ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。下記エントリーにて、掲載理由を記しています。
ビルボードジャパンでは2025年下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に、翌週以降減算処理を施します。
(※上記文言について。前週までは『Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは100位以内に53週以上、アルバムチャートでは同27週以上ランクインした作品に減算処理を施します』と記載していましたが、今回より表現を一部変更しています。)
<8月27日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
(該当作品はありません。)
・アルバムチャート
ONE OK ROCK『DETOX』(8月20日公開分 総合8位)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
8月27日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:8月18~24日)は、Mrs. GREEN APPLEが9連覇を達成しています。

(8月27日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
ビルボードジャパンがソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入し、ロングヒット作品が有利ではなくなった下半期においてもMrs. GREEN APPLEは13週中10週、首位を獲得しています。
当週はベストアルバム『10』が総合およびストリーミング指標にて首位の座を明け渡した一方、新曲「夏の影」がソングチャートで総合2位をキープし、同曲はラジオ指標を制覇。歌手別チャートではラジオ指標が3→1位と推移し、フィジカルセールスを除く5指標で首位を獲得しています。
「Count To Love」がソングチャートで首位初登場を果たしたBOYNEXTDOORは、歌手別チャートで40→4位に躍進。フィジカルセールス指標を制したほかストリーミングが100位未満→62位に上昇する等、カラオケ以外の指標が加点されています。
当週は3位までの顔ぶれは変わらず。また新曲「らしさ」が3週連続でソングチャート20位以内に登場しているOfficial髭男dismは6→5位となり、1月22日公開分以来となるトップ5入りを果たしています。
Netflixのドラマ『グラスハート』に登場するバンド、TENBLANKは7→8位に後退。総合アルバムチャートで『Glass Heart』が初の首位を獲得した一方でフィジカルセールス指標首位作品が1万5千枚強の売上ということもあり、アルバムチャート全体の水準は高くなかったといえるかもしれません。それでもアルバムはストリーミング指標も制しており、次週以降アルバムそして歌手別チャートを賑わせていくことでしょう。
前週初のトップ20入りを果たしたアイナ・ジ・エンドさんが20→18位に浮上。「革命道中」はソングチャートで5→6位と推移するもストリーミング再生回数は前週比107.8%を記録し、Streaming Songsチャートで初のトップ10入り。この勢いで歌手別チャートでもトップ10入りなるか、注目です。
<8月27日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) HANA
3位 (3位) back number
4位 (40位) BOYNEXTDOOR
5位 (6位) Official髭男dism
6位 (5位) Vaundy
7位 (8位) ちゃんみな
8位 (7位) TENBLANK
9位 (10位) 米津玄師
10位 (11位) RADWIMPS