2020年からポッドキャスト【Billboard Top Hits (通称:ポッドチャート)】を発信。現在は毎週木曜13時に最新エピソードを公開しています(YouTubeはわずかですが遅れます)。
今回はポッドキャストでも紹介した、最新のビルボードジャパンアルバムチャートについて採り上げます。
昨日発表されたビルボードジャパンアルバムチャート(4月23日公開分(集計期間:4月14~20日))では、前週デジタル指標群の初加算に伴い首位に返り咲いたSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』が2連覇を達成。通算3週目の首位を獲得しています。
【ビルボード】Snow Man『THE BEST 2020 - 2025』が2週連続の総合アルバム首位 https://t.co/reY3LePMtI
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年4月24日
今回のSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』首位獲得について、記事の文言を引用したポストに大きな反応をいただいています。
『Snow Manの『THE BEST 2020 - 2025』が総合首位を獲得した。(中略) CDセールス数1,995枚で23位、ダウンロード数929DLで5位、ストリーミング1位となり、総合2位の2倍以上のポイントを獲得して、2週連続の首位となった。』
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年4月24日
デジタル解禁に伴い年間チャートを制する可能性も出てきたといえそうです。 https://t.co/XKHCcpBGVo
注目は『総合2位の2倍以上のポイントを獲得』という部分。今回のアルバムチャートではMrs. GREEN APPLE『ANTENNA』が2位につけていますが、同作品はビルボードジャパンアルバムチャートにストリーミング指標が追加された昨年最終週以降、トップ3内を常時キープしています。年間チャートでも最上位を狙える位置にいる『ANTENNA』を、Snow Man『THE BEST 2020 - 2025』は猛追していると捉えていいはずです。
(実際、CHART insightの有料会員になると複数週の動向を確認することが可能となり、この2週におけるSnow Man『THE BEST 2020 - 2025』の猛追を理解できるはずです。なお有料会員のみが知り得る情報はビルボードジャパンが掲載を許可してはいますが、今回は掲載を控えます。気になる方は有料会員となりチェックすることをお勧めします。)
Snow Man『THE BEST 2020 - 2025』およびMrs. GREEN APPLE『ANTENNA』における当週のCHART insightを上記に。『THE BEST 2020 - 2025』はフィジカルセールス(黄色で表示)が現時点で160万枚以上売り上げながら、ストリーミング(青)がわずか2週分でポイント全体のおよそ3割に達していることが円グラフから解ります。ビルボードジャパンがストリーミングを重視するという姿勢の表れといえるでしょう。
Snow Man『THE BEST 2020 - 2025』収録曲のストリーミングは低下傾向にあり、ストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャートでは100位以内のランクインが4→1曲に減少。また(追記あり) Snow Man『THE BEST 2020 - 2025』、デジタル解禁2週目の主要サブスクサービス動向を読む(4月23日付)にて収録曲の動向を紹介しましたが、その後Apple MusicやLINE MUSICでは各曲がダウン傾向にあります。
それゆえ徐々に落ち着いてくるとは思われますが、今後はデジタルでも新曲を発信すればベストアルバムのストリーミングは安定していくかもしれません。今後のデジタル展開ならびに年間チャートの行方に注目する一方、Snow Manがデジタルの解禁範囲をベストアルバム以外にも拡げていくかを注視していきます。
昨日はKinKi Kidsが全356曲を解禁するとアナウンスしたばかりであり尚の事、Snow Manがデジタル解禁範囲を狭めていることに疑問を抱かれかねないでしょう。(追記あり) デジタル解禁により首位に返り咲いたSnow Manベストアルバム、当週および今後の注目点(4月18日付)でもお伝えしましたが、ベストアルバム限定での解禁は音楽チャート施策の側面が強いといえるかもしれません。大事なのはきちんと解禁する姿勢です。