(※追記(3月18日19時09分):Global 200における日本の楽曲動向を追記しています。)
(※追記(3月19日4時59分):前回の追記の際、タイトルに"(追記あり)"との記載を失念しており、追加しています。)
(※追記(3月25日4時8分):”Doechii”のカタカナ表記を”ドーチ”としていましたが、日本のレコード会社による表記に倣い”ドーチー”に変更しています。)
(※追記(3月25日5時37分):当該エントリーのタイトルを、『(追記あり)【米ビルボード】「Luther」が米で4連覇、「Die With A Smile」がふたつのグローバルチャートで首位に』から『(追記あり)【海外ビルボード】「Luther」が米で4連覇、「Die With A Smile」がふたつのグローバルチャートで首位に』へ変更しています。
現地時間の3月17日月曜に発表された、最新3月22日付米ビルボードソングチャート(集計期間:3月7~13日)。ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」が4連覇を果たしています。
Kendrick Lamar Claims Career-Best Fourth Week Atop Hot 100 With ‘Luther’https://t.co/t8gXtE3XXM
— billboard (@billboard) 2025年3月17日
ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」はストリーミングが前週比9%ダウンの3130万(同指標通算4週目の首位)、ダウンロードが同24%ダウンの3,000(同指標17位)、ラジオが同3%アップの5560万(同指標2位)を記録しています。
「Luther」はケンドリック・ラマーにとって6曲目、シザにとっては3曲目の首位獲得曲。今回4週目の首位を獲得したことで、ケンドリックにとってはフューチャーおよびメトロ・ブーミンとの「Like That」(2024年4月 3週連続)および「Not Like Us」(2024年5月-2025年2月 不連続)を上回り、単独でのキャリア最長首位曲となりました(なおテイラー・スウィフトに客演参加した「Bad Blood」(2015)、単独での「Humble.」(2017)および「Squabble Up」(2024年12月)はいずれも1週首位)。一方でシザにとっては「Kill Bill」(2023)およびドレイクにフィーチャーされた「Slime You Out」(2023)が共に1週首位であり、キャリア最長首位曲記録を更新しています。
「Luther」は総合ソングチャートと集計方法を同一とするホットR&B/ヒップホップソングチャートおよびホットラップソングチャートの双方で12週目の首位を獲得しています。
ケンドリック・ラマーはシザとの「Luther」を首位、「Not Like Us」を3位、およびレフティ・ガンプレイを迎えた「TV Off」を5位に送り込み、トップ5内の3曲以上同時エントリーは通算6週に。昨年12月に初めてこの記録を達成したケンドリックにとって、当週の記録達成はドレイクに並び歴代2位タイとなります。
<米ビルボードソングチャート トップ5内3曲以上同時エントリー記録歌手>
8週 ザ・ビートルズ (1964)
6週 ケンドリック・ラマー (2024-2025)
6週 ドレイク (2018-2023)
5週 ジャスティン・ビーバー (2015-2016)
3週 テイラー・スウィフト (2022-2024)
2週 50セント (2005)
2週 サブリナ・カーペンター (2024)
1週 21サヴェージ (2022)
1週 アリアナ・グランデ (2019)
なお上記のうちテイラー・スウィフトは二度、ケンドリック・ラマー、ドレイクおよびザ・ビートルズは一度、トップ5を独占しています。テイラーにおいてはアルバム『The Tortured Poets Department』の初登場時となる2024年5月4日付にて、14位までを占拠しています。
総合2位をキープしたレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」はラジオ指標で6週目の首位を獲得しています(前週比3%ダウンの6290万を記録)。
総合4位のシャブージー「A Bar Song (Tipsy)」は、総合チャートと集計方法を同一とするホットカントリーソングチャートで通算38週目の首位を記録、また総合9位のビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」は、同じく総合チャートと集計方法が同一のホットロック&オルタナティヴソングチャート、およびホットオルタナティヴソングチャートで共に32週目の首位に立っています。
総合10位のテディ・スウィムズ「Lose Control」は当週が82週目のチャートインとなり、米ビルボードソングチャートがスタートして以降4番目の長さに。グラス・アニマルズ「Heat Waves」の91週(2021-2022)、ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」の90週(2019-2022)、イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」の87週(2012-2014)が在籍記録の上位3曲となります。
最新のトップ10はこちら。
🚨 New design alert 🚨
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年3月17日
This week's top 10 on the #Hot100 (chart dated March 22, 2025). 📈
Details: https://t.co/72WiybXUvH pic.twitter.com/2wKpgNKpCn
1位 (前週1位) ケンドリック・ラマー & シザ「Luther」
2位 (2位) レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」
3位 (3位) ケンドリック・ラマー「Not Like Us」
4位 (5位) シャブージー「A Bar Song (Tipsy)」
5位 (4位) ケンドリック・ラマー feat. レフティ・ガンプレイ「TV Off」
6位 (6位) ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
7位 (8位) チャペル・ローン「Pink Pony Club」
8位 (10位) ドレイク「Nokia」
9位 (7位) ビリー・アイリッシュ「Birds Of A Feather」
10位 (9位) テディ・スウィムズ「Lose Control」
