(※追記(4月8日18時53分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)
現地時間の4月7日月曜に発表された、最新4月12日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月28日~4月3日)。ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が7連覇を果たしています。
Kendrick Lamar & SZA’s ‘Luther’ Leads Hot 100 for Seventh Week, Tops Radio Songs Charthttps://t.co/fFBSbqYOa0
— billboard (@billboard) 2025年4月7日
ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比7%ダウンの2440万(同指標通算6週目の首位)、ダウンロードが同13%ダウンの2,000(同指標21位)、ラジオが同5%アップの6100万(同指標初の首位)を記録しています。
「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得曲。今回7週目の首位を獲得したことで、双方においてキャリア最長首位曲記録を更新しています。また、24kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」(2020-2021 8週首位)以降では「Luther」がラップ曲で最長首位獲得曲に。なお2020年代におけるラップ曲の最長記録はロディ・リッチ「The Box」(2020 11週)となります(ここでいうラップ曲とは米ビルボードのホットラップソングチャートにランクインした、もしくはその可能性のある作品を指します)。
ラジオ指標の制覇はケンドリック・ラマーにとって、テイラー・スウィフトに客演参加した「Bad Blood」(2015年7月以降5週)、マルーン5にフィーチャーされた「Don't Wanna Know」(2016年12月以降8週)に続く3曲目であり主演曲では初、シザにとっては「Snooze」(2023年10月以降3週)に次ぐ2曲目となります。
「Luther」は米ソングチャートのラジオ指標、および米ソングチャートと集計期間を同一とするホットラップソングチャートの双方を制覇。2000年代は30曲、2010年代は8曲が両方のチャートを制していますが、2020年代は24kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」(2020-2021)、ラトー「Big Energy」(2022)、ジャック・ハーロウ「First Class」(2022)、ドージャ・キャット「Paint The Town Red」(2023)、ジャック・ハーロウ「Lovin On Me」(2023-2024)に続き、ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が6曲目となります。なお「Luther」は当週もホットラップソングチャートおよびホットR&B/ヒップホップソングチャートの双方を制し、共に15週目の首位を記録しています。
ドレイク「Nokia」が7→3位に上昇し、同曲最高位を更新。ストリーミングは前週比11%アップの2150万、ダウンロードは同54%アップの6,000、ラジオは同45%アップの1540万を記録しています。今回の上昇は、3月31日にミュージックビデオが公開されたことが影響しています。
「Nokia」のヒットにより、ドレイクのトップ5ヒットは42曲、トップ3ヒットは31曲となり、共に歴代最高記録を更新しています。
<米ビルボードソングチャート 最多トップ5輩出歌手>
42曲 ドレイク
36曲 テイラー・スウィフト
29曲 ザ・ビートルズ
28曲 マドンナ
27曲 マライア・キャリー
24曲 ジャネット・ジャクソン
24曲 リアーナ
21曲 エルヴィス・プレスリー
(ただし現在のチャートがスタートした1958年8月以前にキャリアを開始しています。)
20曲 ジャスティン・ビーバー
20曲 マイケル・ジャクソン
20曲 スティーヴィー・ワンダー
<米ビルボードソングチャート 最多トップ3輩出歌手>
31曲 ドレイク
26曲 ザ・ビートルズ
26曲 テイラー・スウィフト
25曲 マライア・キャリー
22曲 マドンナ
21曲 リアーナ
19曲 ジャネット・ジャクソン
16曲 マイケル・ジャクソン
15曲 ビヨンセ
15曲 スティーヴィー・ワンダー
上記以外のトップ10ヒットではシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」が3→4位に後退するも、ホットカントリーソングチャートでは通算40週目の首位に立っています。「A Bar Song (Tipsy)」はホットカントリーソングチャートにおける首位獲得週数が歴代2位となり、ビービー・レクサ & フロリダ・ジョージア・ライン「Meant To Be」の50週(2017-2018)が最長記録となります。
テディ・スウィムズ「Lose Control」は6位をキープ。米ビルボードソングチャートで85週目のランクインを果たし、グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」の87週(2012-2014)に続き、米ビルボードソングチャートがスタートして以降4番目の長期エントリーを記録しています。
最新のトップ10はこちら。
This week's top 10 on the #Hot100 (chart dated April 12, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年4月7日
Details: https://t.co/EhM8032j0b pic.twitter.com/5xss95KfJ0
1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」
2位 (2位) レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」
3位 (7位) ドレイク「Nokia」
4位 (3位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」
5位 (5位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」
6位 (6位) テディ・スウィムズ「Lose Control」
7位 (10位) ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
8位 (4位) モーガン・ウォーレン「Just In Case」
9位 (11位) モーガン・ウォーレン「I'm The Problem」
10位 (12位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」
続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月12日付ではGlobal 200においてレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が首位をキープ。また同曲はGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.において、首位に返り咲いています。
Lady Gaga & Bruno Mars’ ‘Die With a Smile’ Tops Global 200 Chart for 15th Weekhttps://t.co/uxNCintm1v
— billboard (@billboard) 2025年4月7日
This week's top 10 on the #Global200 (chart dated April 12, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年4月7日
Details: https://t.co/d0GCMnkYuE pic.twitter.com/chqOOXXOEE
This week's top 10 on the Global Excl. U.S. chart (dated April 12, 2025).
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年4月7日
Details: https://t.co/d0GCMnkYuE pic.twitter.com/LnJyBQ9maR
レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はGlobal 200においてストリーミングが前週比1%ダウンの9510万およびダウンロードが前週とほぼ変わらず6,000を、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比1%ダウンの7670万およびダウンロードが前週とほぼ変わらず3,000を記録。「Die With A Smile」はGlobal 200で通算15週目、Global Excl. U.S.では通算12週目の首位を獲得し、前者では首位獲得週数が歴代2位タイとなっています。
<Global 200 長期首位獲得曲>
・19週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2020-2025)
・15週 レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024-2025)
・15週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)
・14週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023)
・12週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024-2025)
・11週 ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」(2021)
アリアナ・グランデ「Twilight Zone」がGlobal 200で7位、Global Excl. U.S.では8位に初登場。Global 200ではストリーミング4320万およびダウンロード6,000、Global Excl. U.S.ではストリーミング2730万およびダウンロード2,000を記録し、アリアナのトップ10ヒットは双方のチャート共に7曲目となります。同曲は昨年リリースのアルバム『Eternal Sunshine』のデラックスエディション(『…Brighter Days Ahead』)に収録され、デラックスエディションが合算された『Eternal Sunshine』は最新4月12日付米ビルボードアルバムチャートで首位に返り咲いています。
【米ビルボード・アルバム・チャート】アリアナ・グランデ『エターナル・サンシャイン』DX版リリースで首位返り咲き、リル・ダーク初登場3位 https://t.co/x5LnZk88Na
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年4月7日
※追記(4月8日18時53分)
日本時間の4月8日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。
4月12日付 #Global200 における日本の楽曲の動向。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年4月8日
(集計期間:2025年3月28日~4月3日)https://t.co/aFjt5Gfixz
日本の楽曲は200位以内にランクインしていません。未ランクインは4週連続となります。
米ビルボードのグローバルチャート(#Global200 および Global 200から米の分を除いた #GlobalExclUS)については、ブログ #イマオト にて解説しています。https://t.co/WBkj49n5ga
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年4月8日
なおGlobal Excl. U.S.は米ビルボード有料会員のみ閲覧可能のため、10位未満は紹介できません。ご了承ください。