2020年からポッドキャスト【Billboard Top Hits (通称:ポッドチャート)】を毎週公開。Spotify等のほか、YouTubeでも配信しています。ポッドキャストはビルボードジャパンアルバムチャートが木曜公開に変更したことを踏まえ、今年から木曜19時の公開に変更しています。
今回はポッドキャストでも紹介した、ビルボードジャパンの主要チャートについて振り返ります。
最新1月16日公開分(集計期間:1月6~12日)のビルボードジャパンアルバムチャートは、前週初めて首位に立ったMrs. GREEN APPLE『ANTENNA』が連覇を達成。また『Attitude』とのワンツーフィニッシュも2週連続となっています。注目は構成3指標の動向です。
CDセールス4,293枚(前週比128%)で7位、ダウンロード数690DL(前週比96%)で5位、ストリーミング1位となっている。フィジカルが売れている状況は、前週に引き続き2位を獲得した『Attitude』も同様だ。CDセールス842枚(前週比102%)で34位、ダウンロード数191DL(前週比70%)で13位、ストリーミング2位となっている。
【ビルボード】Mrs. GREEN APPLE『ANTENNA』が総合アルバム首位、2週連続で1、2位を制覇 https://t.co/ZinpQ48uI9
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年1月16日
『ANTENNA』『Attitude』共にダウンロードは減少しながら、フィジカルセールスは伸びています。
ダウンロードはテレビパフォーマンス直後等に伸びる傾向であり、前週は『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 2024年12月31日放送 以下"紅白"と表記)で特に話題を集めた作品が伸びていますが、当週は下がっている作品が少なくありません。その中にあってフィジカルセールスが伸びるという状況は、所有に時間がかかってもMrs. GREEN APPLEの作品を手にしたいという"コアファン化"の動きが生まれていることを示唆します。
加えてMrs. GREEN APPLEは、紅白以降のメディア露出も相まって、1月15日公開分ビルボードジャパンソングチャート(集計期間はアルバムチャートと同一)でストリーミングを伸ばしていることは昨日付エントリーでお伝えしたとおりであり、アルバムチャートにおいてもこの指標が伸びたことは間違いないでしょう。
【ビルボード】すとぷり、初のベストアルバム『Strawberry Prince Forever』がアルバム・セールス首位 https://t.co/LVqwZGQzrk
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年1月14日
一方で、当週フィジカルセールス9万3千枚以上を記録した、すとぷり『Strawberry Prince Forever』は総合では8位初登場となりました。


すとぷりのベストアルバム『Strawberry Prince Forever』はフィジカルセールス指標を制した一方でダウンロードは26位に。そしてストリーミングは300位圏外となりこの指標で加点されていないことが総合順位が高くない要因といえます。
(アルバムチャートにストリーミング指標が導入されたことで過去作品が上位に来るようになりましたが、たとえばMrs. GREEN APPLE『5』やback number『アンコール』のようなベストアルバムはオリジナルアルバムを上回っているわけではありません。ともすればサブスクサービスの歌手別プレイリストにおいてリストインしている曲の出典元がオリジナルアルバムであることで、この現象が起きているのかもしれません。)
このアルバムチャートでのワンツーフィニッシュも相まって、Mrs. GREEN APPLEはソングチャートとアルバムチャートを合算したビルボードジャパントップアーティストチャートで当週8連覇を果たしています。


Mrs. GREEN APPLEのトップアーティストチャート連覇は昨年度最終週から続いています。主にストリーミングが牽引しており、この指標では2023年12月27日公開分以降首位を継続。それに伴い、2024年以降は総合でも常時2位以内に入っています。主にフィジカルセールスに強い作品をリリースした歌手が一時的に総合順位で上回ったとしても、Mrs. GREEN APPLEの勢いが落ちることはありません。
そして紅白をはじめとする年末の地上波長時間音楽特番に最多出演を果たしたこと、「ライラック」が日本レコード大賞受賞を受賞したこと等も相まって前週は構成6指標すべてトップ10入りを果たし、当週も同様の結果に。Mrs. GREEN APPLEがこの年末年始でさらなるステップアップを果たしたといえるでしょう。
【ビルボード】Creepy Nuts「オトノケ」グローバル・ジャパン・ソングス14連覇 LiSAコラボ曲がトップ10初登場 https://t.co/baLl6inqOC
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「ライラック」は日本の人気の高さも相まって、米ビルボードによるGlobal 200(集計期間:1月3~9日)で日本の楽曲で最高位となる73位につけた一方、Global 200から日本市場分を除いた上で日本の楽曲のみ抽出するビルボードジャパンのGlobal Japan Songs Excl. Japan(集計期間はGlobal 200と同一)では未だ20位以内に入っていません。
Mrs. GREEN APPLEは今年、積極的な海外展開を実行します。「ライラック」をはじめとする作品がGlobal Japan Songs Excl. Japanに登場なるかが、Mrs. GREEN APPLEにおける次の注目点であると捉えています。