(※追記(8時26分):DJ松永さんがInstagramのストーリー機能にて「Bling-Bang-Bang-Born」のミュージックビデオを撮影した旨を投稿していたと、Xにて情報をいただきました。つきましてはその旨を掲載しています。)
(※追記(8時51分):DJ松永さんがXにて、「Bling-Bang-Bang-Born」のミュージックビデオを撮影したことをポストしていました(Xにて情報をいただきました)。見逃してしまったことにお詫び申し上げると共に、そのポストについて紹介しています。)
まずはお知らせです。
【YouTubeチャンネル開設のお知らせ】
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2024年1月31日
日米グローバルの最新ソングチャートを紹介するポッドキャスト”Billboard Top Hits (#ポッドチャート)”をYouTubeで聴取できるようにしました。不慣れな点が多く、現在は最新話のみのアップとなりますが、よろしければお聴きください。https://t.co/lvG9KpPGpX
毎週水曜19時にアップしているポッドキャスト【Billboard Top Hits】をYouTubeでも公開することとしました。このブログではポッドキャストでもお伝えしたビルボードジャパンの最新チャートについて、木曜以降に深く掘り下げていきます。
最新1月31日公開分のビルボードジャパンソングチャート(集計期間:1月22~28日)では、前週初の首位を獲得したtuki.「晩餐歌」が2位に後退、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が初めてその座に就きました。
【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」初の総合首位獲得、M!LK/関ジャニ∞/back numberの新作が続く https://t.co/kzmFZyWKM0
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年1月31日
最新1月31日公開分ビルボードジャパンソングチャートでは、トップ5がすべてフィジカルセールス指標未加算となりました(フィジカルセールス指標はビルボードジャパンのCHART insightにおいて黄色で表示)。YOASOBI「アイドル」(総合4位)のみフィジカルシングルがリリースされていますが完全生産限定盤であり、同指標は長らく300位未満となっています。
(なお、当週フィジカルセールス初加算に伴い上位に進出した曲については、今週末のエントリーにて紹介します。)
当週はトップ3がいずれも前週よりポイントを上げていますが、その中にあってCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は前週比1.5倍強という高ポイントをマークしています。
<1月31日公開分ビルボードジャパンソングチャート
上位5曲のポイント前週比およびCHART insight>
1位 (前週5位) Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」 ポイント前週比155.3%
(上記はテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』の第2期ノンクレジットオープニングムービー。)
2位 (前週1位) tuki.「晩餐歌」 ポイント前週比107.8%
3位 (前週7位) Mrs. GREEN APPLE「ナハトムジーク」 ポイント前週比145.0%
4位 (前週3位) YOASOBI「アイドル」 ポイント前週比98.5%
5位 (前週2位) Ado「唱」 ポイント前週比93.3%
3位のMrs. GREEN APPLE「ナハトムジーク」は当週が初の1週間フル加算となり、2位のtuki.「晩餐歌」はビルボードジャパンソングチャート制覇の報道、そして首位のCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は世界的なバズ(およびそれを踏まえた日本でのムーブメント)が、ポイント上昇に寄与したと考えます。「ナハトムジーク」はダウンロードがダウンするも、ストリーミング(指標の基となる再生回数)は3曲とも伸びています。
ストリーミング指標の基となる再生回数において、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は前週比163.9%となる14,657,362回再生を記録。これは昨年11月8日公開分にてAdo「唱」が記録した15,161,953回再生以来となる高水準であり、またストリーミング指標のデータ提供元のひとつであるSpotifyにおいては今週も再生回数が前週より伸びている状況が続いています。ゆえに、次週の再生回数上昇は確実といえるでしょう。
【TikTok Weekly Top 20】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が首位獲得、SKRYU「居酒屋 (feat. 徳利) 」が4位に初登場 https://t.co/gHOVQRmiSs
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2024年1月31日
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」はTikTok Weekly Top 20チャートで首位に立つと共に、”踊ってみた”等に代表されるユーザー生成コンテンツ(UGC)の人気を示すTop User Generated Songsチャートも当週初制覇。これらのチャートはソングチャートのストリーミングや動画再生指標にも影響しますが、YOASOBI「アイドル」やAdo「唱」的な動きをなぞるものです。この”活用”人気は、昨日付のエントリーにて紹介しています。
