イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

(追記あり)【海外ビルボード】米・グローバル共に首位は変わらず、米で「Lose Control」がトップ10在籍記録更新

(※追記(4月22日22時03分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)

(※追記(4月23日4時39分):米ビルボードによるチャート専用のXアカウントにて、本来日本時間の4月22日早朝に公開予定だったGlobal 200およびGlobal Excl. U.S.のトップ10画像付ポストが、ほぼ1日遅れで投稿されました。そのポストを貼付しています。)

 

 

 

現地時間の4月21日月曜に発表された、最新4月26日付米ビルボードソングチャート(集計期間:4月11~17日)では、ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が9連覇を達成。またテディ・スウィムズ「Lose Control」がトップ10在籍週数で新記録を樹立しています。

ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比10%アップの2500万(同指標通算7週目の首位)、ダウンロードが同7%アップの2,000(同指標20位)、ラジオが同7%アップの6750万(同指標通算3週目の首位)を記録しています。集計期間初日のミュージックビデオ公開が、ストリーミング等に波及した形です。

「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得曲。今回9週目の首位を獲得したことで、双方においてキャリア最長首位曲記録を更新しています。また「Luther」は24kゴールデン feat. イアン・ディオール「Mood」(2020-2021 8週首位)を上回り、2020年代のソングチャートにおいてラップ曲では首位獲得週数が歴代単独2位に。最長記録であるロディ・リッチ「The Box」(2020 11週)まであと2週に迫っています(ここでいうラップ曲とは米ビルボードのホットラップソングチャートにランクインした、もしくはその可能性のある作品を指します)。

「Luther」はホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートの双方を制し、共に17週目の首位を記録しています。

 

チャペル・ローン「Pink Pony Club」が5→4位に上昇。ラジオは前週比2%アップの4520万を記録し、ポップエアプレイチャートでは3週目の首位を獲得しています。

「Pink Pony Club」は「Goof Luck, Babe!」(2024年9月 4位)に並びキャリア最高位タイに。なおチャペル・ローンのトップ10ヒットである3曲はいずれも5位以内に達しており、「The Giver」は3月に5位初登場且つ最高位を記録しています。

 

アレックス・ウォーレンによる初のトップ10ヒット、「Ordinary」が7→5位に上昇しキャリア初のトップ5入り。ラジオは前週比60%アップの1320万、ダウンロードは同3%アップの6,000を記録し、後者はキャリア初の首位を獲得しています。

 

テディ・スウィムズ「Lose Control」が8→7位に上昇。2024年3月に1週首位を記録した同曲は当週トップ10在籍が58週目となり、ソングチャート66年の歴史においてザ・ウィークエンド「Blinding Lights」を上回り単独最長記録をマークしています。「Lose Control」が初めてトップ10入りしたのは2024年1月20日付となり、以降トップ10内から離れたのはわずか8週となっています。

<米ビルボードソングチャート トップ10在籍記録>

・58週 テディ・スウィムズ「Lose Control」 (最高1位 (2024年3月30日付 1週))

・57週 ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」 (最高1位 (2020年4月4日付以降 4週))

・48週 シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」 (最高1位 (2024年7月13日付以降 19週))

・44週 ザ・キッド・ラロイ & ジャスティン・ビーバー「Stay」 (最高1位 (2021年8月14日付以降 7週))

・41週 モーガン・ウォレン「Last Night」 (最高1位 (2023年3月18日付以降 16週))

・41週 デュア・リパ「Levitating」 (最高2位 (2021年5月22日付))

・39週 ポスト・マローン「Circles」 (最高1位 (2019年11月30日付以降 3週))

・38週 ハリー・スタイルズ「As It Was」 (最高1位 (2022年4月16日付以降 15週))

・37週 グラス・アニマルズ「Heat Waves」 (最高1位 (2022年3月12日付以降 5週))

・37週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」 (最高1位 2019年12月21日付以降 18週))

トップ10在籍週数の多さは年間チャートでの強さにつながります。2020年度以降は「Blinding Lights」「Levitating」「Heat Waves」「Last Night」そして「Lose Control」が年間首位を獲得していますが、いずれも37週以上トップ10内に在籍しています。

テディ・スウィムズ「Lose Control」はソングチャート100位以内エントリーにおいても通算87週となり、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」(2012-2014)と並び米ビルボードソングチャートがスタートして以降3番目タイとなる長期エントリーに。グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)に続く記録となります。

 

最新のトップ10はこちら。

1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」

2位 (3位) レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」

3位 (2位) ドレイク「Nokia

4位 (5位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」

5位 (7位) アレックス・ウォーレン「Ordinary」

6位 (6位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」

7位 (8位) テディ・スウィムズ「Lose Control」

8位 (4位) ビッグXザプラグ feat. ベイリー・ジマーマン「All The Way」

9位 (10位) ベンソン・ブーン「Beautiful Things」

10位 (9位) モーガン・ウォーレン「I'm The Problem」

 

 

続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。4月26日付ではGlobal 200、およびGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.において、レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が首位をキープしています。

レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はGlobal 200においてストリーミングが前週比1%ダウンの9070万、ダウンロードが同3%ダウンの6,000を、Global Excl. U.S.においてはストリーミングが前週比1%ダウンの7350万、ダウンロードが同2%アップの3,000を、それぞれ記録しています。これにより「Die With A Smile」は、首位獲得週数がGlobal 200にて歴代単独2位、Global Excl. U.S.においては歴代2位タイとなっています。

<Global 200 長期首位獲得曲>

・19週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2020-2025)

・17週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024-2025)

・15週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)

・14週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023)

・12週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024-2025)

<Global Excl. U.S. 長期首位獲得曲>

・19週 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」(2024-2025)

・14週 レディー・ガガブルーノ・マーズ「Die With A Smile」(2024-2025)

・14週 マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2021-2025)

・13週 マイリー・サイラス「Flowers」(2023)

・13週 ハリー・スタイルズ「As It Was」(2022)

 

 

※追記(4月22日22時03分)

 

日本時間の4月22日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。