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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

米津玄師「烏」がAぇ! group「でこぼこライフ」をおさえて首位獲得…その要因を分析する

6月24日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:6月15~21日)では、前週首位に立った櫻坂46「Lonesome rabbit」が10位に後退。集計期間初日にデジタルリリースされた米津玄師「烏」がフィジカルセールス指標初加算となったAぇ! group「でこぼこライフ」を上回り、首位初登場を果たしています。

6月24日公開分ビルボードジャパンソングチャートを初登場で制した米津玄師「烏」と、2位に再登場したAぇ! group「でこぼこライフ」は567ポイント差となっています。

(上記は6月24日公開分ビルボードジャパンソングチャートをキャプチャしたもの。チャートはこちらで確認できます。)

 

 

6月24日公開分ビルボードジャパンソングチャートを制した米津玄師「烏」、および2位のAぇ! group「でこぼこライフ」におけるCHART insightはこちら。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

 

Aぇ! groupはデジタル解禁のタイミングで旧譜共々、「でこぼこライフ」をフィジカルセールスに先駆けて先月リリース。そのタイミングで総合ソングチャートでは6位に初登場を果たしていましたが、翌週に圏外へ。当週は100位以内二度目の登場となります。

フィジカルセールス(CHART insightでは黄色で表示)は前作を上回り且つハーフミリオンを達成した「でこぼこライフ」ですが、ストリーミング(青)は再加点されるも100位未満、また動画再生指標(赤)は上昇していますが98位であり、高いとは言い難い状況です。フィジカルセールス初加算週に接触指標群がより伸びていたならば、総合首位を獲得した可能性も考えられたでしょう。

Aぇ! group「でこぼこライフ」の接触指標群の動向を踏まえるに、フィジカルセールス加算2週目となる次週は下落幅が大きくなる可能性が考えられます。同曲はメンバー全員が草間リチャード敬太さん、西村拓哉さんと共に主演する映画『おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?』の主題歌であり、映画は公開から2週近く経過していることもあるため、映画の映像を用いた公式動画を歌手側のチャンネルで公開する等の施策も重要でしょう。

(なおYouTubeでは、映画とコラボレーションした「でこぼこライフ」の動画が公開されています(→こちら)。ただこの動画は映画配給会社による公式YouTubeアカウントからの発信であり、音楽パートナーと位置付けられていないチャンネルでは動画再生指標のカウント対象となるISRC(国際標準レコーディングコード)を付番することができません。ゆえにこの動画をAぇ! groupの公式チャンネルで(再)公開することが重要と考えます。)

 

 

当週総合首位を記録した米津玄師「烏」は、フィジカル未リリースながらストリーミング1位、動画再生2位を記録。またダウンロード(CHART insightでは紫で表示)が1位、ラジオ(黄緑)が2位となり、カラオケを除く4指標が2位以内にランクインしています。そして注目は、週後半の伸びが大きかったという点。2025年以降のデジタルシングル曲(後にフィジカルリリースされた曲を含む)における初週動向から、その点がみえてきます。

「烏」は週計における後半4日分の割合がダウンロード、ストリーミング(再生回数)の双方にて「IRIS OUT」に次いで高い状況です。『【FIFAワールドカップ2026】をはじめとしたNHKのサッカー中継などで使用される「2026 NHKサッカーテーマ」として書き下ろされた』こともあり、集計期間中に日本が1勝1分けを記録したことが「烏」の注目度上昇につながったのではと考えます(『』内は総合ソングチャートの記事より)。この後半4日分の盛り上がりも、Aぇ! group「でこぼこライフ」に勝った要因と捉えています。

 

サッカー日本代表「最高の景色を2026」公式テーマソングであるJI BLUE「景色」のチャート動向からも、FIFAワールドカップ2026(における日本代表)の盛り上がりがみえてきます。

JI BLUE「景色」は総合ソングチャートで7→27位と後退するも、ストリーミング指標が初の100位以内進出を果たしています(100位未満→80位)。前週のチャートで動画再生指標初加算となったTHE FIRST TAKEも引き続き影響しつつ、ストリーミングの上昇からはFIFAワールドカップ2026(日本代表)の盛り上がりを経て同曲がサッカーファン主体に認知浸透されてきているという状況が浮かんできます。

 

 

米津玄師「烏」、そしてJI BLUE「景色」はFIFAワールドカップ2026の盛り上がり、特に日本代表の動向如何では安定する可能性も考えられます。日本時間の明日朝行われるスウェーデンとの試合はNHK総合で放送され、中継を介して「烏」を聴く方も多いでしょう。フィジカル未リリース曲で3ヶ月ぶりとなる総合首位を獲得した「烏」が次週トップ10内をキープし、且つポイント前週比50%以上を記録するかに注目です。