ともすればしばらくの間、デジタルに強い且つフィジカルセールス指標が初加算する曲が登場しない限り、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が首位をキープする可能性も考えられます。その一方で、ポイントはもっと伸ばすことができたのではというのが私見です。
「Bling-Bang-Bang-Born」では当週も動画再生指標(CHART insightでは赤で表示)が未加算の状態です。これは以前から指摘していることでした。
これはCreepy Nuts側が公式動画を用意していないこと(ヨルシカ「晴る」が公式オーディオのみながら公開したことで動画再生指標を獲得したのとは真逆の動き)、そしてタイアップ先のアニメ制作会社によるノンクレジットオープニングムービーをビルボードジャパン側が公式動画と判断していない、もしくは公式動画だとしても動画再生指標の加算対象となるISRC(国際標準レコーディングコード)が未付番ゆえと考えられます。
上記エントリーではこれまでの動画再生指標加算/未加算(加点対象か否か)を踏まえ、テレビ局側(制作会社を含む)におけるISRC付番の意識向上、そしてテレビ局側の動画に対するビルボードジャパンの考え方の開示を提案していますが、同時に歌手側がYouTubeにせめて公式オーディオだけでも掲載することが重要と考えます。これはチャート対策ということ以前に、YouTubeをサブスク的に用いるユーザーへの対応として必要です。
・前週および当週の上位初進出曲におけるCHART insightから、真のヒット曲に成るかを読む (2024年1月24日公開分)(1月26日付)より
またCreepy Nutsは、「Bling-Bang-Bang-Born」をフィジカルリリースすることをアナウンスしていますが、ダブルAサイドシングルで1曲目に配置されているのが「二度寝」(ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)主題歌)であり、「Bling-Bang-Bang-Born」にはフィジカルセールス指標が加点されないものと思われます(ダブルAサイドシングルにおいて、フィジカルセールス指標は1曲のみに加点されます)。
またアニメ「マッシュル-MASHLE-」の描き下ろしジャケット仕様となる期間生産限定盤には、同アニメのノンクレジットオープニング映像を収めたBlu-rayが付く。
Creepy Nutsのフィジカルシングルには初回限定盤(ライブ映像収録)と期間限定生産盤が用意され、後者にはYouTubeにて現時点で2千万回再生を突破しながら動画再生指標未加算であるアニメのノンクレジットオープニング映像が収録。この映像収録のアナウンスから、「Bling-Bang-Bang-Born」においてミュージックビデオを制作しない可能性が想起されるのですが(この点については下記にて訂正しています)、ならば尚の事公式オーディオの公開は必須と考えます。
(※追記:DJ松永さんがInstagramのストーリー機能にて「Bling-Bang-Bang-Born」のミュージックビデオを撮影した旨を投稿していたと、Xにて情報をいただきました(情報提供について、この場を借りて感謝申し上げます)。ミュージックビデオ公開が判明した際は、今後のブログエントリーにてお伝えします。)
(※追記:DJ松永さんがXにて、以下のポストを行っていました(Xにて情報をいただきました。情報提供について、この場を借りて感謝申し上げます)。見逃してしまったことにお詫び申し上げます。ミュージックビデオがいつ公開されるかは分かりかねますが、それまでの間に公式オーディオを(つなぎという意味でも)公開することは必要だというのが私見です。)
MVは撮り終わってます🔥#BBBB
— DJ 松永(Creepy Nuts) (@djmatsunaga) 2024年1月25日
公式オーディオの公開をという提案はチャート対策という側面もありますが、それだけではないことについては先程の引用箇所にて記しています。
2月3日付 #Global200 200位以内のJ-POPの動向
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2024年1月30日
(集計期間:2024年1月19~25日)https://t.co/thL6pyrFUj
・77→28位 #CreepyNuts「#BlingBangBangBorn」
・82→87位 #YOASOBI「#アイドル」
・131→132位 #KingGnu「#SPECIALZ」
・127→154位 #Ado「#唱」
・156位 (初登場) #tuki.「#晩餐歌」
なお、#CreepyNuts(@Creepy_Nuts_ @djmatsunaga)「#BlingBangBangBorn (Bling-Bang-Bang-Born)」は米ビルボードによる最新2月3日付グローバルチャートにおいて、#Global200 で77→28位となり、またGlobal 200から米の分を除いたGlobal Excl. U.S.ではトップ50内からトップ20内に入っています。
— Kei (ブログ【イマオト】/ラジオ/ポッドキャスター) (@Kei_radio) 2024年1月30日
また「Bling-Bang-Bang-Born」の動画再生指標未加算は、米ビルボードのグローバルチャートにおけるストリーミング指標未加算とイコールであると考えます(米ビルボードのソングチャート、またグローバルチャートでは動画再生がストリーミング指標に加算)。公式オーディオが公開されていたならばGlobal Excl. U.S.でのトップ10入りも十分考えられただけに、歌手側(レコード会社も含む)には前向きな検討を願うばかりです。