一昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。
ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。
この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。
そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。
<3月11日公開分 ビルボードジャパンソングチャート
前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>
※CHART insightの説明
[色について]
黄:フィジカルセールス
紫:ダウンロード
青:ストリーミング
黄緑:ラジオ
赤:動画再生
緑:カラオケ
濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)
(Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)
ピンク:ハイブリッド指標
(BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)
[表示範囲について]
総合順位、および構成指標等において20位まで表示
[チャート構成比について]
累計における指標毎のポイント構成
・Snow Man「オドロウゼ!」
3月4日公開分 1位→3月11日公開分 12位
・AKB48「名残り桜」
3月4日公開分 3位→3月11日公開分 54位
また、前週トップ10内に再浮上した作品の当週動向はこちら。
・HANA「Blue Jeans」
3月4日公開分 10位→3月11日公開分 10位


当週のストリーミング表はこちら。



注目は、HANAの安定性ではないでしょうか。
【ビルボード】HANA『HANA』2週連続で総合アルバム首位獲得 https://t.co/aHSbNkPHzx
— Billboard JAPAN(ビルボードジャパン) (@Billboard_JAPAN) 2026年3月12日
HANAはファーストアルバム『HANA』が最新3月11日公開分ビルボードジャパンアルバムチャートで2連覇を達成。所有2指標は順位面、売上に後退していますがストリーミング指標は首位をキープしています。そしてこの結果、HANAはソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャートでも2連覇を果たしています。

HANA『HANA』収録曲、およびアルバム未収録の「Tiger」オリジナルバージョンのみを抽出したストリーミング表を上記に。ほとんどの曲でストリーミング、そして総合でも順位を落としているものの、しかしストリーミングが強い状況は変わりません。そしてHANAは当週、アルバム初出の「ALL IN」が総合チャートでトップ10入りし、且つHANAの曲にて最高位に達したことで、今後は同曲を軸に回っていくものと考えます。

前週はHANA『HANA』にフィジカルセールスで20万枚以上の差をつけたAぇ! group『Runway』は、しかしデジタル未解禁も影響し当週は総合アルバムチャートで100位未満に大きく後退しています。またフィジカルセールス指標加算2週目となる前週にそのフィジカルセールスの強さに伴い総合トップ10内をキープしたRIIZE「All of You」は、ストリーミング指標未加点が当週も続いたことで総合100位未満へ急落しています。

社会的ヒットに成っていくにはデジタル、特にストリーミングの加点が前提になると考えるに、HANA『HANA』がストリーミングヒットを続け年間チャートで上位進出を果たすかが今後の注目点です。



