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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

「爆裂愛してる」が2位キープ、「好きすぎて滅!」がカラオケ制覇…M!LKの強さをビルボードジャパンで確認する

M!LK佐野勇斗さんによる上記ポストが、投稿からおよそ半日で183万を超える表示回数を記録しています。M!LKによる2曲からは、コアファンの増加を感じるに十分な音楽チャート動向が確認できます。

Apple Musicのデータも含むビルボードジャパンソングチャート、最新3月11日公開分ではM!LKによる2曲がトップ5入りしています。

(上記CHART insightは有料会員が確認可能なもので、20位未満の指標順位も明示されています(ビルボードジャパンでは有料会員が知り得る情報の掲載を許可しています)。また、以下に紹介するCHART insightも同様に、有料会員が確認可能なものとなります。)

 

まず注目は、本日『ミュージックステーション』(テレビ朝日)でも披露する「爆裂愛してる」が2位をキープしたという点です。

「爆裂愛してる」はデジタル1週間先行でリリースし6位に初登場を果たすと、翌週は自己最高の初動フィジカルセールスも加わり総合でキャリア初となる首位を獲得しています。そして注目はフィジカルセールス指標加算2週目における前週の推移であり、「爆裂愛してる」の強さは同曲と同週にフィジカルリリースされ初週20万枚以上を記録した3曲と比べてもよく解ります。

M!LK「爆裂愛してる」はポイント前週比59.1%を記録。10万枚以上のフィジカルセールスを伴い総合ソングチャートを制した曲で、翌週のポイント前週比が5割を上回ったのは米津玄師「IRIS OUT」以来(2025年10月8日公開分 前週比73.7%)。アイドルやダンスボーカルグループに限ると、LE SSERAFIM「FEARLESS」以来3年ぶりとなります(2023年2月8日公開分 前週比88.1%)。

当週はポイント前週比が75.1%と後退。フィジカルセールスが32,421→8,425枚と減少したことが影響するも、ストリーミング指標の基となる再生回数が前週比100.1%と微増したことも総合2位キープの要因といえます。

 

「爆裂愛してる」とのダブルAサイドにてフィジカルリリースされ、ビルボードジャパンではフィジカルセールス指標が加点されない「好きすぎて滅!」も好調に推移し、5週連続で総合5位にランクインしています(最高位は昨年12月31日公開分の3位)。当週はポイント前週比93.4%、ストリーミング再生回数は同95.3%と安定しているのみならず、カラオケ指標を初めて制しています。

新曲が最も上がりにくいカラオケ指標にて2022年度以降首位を記録したのは優里「ドライフラワー」、Ado「新時代 (ウタ from ONE PEACE FILM RED)」、back number「クリスマスソング」、Vaundy「怪獣の花唄」、YOASOBI「アイドル」、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、Mrs. GREEN APPLE「ライラック」そして米津玄師「IRIS OUT」のみ。総合でも大ヒットを記録した8曲に、「好きすぎて滅!」が仲間入りしています。

 

最新3月11日公開分ビルボードジャパンソングチャートに即したストリーミング表を上記に(表は毎週土曜掲載の"CHART insightからヒットを読む"カテゴリーのエントリーにて貼付しています)。M!LKは「爆裂愛してる」がビルボードジャパンソングチャートのストリーミング指標で3位、「好きすぎて滅!」が同5位にランクイン。そして主要サブスクサービスでは前者がAmazon Musicで11位だったのを除き、すべて6位以内に入っています。この高位置登場も、M!LKの2曲が社会的に浸透していることの表れです。

 

 

さて、「好きすぎて滅!」のヒットが旧譜もフックアップしていることについては、以前もお伝えしました。

(上記CHART insightはいずれも、最新3月11日公開分までの直近30週分を示しています。)

メジャーデビュー以降のオリジナルアルバム2枚はその後も好調に推移。最新3月11日公開分ビルボードジャパンアルバムチャートにて『M!Ⅹ』は27位、『Jewel』は28位に入り、いずれも100位以内復帰後における最高位を更新しています。そしてソング/アルバムチャートを合算したトップアーティストチャートでも、M!LKは6→5位に浮上しています。

(上記CHART insightは最新3月11日公開分までの直近30週分を示しています。)

2週前にトップアーティストチャートでキャリア最高位となる3位を記録したM!LKは、その後6→5位と推移。「好きすぎて滅!」のリリース以降は接触指標群の高位置安定や先述したカラオケの人気上昇が歌手別チャートでのロングヒットにもつながり、直近における4週連続トップ10入りの原動力となっています。

トップアーティストチャートにおいてもストリーミングが週間単位での上位進出、およびロングヒットの原動力となるのですが、そのことはトップアーティストチャートの記事化エントリー、そして最新週における総合トップ10内ランクイン歌手のCHART insightからもよく分かるでしょう。

 

 

M!LKは「イイじゃん」のバイラルヒットを経て、「好きすぎて滅!」そして「爆裂愛してる」が総合ソングチャートでもヒット。それに伴い「イイじゃん」も最新3月11日公開分で35位に入り、100位以内には13週連続でランクインを果たしています。そしてその人気が旧作アルバムにも波及しており、フィジカルセールスの上昇からはライト層(曲は気になるが歌手のファンではない方)のコアファンへの昇華も読み取れます。

M!LKの音楽チャート動向、またメディア(特に地上波テレビ局)における露出の多さも踏まえれば、彼らがいわば”お茶の間”の歌手に成ったと捉えていいのかもしれません。そして最新週における「好きすぎて滅!」のカラオケ指標制覇を踏まえるに、今後は春休みに入った学生の支持をさらに集めるものと想起可能です。M!LKがますます愛される存在となり、音楽チャートでも強い状態が続くと考えていいでしょう。