Snow Manのオリジナルアルバム『音故知新』が本日フィジカルリリースされた一方、アルバムパッケージとしてのデジタル解禁は行われていません。
#SnowMan『音故知新』、ベストアルバム同様デジタル後発ですね(少なくともSpotifyではアルバムとして解禁されていないことを先程確認しています)。 https://t.co/9o2XzhRraH
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ『imaoto on the Radio』) (@Kei_radio) 2025年11月4日
SpotifyでSnow Manのページをみると、最新リリースはアルバム収録曲の「悪戯な天使」となっています。

(キャプチャは本日4時20分の段階。)
実際、Snow Man『音故知新』のデジタルリリースについてはアナウンスがないまま本日に至っていたと記憶しています。自分は本日このようにつぶやきましたが、おそらくは『THE BEST 2020 - 2025』と同様、デジタルをリリースしたとしても後発であることが当初から決まっていたのかもしれません。リリース予定があるならば、スケジュール一覧画像にその旨を記すはずです。
アルバムとしてのデジタルリリーススケジュールが未掲載という段階で、フィジカル先行/デジタル後発は決まっていたということなのかもしれません。 https://t.co/PRzRitIgpo
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ『imaoto on the Radio』) (@Kei_radio) 2025年11月4日
ちなみにSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』はフィジカル先発となり初週ミリオンセールスを記録しながら、ストリーミング指標が組み込まれたビルボードジャパンアルバムチャートでは総合100位以内在籍が初登場から4週にとどまっていました。後にデジタルを解禁したことでロングヒットに至り、年間首位の可能性も高いのですが、まずはフィジカルという姿勢がSnow Man側にあったのではと捉えています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)
その姿勢はSnow Manに限らず、STARTO ENTERTAINMENT全体のそれともいえそうです。代表的なのがtimeleszであり、8人体制下初のオリジナルアルバム『FAM』は未だデジタル解禁されていません。来週には初のフィジカルシングル「Steal The Show」「レシピ」(ダブルAサイド)をリリースしますが、特設サイトにはデジタル配信に関するアナウンスがなく、フィジカルリリース日までのデジタル解禁はないのではと考えます。
(なお『FAM』においては"デジタル配信は現段階で予定されておりません"との記載が未だあるのですが(アルバム特設サイト参照→こちら)、来週発売のフィジカルシングルにはその記載自体ありません。ならばデジタル配信の可能性はあると捉えることもできるでしょうが、『FAM』未解禁状況下でのシングルのデジタル解禁は考えにくく、デジタル未解禁がデフォルトという姿勢と受け止めるほうが自然かもしれません。)
デジタル後発等、デジタルに明るくなろうとしない姿勢は予想はできたことでしたが、しかし実際にその状況に触れるとあらためて違和感を抱くというのが率直な私見です。この点についてはV6サブスク解禁決定について採り上げたエントリーで記した内容を再掲し、STARTO ENTERTAINMENT側の姿勢を伺いたいと思います。そして音楽市場やチャートでの施策に対する自分の見方も、今一度掲載します。
もっというと、現在活動中で且つ10万枚以上の初週フィジカルセールス(シングルにおいて)が見込まれるグループではAぇ! group以外すべてデジタル発信に乗り出していますが、アーカイブを完全にデジタル化している歌手は多くありません。
また、たとえばSnow Manはベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』がデジタル後発となり、ニューアルバム『音故知新』はデジタル同発か解りかねます。さらにtimeleszはSexy Zone時代を含む作品(オーディション使用曲等)を一部サブスク解禁しながら、8人体制下初のオリジナルアルバム『FAM』収録曲は未だ「Rock this Party」の解禁にとどめています。その他、フィジカル先発/デジタル後発を採る歌手も少なくありません。
旧ジャニーズ事務所側の"勝てるところでだけ勝てればいい"、そして批判しないメディアは所属タレントを優先的に起用することで"自分たちが勝てればいい"という、双方の保身というスタンスが優先され続けた結果、デジタル未解禁という時代錯誤の手法に固執させてしまったものと捉えています。
かつてこのように指摘しましたが、デジタル時代にあっても、またサブスク解禁に至ってもデジタル後発を未だ採っているという姿勢から、事務所側が本当に変わったのかを今でも訝しむ自分がいることは否定できません。
音楽チャートの施策は、コアファンに過度な物理的または精神的(もしくはその双方)の負担を強いるものでなければ自由だというのが私見です。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ『imaoto on the Radio』) (@Kei_radio) 2025年11月2日
ただし他の歌手の作品と条件を揃えることが大前提であり、デジタル未解禁やアルバムでの単曲ダウンロード禁止等、制限を伴うものには強い違和感を抱きます。
最後に。Snow Man『音故知新』がアルバムとしてデジタル解禁されなかったことで、アルバム収録曲でデジタル先行リリースの作品が次週11月12日公開分(アルバム初登場時)のソングチャートで上位に進出する可能性は低くなったといえます。米ビルボードほどではないにせよ、ストリーミングに強いアルバムの初登場時に収録曲がソングチャートでも存在感を示すことが少なくないゆえです。
10/24(金)よる9時から#Mステ 生放送😎
— music station (@Mst_com) 2025年10月21日
⛄️#SnowMan
大ヒット ♪カリスマックス🕶️
岩本照ドラマ主題歌 ♪悪戯な天使🪽
🟡#石川晟也(霜降り明星せいや)
歌手として初登場!#あいみょん#宮本浩次#超特急#TOMORROW_X_TOGETHER#ZEROBASEONE#FRUITSZIPPER#イコラブ(=LOVE) pic.twitter.com/JUHb9QlPvV
Snow Man「カリスマックス」は、10月24日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)にて"大ヒット"と紹介されています。アイドル/ダンスボーカルグループの楽曲としては長期滞在となり、また週間チャートも制したゆえの表現かもしれませんが、たとえばHANA等と比べると大ヒットとまで至ってはいないというのが厳しくも私見です。よりヒットするには、やはり収録アルバムのデジタル解禁がかかせないでしょう。
