2回目となるMUSIC AWARDS JAPAN(MUSIC AWARDS JAPAN 2026)が明日開催されます。なお昨日は演歌歌謡曲部門については昨日イベントが別途開催され、受賞曲が発表されています。
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— MUSIC AWARDS JAPAN公式 (@MAJ_CEIPA) 2026年6月11日
最優秀演歌・歌謡曲楽曲賞
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「MUSIC AWARDS JAPAN 2026 演歌・歌謡曲LIVE[最優秀演歌・歌謡曲 楽曲賞 授賞式]」が本日行われました🎉
最優秀演歌・歌謡曲楽曲賞
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今回は、明日のGrand Ceremonyで発表される主要6部門について、自分なりの予想を記します。なお主要部門については5月1日付エントリーにて紹介しています。
MUSIC AWARDS JAPANの一般投票部門を除く各賞は、5千名にのぼる投票メンバーの投票によって決まります。MUSIC AWARDS JAPANは『音楽的に創造性、芸術性が優れていると思う楽曲/アーティスト/アルバム』を投票基準として謳っています。
・ABOUT VOTING | MUSIC AWARDS JAPANより
(※ 来年度にこの投票基準が変更となる可能性を踏まえ、キャプチャしたものを掲載しています。問題があれば削除いたします。)
実は第1回における投票基準も同様でしたが、このブログではその開催直前に投票行動心理について予想。その際、"保守的"および"革新的"という表現を用いています(MUSIC AWARDS JAPANにおける”投票行動”を想起する(主要部門の予想も記す(2025年5月21日付)参照)。
その第1回は蓋を開けると、特にPremiere Ceremony(主要部門以外の授賞式)、また最優秀アルバム賞においても2023年以前の作品の受賞が目立っていました。第2回目ではその点を考慮し旧譜部門が別途設けられていますが、第1回の受賞傾向からは投票行動に保守的な姿勢がみられるということを、最優秀レコード賞や裏方部門の不在…MUSIC AWARDS JAPAN主要部門への疑問と提案を記す(2025年5月26日付)にて記しています。
旧譜部門が設けられることとなった第2回での投票メンバーによる投票心理を、1回目を踏まえて次のように捉えています。今回においても、左側がいわば保守的、右側が革新的といえるかもしれません。
<MUSIC AWARDS JAPANにおける投票メンバーの投票行動心理予測>
・ほぼ日本でヒット ←→ グローバルでもヒット(通用可能)
・受賞作品・歌手投票時のヒットに準拠 ←→ エントリー対象期間のヒットに準拠
・個人的な好みや願望 ←→ 海外に伝えんとする意義
それでは、上記の点も踏まえた上で主要6部門を予想します。
・最優秀楽曲賞
受賞予想:米津玄師「IRIS OUT」
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
上記5曲のうち、エントリー対象作品の集計期間(2025年1月27日~2026年2月22日)におけるビルボードジャパンソングチャートで最もヒットしたのが米津玄師「IRIS OUT」ですが、M!LK「好きすぎて滅!」以外はすべてトップ10内にランクインしています。一方で最終投票期間(4月30日~5月20日)を期間に含むビルボードジャパンソングチャートでは「好きすぎて滅!」がトップとなり、「IRIS OUT」もトップ10入りしています。
米津玄師「IRIS OUT」は米ビルボードによるグローバルソングチャートにおいて、Global 200では日本の楽曲にて最高位となる5位を、またGlobal Excl. U.S.では2位を記録し、それぞれ4週および11週トップ10入りを果たしています。200位までが可視化されているGlobal 200でのヒットも「IRIS OUT」が他を圧倒しているというインパクトを踏まえ、「IRIS OUT」の受賞を予想します。
・Best Global Hit from Japan
受賞予想:米津玄師「IRIS OUT」
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
