Official髭男dism「Subtitle」の勢いが止まりません。
『Official髭男dism「Subtitle」が、本日発表のストリーミング集計速報において8,786,601回を記録し、累計再生回数1億回を突破した(※集計期間:2022年11月14日~16日)。』
— Kei (@Kei_radio) November 18, 2022
速報値(先ヨミ)での1億回突破アナウンスは異例。#Official髭男dism「#Subtitle」の人気が際立っていることの証拠ですね。 https://t.co/J69XNHlNYT
週報以外のタイミングでビルボードジャパンがストリーミング1億回突破をアナウンスするのはみたことがありません。それだけこの「Subtitle」が異例の強さを誇っていることの証明と言えるでしょう。
Official髭男dism「Subtitle」の強さは、別の側面からも知ることができます。
ビルボードジャパンソングスチャートのストリーミング指標のデータ元のひとつであるSpotifyの再生回数動向をみると、同日リリースした米津玄師「KICK BACK」がロケットスタート型だったのに対し、Official髭男dism「Subtitle」は右肩上がり型に。ちなみに2曲とも初日はいわばフラゲ的なスタートとなっています(Spotifyの1日の区切りは午前0時より後に設定されている模様のため)。
この型の違いは2曲のタイアップ先映像作品の前評判の違いのほか、「KICK BACK」においてはモーニング娘。「そうだ! We're ALIVE」の引用がリリース前から話題だったことやリリース日が『チェンソーマン』(テレビ東京)初回だったことも影響しています。一方で『silent』(フジテレビ)はリアルタイム視聴率以上に見逃し配信で話題となり、口コミ的な拡がりが右肩上がり型につながったと言えるでしょう。
そしてなにより、Official髭男dism「Subtitle」は今も伸び続け、未だに前週同曜日の再生回数を下回ったことがないのです。日本のSpotifyデイリー再生回数では平日より土曜、土曜より日曜の再生回数が高く、祝日も平日より高い傾向にあるのですが、祝日だった11月3日木曜(当時のSpotifyデイリーチャート最高再生回数を更新)を11月10日木曜が上回っているのですから、未だ天井知らずだと解るのです。
ちなみに先程、日本のSpotifyデイリー再生回数の曜日別特徴を記載しましたが、通常は平日の中で金曜が下がる傾向にあります。その中でOfficial髭男dism「Subtitle」が伸びているのは前日の『silent』のOA効果とみて間違いないでしょう。
Official髭男dism「Subtitle」の再生回数が前週同曜日の再生回数を下回るタイミングは、来週木曜以降にやってくるかもしれません。『silent』がサッカーワールドカップ放送のため休止になることが影響する可能性があります。またサッカーワールドカップのような巨大イベントが他のエンタメに割く時間を削ることも考えられます。これは東京オリンピック開催中のSpotify再生回数減少から想像可能です。
さてOfficial髭男dism「Subtitle」の影響は自曲の再生回数上昇にとどまりません。サブスク全体の再生回数を上げていると言えるでしょう。
日本のSpotifyにおけるデイリーチャート200位の再生回数は10月以降右肩上がりの状況が続き、Official髭男dism「Subtitle」が初登場した10月11日付以降は1日を除いて3万回超えの状況が続いています。「Subtitle」をはじめ、『チェンソーマン』関連曲(エンディング曲が週替りであることも影響したと考えられます)をチェックしたいという方が多いことが予想され、人気曲や映像作品の牽引力の凄まじさを感じずにはいられません。
さらに #ビルボードポッドキャスト ではMCの礒崎さんが、ストリーミング全体のパイが今月に入り上昇していることを示唆。#Official髭男dism「#Subtitle」が牽引しているという見方を紹介しています。
— Kei (@Kei_radio) November 16, 2022
Spotifyの動向からも、この裾野の拡大ははっきり見えてきます。https://t.co/QDm0Hot2El
Official髭男dism「Subtitle」や『silent』は、サブスクユーザーの獲得につながっていると言えるでしょう。そして個人的には、テレビにおけるリアルタイム視聴率が人気計測の一指標でしかないということも、『silent』の動向から強く感じています。