリースながらデジタル指標群やラジオは当週まで一度も300位以内に入っていません。フィジカルセールスのみで総合トップ10入りを果たしていますが、接触指標(特にストリーミング)の加点が無い限り次週の急落は免れず、100位未満への後退も有り得るでしょう。

このブログではトップ10内初エントリー曲の翌週動向を、毎週土曜のエントリー(CHART insightからヒットを読む カテゴリー)にて掲載しています。9月6日掲載分において上記3曲が急落するならば尚の事、フィジカルセールス指標のウエイト減少をビルボードジャパンに対し今一度提案します。以下のエントリーで記した、週間単位ではなく累計セールスに対する減算処理への変更を含みます。

 

BOYNEXTDOOR「Count To Love」もフィジカルセールス指標の占有率が高いながら、フィジカルリリース週にデジタル解禁したこともあってかカラオケ以外が加点されています。フィジカルセールス指標の基となるTop Singles Salesチャートでは前作「One and Only」(2024年7月17日公開分 総合4位)の238,859枚を大きく上回り、ポイント面でも他指標を獲得できなかった前作(6,449ポイント)から大きく伸びています。

ロングヒットに欠かせないストリーミングが加点されていることも大きいながら、BOYNEXTDOOR「Count To Love」がMrs. GREEN APPLE「夏の影」を引き離したのはラジオ指標も一因。「Count To Love」はこの指標で5位に入っていますが、ラジオはフィジカルもしくはデジタルリリース週にてK-POPを含む男性アイドルやダンスボーカルグループ側が力を入れる傾向にあり、それが功を奏したと捉えています。

一方でラジオはフィジカルセールス同様にロングヒットしにくいのが特徴ゆえ、「Count To Love」の次週動向を注視する必要があります。施策に伴うブーストと急落が目立つようになったこの指標においては(主にパワープレイ後の動向について)先日紹介したばかりですが、指標廃止も視野に入れながら、まずはウエイトの減少を議論するようビルボードジャパンに対し再提案します。

 

 

Streaming Songsチャートのストリーミング指標化時にロングヒット曲が減算処理されるリカレントルールを採用した今年度下半期以降、新しい曲がより上位に進出しやすくなりました。しかし急上昇と急落が目立つならば、1週分のチャートから真の社会的ヒット曲を探ることは難しいままです。ビルボードジャパンが指標のウエイト見直しに着手し、一方でロングヒット曲をきちんと紹介することについても強く願っています。