Best Global Hit from Japanは他の5部門とは異なり、エントリー曲からノミネートを選出する際の投票はSpotifyの海外一般リスナーが、そして受賞作品を決める最終投票は海外投票メンバー全員が投票します。対して他の5部門においては一般投票は存在しません(ABOUT VOTING | MUSIC AWARDS JAPAN参照)。
またエントリー曲においても他の5部門とは異なり、Best Global Hit from Japanでは2025年以外のリリース作品も対象となります。Ado「うっせぇわ」のような旧譜、そしてXG「HYPNOTIZE」のような2026年1月リリース作品がノミネートされているのはそのためです。
投票メンバーが一般投票から投票メンバーによるそれへと移るBest Global Hit from Japanでは、昨年はYOASOBI「アイドル」が選ばれています(昨年のこの賞は"Top Global Hit from Japan"名義)。アニメタイアップやアニメを用いたミュージックビデオが海外での人気につながりやすいことも踏まえれば先述した「うっせぇわ」や米津玄師「IRIS OUT」、また米津玄師, 宇多田ヒカル「JANE DOE」も選ばれやすいと考えます。
ビルボードジャパンは日本の楽曲の海外人気を示すGlobal Japan Songs Excl. Japanというチャートを用意していますが、これはGlobal 200がベースとなっています(日本市場分を除いた上で日本の楽曲を抽出したのがGlobal Japan Songs Excl. Japan)。やはりGlobal 200で他の曲を圧倒した米津玄師「IRIS OUT」が、ここでも強さを発揮すると予想します。
・最優秀アジア楽曲賞
受賞予想:HUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
最優秀アジア楽曲賞は一般リスナーが関与できず、また最終投票時はすべての投票メンバーが投票することになります。おそらくは5曲いずれも聴取し、そして情報を集めた上で投票するものと信じたいところですが、しかしながらGlobal 200ではHUNTR/X(イジェ、オードリー・ヌナ & レイ・アミ)「Golden」が、映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ (原題:Kpop Demon Hunters)』の人気も相まって他を圧倒しています。
ゆえにこの賞においても大ヒット曲の受賞可能性が高いと予想します。
・最優秀ニュー・アーティスト賞
受賞予想:HANA
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
ビルボードジャパンによるトップアーティストチャートではエントリー対象作品の集計期間(2025年1月27日~2026年2月22日)、最終投票期間(4月30日~5月20日)の双方でHANAが圧倒しています。また後者の期間中もHANAのファーストアルバム『HANA』がヒットを続けています。
tuki.さんが受賞した第1回においてはFRUITS ZIPPER、Number_i、Omoinotakeおよびこっちのけんとさんがノミネートされており、音楽チャート的にはどの歌手が受賞してもおかしくなかったといえます。一方で今回は大きな差があるものと考えるに、HANAの優位性は変わらないでしょう。
・最優秀アルバム賞
受賞予想:藤井風『Prema』
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
第1回の最優秀新人賞を受賞したtuki.さんはネットで注目を集めた方ですが、代表曲「晩餐歌」はフォーキーなスタイルを採っています。ともすればその点を、投票メンバーのうちベテランの方々が評価したのかもしれません。
その投票行動を保守的と決めつけるのは好くないものの、しかし第1回の最優秀アルバム賞を受賞した『LOVE ALL SERVE ALL』は2022年の作品であり、もっといえばノミネートされた作品のうち2024年リリースのオリジナルアルバムは米津玄師『LOST CORNER』に限られていました(他はMrs. GREEN APPLE『ANTENNA』(2023)、Vaundy『replica』(2023)および宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』(2024年リリースのベストアルバム))。
