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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

KinKi Kidsがデジタル解禁へ…音楽チャート面を主体に3つの注目点を挙げる

本日夕方、KinKi Kidsがデジタル解禁をアナウンスしました。

 

 

KinKi Kidsのデジタル解禁については、その兆候があったと感じています。

KinKi Kidsはファミクラストア限定でベストアルバム『39 Very much』をリリースしますが、税込価格37,290円と高価であること、販路が限られていること、また事前予約制であり既に終了していることを踏まえれば、ベストアルバムの廉価版的な形で何かしらが用意される可能性はあると捉えていました。デジタル解禁はコアファンも勿論楽しめますが、ライト層の獲得に大きく影響するものと考えます。

 

今回はKinKi Kidsのデジタル解禁における注目点をまとめます。

 

 

KinKi Kidsのデジタル解禁、1つ目の注目点は膨大な楽曲のデジタルアーカイブ化と、それに伴う音楽チャートの動向です。最近ではtimeleszやSnow Manがデジタル解禁を行っていますが、前者は新曲とデジタルコンピレーションアルバム、後者は(昨秋初めて解禁した曲を含む)ベストアルバムに解禁が限られています。そのことがアルバムチャートでの好成績につながっているとも捉えていますが、KinKi Kidsは全曲の解禁を実施します。

どの曲がソングチャートでとりわけ高い人気を集めるかに注目すると共に、解禁日である5月5日を集計期間初日とする5月14日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(ソングチャートとアルバムチャートを合算したもので実際の発表は5月15日)で、デジタル初加算に伴いどの位置に就くかに注目です。

そしてデジタルアーカイブ化において重要なのは、作品を限定しない形での解禁であると考えます。timeleszやSnow Manが全曲のアーカイブ化を行うかもまた注視する必要があります。

 

2つ目の注目点は、「愛のかたまり」の動向です。

ベストアルバムが一般流通されないことを踏まえて上記内容を以前ポストしましたが、「愛のかたまり」はKinKi Kidsの作品の中でも特に名曲の誉れ高く、ベストアルバムではディスク1の巻頭を飾っています。テレビ番組でカラオケ特集が組まれる際に採り上げられることが多いのがこの曲ですが、その度にデジタル未解禁は(番組等を観て曲が気になった方が触れにくいという点にて)機会損失だと感じていました(下記エントリー参照)。

「愛のかたまり」はビルボードジャパンソングチャートにカラオケ指標が組み込まれた2019年度以降、同指標でチャートインを続けています。上記は4月23日公開分のCHART insightですが、最新週ではカラオケ指標(緑で表示)は46位にランクイン、加えて動画再生指標(赤)も昨夏以降加点が続いています。

(なお上記CHART insightは有料会員のみが知り得る情報となります。総合ソングチャートおよび構成指標における20位未満の順位はCHART insight有料会員のみが確認可能ですが、ビルボードジャパンでは有料会員のみ知り得る情報の掲載を可能としています。)

昨夏公開された上記動画はブログ執筆時点で1765万回以上の再生回数を誇ります。接触指標群である動画再生とストリーミングは順位が比例する傾向にあることを踏まえれば、デジタル解禁を機に「愛のかたまり」が総合100位以内に入るかもしれません。そうなれば尚の事、フィジカルシングルのカップリング曲であるこの作品がより広く認知されていくのではないでしょうか。

なお本日は、TikTokにて「愛のかたまり」の音源が配信開始されています(KinKi Kids 堂々 サブスク解禁、全356曲。参照)。KinKi Kidsは全フィジカルシングルのリード曲を既に配信しているのですが、このタイミングで「愛のかたまり」を用意したことからはこの曲を推す姿勢が感じられます。

 

3つ目の注目点は、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手のデジタルアーカイブ化が進むか、です。

Wikipedia掲載のSTARTO ENTERTAINMENT所属タレント一覧をみてみると(→こちら)、先日全サブスクサービスで解禁したKis-My-Ft2以前にデビューし現在でも歌手活動を続ける方のほとんどはデジタル解禁を始めたと捉えていいでしょう。(ただし木村拓哉さんの作品はSpotify限定の模様です)。一方で、過去に在籍していた歌手のデジタルアーカイブ化は進んでいないのが現状です。

KinKi Kidsは1997年にフィジカルデビューを果たしていますが、1990年代以前におけるSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手作品のデジタルアーカイブ化は20th Centuryおよび嵐以外行われていません。前者においてはV6自体も解禁されていないのですが、今回のKinKi Kidsによる解禁がそのV6をはじめとする1990年代以前所属歌手作品のデジタル解禁待望論につながるか、気になるところです。

 

 

以上3点に注目すると共に、STARTO ENTERTAINMENT関連に限らずデジタル未解禁や一部のみ解禁している歌手のデジタルアーカイブ化が進むことを願っています。