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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

GEMN「ファタール」がSTARTO ENTERTAINMENT関連曲で今年度最大ヒットに…今後の注目点とは

最新8月14日公開分(集計期間:8月5~11日)のビルボードジャパンソングチャートでは、GEMN「ファタール」が12→9位に上昇し、トップ10内に返り咲いています。

タニタツヤさん、そしてSexy Zone(現timelesz)を春に卒業した中島健人さんによるユニット発の作品は、現時点で26,841ポイントを獲得。前週首位(当週18位)のSnow Man「BREAKOUT」の累計ポイントを上回っただろうのみならず、STARTO ENTERTAINMENT所属歌手関連作品における2024年度の最大ヒットに成り得るかもしれません。

 

興味深いのはストリーミング指標順位および再生回数において、GEMN「ファタール」は当週共に上昇。前者は10→9位、後者は前週比107.2%を記録していますが、この要因についてはストリーミング指標の基となるStreaming Songsチャート記事から見て取れます。

前週でトップ10返り咲きを果たしたGEMN「ファタール」は、先日8月4日に出演した【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024】の模様がショート動画でアップされ注目を集めた影響もあってか、再生回数が前週比100%超に上昇。こちらは来週8月19日放送の『CDTVライブ!ライブ!』でテレビ初歌唱が予定されており、ここからさらに伸びる可能性も見込まれる。

上記動画は音楽フェス出演の翌日、キタニタツヤさんの公式YouTubeチャンネルにて公開。中島健人さんもInstagramに動画をアップしています(→こちら)。ショート動画の再生回数は動画再生指標に加算されませんが、動画はミュージックビデオやストリーミングにも波及することを踏まえれば、ストリーミングおよび動画再生指標が上昇したのは納得といえます。そして迅速な公開が接触行動の加速につながったといえるでしょう。

 

上記はGEMN「ファタール」が初登場を果たした7月10日公開分におけるCHART insight。このCHART insightは3月のリニューアルに伴い円グラフが最新週ではなく累計でのポイント構成比を示しているとのことですが、実際は現時点でも最新週のそれを示していると捉えています。その前提で述べるならば、「ファタール」はストリーミング指標の比重が高まり、一方では動画再生指標も安定していると考えていいでしょう。

ビルボードジャパンの記事にもありましたが、GEMNは8月19日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS)にて「ファタール」をテレビ初披露予定。9月4日にフィジカルシングルとしてリリースされることから、このフィジカルセールスを軸とした各種施策が行われるものと考えます。所属レコード会社を踏まえれば、THE FIRST TAKE出演もありそうです。

 

 

GEMN「ファタール」がビルボードジャパンソングチャートで初のトップ10入りを果たしたタイミングにて、下記エントリーを掲載しました。今後もロングヒットを続け、週間最高位も更新するならば尚の事、ビルボードジャパンソングチャートにおいてSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手関連で最大級のヒットに成るものと考えます。

そしてそれに至った場合、以前のエントリーでも述べたようにGEMNが『NHK紅白歌合戦』へ出場できるかが気になるところです。まずは旧ジャニーズ事務所初代社長による性加害問題の十分な補償、そしてそれを踏まえNHK側のSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの起用が再開するかを注視する必要がありますが、なにわ男子関連でも気になる動きが登場しており、NHK側のスタンスの表明は必要ではないかというのが私見です。

今年の紅白にてSTARTO ENTERTAINMENT所属歌手の動向は不明ですが、紅白は10月までのチャート成績が選出基準になるものと考えるに、まずは「ファタール」のヒットが継続し、また勢いが大きくなるか、注目する必要があります。