続いてグローバルチャートを紹介。200を超える地域の主要デジタルプラットフォームによるストリーミングとデジタルダウンロードで構成され、歌手のホームページでの販売分を含まないグローバルチャート。3月22日付ではGlobal 200においてレディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」が首位をキープ。またGlobal 200から米の分を除くGlobal Excl. U.S.でも同曲が首位に返り咲いています。
Lady Gaga & Bruno Mars’ ‘Die With a Smile’ Dominates Both Billboard Global Chartshttps://t.co/8gnhowj9Wn
— billboard (@billboard) 2025年3月17日
This week's top 10 on the #Global200 (chart dated March 22, 2025). 📈
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年3月17日
Details: https://t.co/yoAslzCRbT pic.twitter.com/1bNebSKwJu
This week's top 10 on the Global Excl. U.S. chart (dated March 22, 2025). 📈
— billboard charts (@billboardcharts) 2025年3月17日
Details: https://t.co/yoAslzCRbT pic.twitter.com/neHLogIa33
レディー・ガガ & ブルーノ・マーズ「Die With A Smile」は、Global 200にてストリーミングが前週比4%アップの1億1690万およびダウンロードが同17%アップの9,000、Global Excl. U.S.ではストリーミングが前週比2%アップの9230万およびダウンロードが同17%アップの4,000を記録。「Die With A Smile」はGlobal 200で通算12週目、Global Excl. U.S.では通算11週目の首位を獲得しています。
最新3月22日付の米ビルボードアルバムチャートではレディー・ガガ『Mayhem』が首位初登場。これが「Die With A Smile」の構成指標上昇につながったものとみられます。
【米ビルボード・アルバム・チャート】レディー・ガガ『メイヘム』首位デビュー、BLACKPINKジェニー初登場7位 https://t.co/qDJO1IUmBd
— Billboard JAPAN (@Billboard_JAPAN) 2025年3月17日
JENNIE「Like JENNIE」がGlobal 200で5位、Global Excl. U.S.では3位に初登場。最新の米ビルボードアルバムチャートで7位に初登場した『Ruby』の収録曲は、Global 200にてストリーミング6840万およびダウンロード6,000、Global Excl. U.S.ではストリーミング6150万およびダウンロード4,000を記録。BLACKPINKのソロ曲ではJENNIEがGlobal 200で4曲目、Global Excl. U.S.では5曲目のトップ10入りを果たしています(他のメンバーでは前者でLISAが3曲、ROSÉが2曲およびJISOOが1曲、後者では順に4曲、2曲、1曲)。なおBLACKPINKとしてはGlobal 200、Global Excl. U.S.共に4曲をトップ10内に送り込んでいます。
ドーチー「Anxiety」がGlobal 200で6位、Global Excl. U.S.では7位に初登場。Global 200ではストリーミング5690万およびダウンロード9,000、Global Excl. U.S.ではストリーミング3690万およびダウンロード4,000を記録し、双方のチャートでキャリア初のトップ10入りを果たしています。
「Anxiety」は元々2019年にYouTubeのみで配信された後、スリーピー・ハロウが「Anxiety」のフックをコーラスに使用した「A N X I E T Y」を、スリーピー・ハロウ feat. ドーチー名義で2023年にリリース。このバージョンが、ウィル・スミス主演のシットコム(シチュエーションコメディ)『The Fresh Prince Of Bel-Air (邦題:ベルエアのフレッシュ・プリンス)』(NBC 1990-1996)にてスミスとタチアナ・アリが踊るシーンに用いられ、ここ数週TikTok主導でリバイバルヒットとなっています。「A N X I E T Y」は当週のGlobal 200でストリーミングが前週比2%ダウンの2960万を記録し、登場2週目にて27位につけています。
「A N X I E T Y」がフックアップされたことで、YouTubeでのみ公開されていたドーチーのソロバージョンも注目され、結果的にドーチー「Anxiety」は3月4日にリリース。ソロバージョンは初の1週間フル加算対象となる当週、ふたつのグローバルチャートで初登場を果たした形です。
また「Anxiety」および「A N X I E T Y」は、2012年に8週首位を獲得し同年度の年間チャートを制覇、また最優秀レコード賞を含む2つのグラミー賞を受賞したゴティエ feat. キンブラ「Somebody That I Used To Know」をサンプリングしていますが、この「Somebody That I Used To Know」がGlobal 200で191→130位に上昇。ストリーミングは前週比20%アップの1650万、ダウンロードは同27%アップの1,000を記録しています。
※追記(3月18日19時09分)
日本時間の3月18日夜、Global 200の全容が発表されました。日本の楽曲動向については、Xにて発信しています。
3月22日付 #Global200 における日本の楽曲の動向。
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年3月18日
(集計期間:2025年3月7~13日)https://t.co/2o356hLxPF
200位以内に日本の楽曲はランクインしていません。
前週132位の #timelesz「#RockthisParty」は200位圏外に後退しています。
米ビルボードのグローバルチャート(#Global200 および Global 200から米の分を除いた #GlobalExclUS)については、ブログ #イマオト にて解説しています。https://t.co/WBkj49nD5I
— Kei (ブログ【イマオト】/ポッドキャスト/ラジオ経験者) (@Kei_radio) 2025年3月18日
なおGlobal Excl. U.S.は米ビルボード有料会員のみ閲覧可能のため、10位未満は紹介できません。ご了承ください。