ソングチャートとアルバムチャートを合算した、ビルボードジャパンのトップアーティストチャート(Artist 100)について毎週"記事化"しています。掲載理由は下記エントリーをご参照ください。
ビルボードジャパンでは2025年度下半期の集計期間初週である6月4日公開分以降、ソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標においてリカレントルールを導入。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは総合100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に対し、翌週以降減算処理を施します。
<12月17日公開分において新たにリカレントルール対象となった作品>
・ソングチャート
(該当曲はありません。)
・アルバムチャート
(該当作品はありません。)
トップアーティストチャートでは、リカレントルール適用後のストリーミング指標が用いられます。
12月17日公開分のビルボードジャパントップアーティストチャート(Artist 100 集計期間:12月8~14日)では、Mrs. GREEN APPLEが5週連続で首位を獲得しています。

(12月17日公開分ビルボードジャパントップアーティストチャート、総合10位までにおける指標構成を示したCHART insightを上記に。こちらは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています。なお、ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています。)
Mrs. GREEN APPLEが今年度開始以降、3週連続で首位に。前週の集計期間内に発表された2025年度年間チャートでその勢いがあらためて注目されたことも影響したといえます。当週はストリーミング、そして動画再生指標で首位を獲得しています。
2位から4位までは前週と変わらずも、注目はback number(2位)の動向。年末の地上波長時間音楽特番への出演(決定)が相次いでいることに加えて、日本のクリスマス関連曲を代表する「クリスマスソング」の再上昇も相まって、アルバムチャートでは20位以内に3作が上昇。歌手別チャートではカラオケ指標で首位をキープしています。なお「クリスマスソング」、ならびにアルバム3作はすべてリカレントルール適用対象となります。
歌手別チャートで当週、トップ10内に唯一返り咲いたのはSnow Man(12→10位)。『2025 FNS歌謡祭 DAY1』(フジテレビ 12月3日放送)でのパフォーマンスが話題となった「カリスマックス」がソングチャートでトップ10内に返り咲いたことが影響しています(記事では接触2指標が2週連続で上昇していることを紹介)。なおこの曲を収録した『音故知新』はデジタル未解禁が影響し、3週連続でアルバムチャート100位未満となっています。
ソングチャートはトップ10内にて当週7曲が入れ替わっていますが、その中で「街灯」が首位を獲得したBE:FIRSTが歌手別チャートで9→5位に上昇。他方、そのソングチャートでトップ10内に初登場もしくは再登場を果たしながら歌手別チャートでトップ10内に返り咲きを果たせなかった歌手の多くは、ストリーミング指標で順位が高くないという状況です。
トップ10圏外では、Hey! Say! JUMPが80→48位に浮上。2週前のアルバムチャートで初登場した『S say』がデジタル解禁されたことに伴う上昇であり、歌手別チャートではダウンロード指標が74→21位、ストリーミング指標が100位未満→53位に上昇しています。アルバムチャートでは新作のストリーミング指標が14位となっており、フィジカルリリースまでにデジタル解禁すればチャートでのインパクトは高まったことでしょう。
<12月17日公開分トップアーティストチャート トップ10>
1位 (前週1位) Mrs. GREEN APPLE
2位 (2位) back number
3位 (3位) HANA
4位 (4位) 米津玄師
5位 (9位) BE:FIRST
6位 (7位) Official髭男dism
7位 (8位) RADWIMPS
8位 (10位) 藤井風
9位 (6位) Number_i
10位 (12位) Snow Man