イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

&TEAM「青嵐 (Aoarashi)」のチャート初制覇、そして最近のチャート動向からみえてくること

最新8月14日公開分(集計期間:8月5~11日)のビルボードジャパンソングチャートでは前週首位に到達したSnow Man「BREAKOUT」が18位に後退。&TEAM「青嵐 (Aoarashi)」がキャリア初となる首位を獲得しています。

&TEAMはフィジカルシングル表題曲におけるデジタルキャンペーンがほぼ同一。フィジカルセールスの初動に合わせた形でキャンペーンを敷いており(LINE MUSICは同サービスの週間チャート最終日である火曜までが対象期間)、次週8月21日公開分ビルボードジャパンソングチャートではダウンが予想されます。前作「五月雨 (Samidare)」は2位獲得の翌週に16位に後退しており、今作「青嵐 (Aoarashi)」の推移に注目です。

 

 

さて、ビルボードジャパンソングチャートではこの2ヶ月近くに渡り、毎週首位が入れ替わっています。

フィジカルシングルの初週セールスが大きい曲はその勢いに伴い最上位に就く、またフィジカル未リリース曲でも主にアイドルやダンスボーカルグループの作品は上位での初登場が少なくないものの、翌週の後退が目立つ形です。その中で今年度はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」の強さが圧倒的といえますが、直近4週続けて2位を記録しているMrs. GREEN APPLEライラック」の強さは特筆すべきです。

Mrs. GREEN APPLEライラック」は1万ポイント超えこそ1週ながら、初登場の翌週以降17週連続で7千ポイント超えを達成。ストリーミングも17週連続で1千万回を突破しています。昨年度以降の大ヒット曲ではYOASOBI「アイドル」が週間7千ポイント超え37週、Ado「唱」が同20週、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が同26週であり、「ライラック」は大ヒット曲に肩を並べつつあるといえるかもしれません。

Mrs. GREEN APPLEについては新曲の連続リリースのみならず、施策においても徹底しています。その結果は「ライラック」のみならずソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)にも反映されており、Mrs. GREEN APPLEは3週連続、今年度は通算24週目の首位に。ストリーミングは34週連続で最高位をキープしており、2024年度を代表する歌手の一組と断言していいでしょう。

 

 

最後に。多くのリアクションをいただいた昨日のポストをこちらでも紹介します(皆さんに感謝申し上げます)。今回のMrs. GREEN APPLEライラック」、また歌手自身のチャート動向を踏まえれば、昨日のポストにてお伝えしたことがより深くご理解いただけるものと考えます。