一昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。
ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。
この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。
そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。
<1月28日公開分 ビルボードジャパンソングチャート
前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>
※CHART insightの説明
[色について]
黄:フィジカルセールス
紫:ダウンロード
青:ストリーミング
黄緑:ラジオ
赤:動画再生
緑:カラオケ
濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)
(Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)
ピンク:ハイブリッド指標
(BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)
[表示範囲について]
総合順位、および構成指標等において20位まで表示
[チャート構成比について]
累計における指標毎のポイント構成
・Mrs. GREEN APPLE「lulu.」
1月21日公開分 1位→1月28日公開分 1位
・Ryosuke Yamada「Blue Noise」
1月21日公開分 4位→1月28日公開分 100位未満
・IS:SUE「Phase」
1月21日公開分 8位→1月28日公開分 100位未満
・ふみの「favorite song」
1月21日公開分 9位→1月28日公開分 48位
当週のストリーミング表はこちら。



Mrs. GREEN APPLE「lulu.」については木曜付エントリーにて紹介しています。同曲はデジタル指標群の後退をラジオ指標が補填する形で総合首位をキープしたといえます。
また前週初めてトップ10入りしたRyosuke Yamada「Blue Noise」およびIS:SUE「Phase」は、その初登場時にストリーミング指標が300位以内に入らず加点されませんでした。当週もその状況が続いたことで、総合でも300位未満となっています。
一方、デジタルオンリーでリリースしストリーミング指標28位を記録、総合では9位に上昇したのが、ふみの「favorite song」。ですが当週はストリーミング指標50位、総合では48位と、比較的大きく後退しています。主要サブスクサービスでも順位は下がっていますが、一方でリスニングパーティーに伴うSpotifyや再生キャンペーンに伴うLINE MUSICのような、ひとつのサービスばかりが強いという動きは見当たりません。
【No No Girls】ふみの、サプライズ路上ライブでデビュー曲&デモ曲を歌唱 https://t.co/R5apxCbaVZ
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2026年1月26日
ふみのさんは1月25日日曜に渋谷で路上ライブを実施、さらに「favorite song」のアコースティック版動画をその前日に公開しています。ビルボードジャパンソングチャートでは言語のみが異なるバージョン以外はオリジナル版に合算されないものの、動画においてはオリジナル版と同様のISRC(国際標準レコーディングコード)が付番されれば合算されることから、新たな動画は次週1週間分がフルで合算されるものと思われます。
(なお海外チャートでは様々なバージョンが基本的に合算されることから、このブログではビルボードジャパンに対し合算を提案しています。詳しくは2026年度開始を前に、ビルボードジャパンへの改善提案をまとめる (その1:チャートポリシー変更に関して)(2025年11月24日付)をご参照ください。)
ふみのさんは「favorite song」のパフォーマンス動画も既に公開しています(→こちら)。今回の路上ライブやアコースティック動画公開を経て楽曲の注目度を高め、ストリーミングそして総合ソングチャートでの再上昇につなげることができるか注目すると共に、施策を徹底している状況を興味深く感じています。