そして旧譜の候補入りが除外された第2回においても、Mrs. GREEN APPLEのベストアルバム『10』がノミネート。さらにVarious Artists『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』はトリビュートアルバムであり、オリジナルアルバムではありません。1997年の米グラミー賞では複数歌手参加のサウンドトラック『ため息つかせて (原題:Waiting To Exhale)』が最優秀アルバム賞に候補入りした経緯はありますが、気になる動きです。
ビルボードジャパンアルバムチャートにおいてエントリー対象作品の集計期間(2025年1月27日~2026年2月22日)に最大のヒットとなったのが『10』であり、藤井風『Prema』もトップ10入り。一方で順位が最も低い星野源『Gen』もトップ40入りを果たしています。なおアルバムチャートでは総合26週以上在籍作品がその翌週以降にリカレントルール(ストリーミング指標化時の減算処理)を適用されるため、最終投票期間(4月30日~5月20日)のチャートはそこまで大きな参考にはならないといえるでしょう。
海外進出した藤井風『Prema』の選出が最も革新的といえますが、2連覇達成をどう捉えるかが投票メンバーの行動に反映されるものと考えます。星野源『Gen』も多数の海外歌手を招聘していますが、その『Gen』共々内容も高く評価された藤井風『Prema』がやはり受賞に最も近いと考えます。一方で保守的な投票行動が反映されれば先述した『10』やサザンオールスターズ『THANK YOU SO MUCH』の受賞もあり得るでしょう。
・最優秀アーティスト賞
受賞予想:米津玄師
(MUSIC AWARDS JAPAN公式Xアカウントによるポストはこちら。)
エントリー対象作品の集計期間(2025年1月27日~2026年2月22日)におけるビルボードジャパントップアーティストチャートでは5組の中でMrs. GREEN APPLEが最上位となっていますが、米津玄師さん、HANAそして藤井風さんもトップ10入り。またサカナクションは20位以内に在籍しています。一方で最終投票期間(4月30日~5月20日)を含む期間でトップ10入りしたのは順にMrs. GREEN APPLE、HANA、サカナクションおよび米津玄師さんとなります(藤井風さんは30位以内)。
最終投票期間直前になって「夜の踊り子」が再ブレイクしたことで、サカナクションへの注目度が高まっているといえます。エントリー対象となる2025年にリリースした作品は「怪獣」の1曲のみですが、復帰(に至るストーリー)も相まってこのバンドへの票も集まるかもしれません。
さて、この5組において2025年にオリジナルアルバムをリリースしたのが藤井風さんのみであることは気になります。オリジナルアルバムの重要性が薄れかねないという危惧がその理由であり、その考えに基づくならば最優秀アルバム賞をMrs. GREEN APPLEのベストアルバム『10』が獲るかもしれません。そのMrs. GREEN APPLEは昨年特に活躍しましたが、一方で作品が海外でもヒットしているかと言われればそうではないでしょう。
投票行動において革新的と保守的というワードを先程用いていますが、投票メンバーの考えが前者主体ならば米津玄師さん、後者ならばMrs. GREEN APPLEが受賞するのではと考えます。最終的には「Plazma」や「BOW AND ARROW」もヒットした米津さんを受賞予想に据えましたが、しかしながらこの部門が最優秀アルバム賞共々最も読みにくいと捉えています。
以上、MUSIC AWARDS JAPAN 2026主要6部門の予想を掲載しました。第2回は旧譜が除外され別カテゴリーが用意されたことで、投票メンバーによる投票行動が変わる可能性があります。あと数回続けば投票メンバーの投票行動が可視化されるものと考えますが、その礎となる今年のMUSIC AWARDS JAPANに注目したいと思います。
なお、最後に以下の発信内容を貼付します。
#MUSICAWARDSJAPAN(@MAJ_CEIPA)が投票メンバーの内訳(業種毎、ジェンダー等)を明かしていないのが気掛かりです。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2026年6月10日
"透明性"を謳う音楽賞ながらその点が見えにくいのは疑問。グラミー賞がその比率是正に努めているゆえ尚の事です。日本レコード大賞に対抗する意味での表明ではとも感じてしまいます。
MUSIC AWARDS JAPANの投票メンバーによる投票行動が革新的か保守的かを見極めるのみならず、音楽賞の内容を見直すための判断材料としても、投票メンバーの属性は少なくとも投票メンバー間で、そして広く音楽ファンに対しても可視化されることが好いのではと考えます。
