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旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

【ビルボードジャパン最新動向】3連覇のCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、次週はSnow Manと対決へ

最新2月14日公開分(集計期間:2月5~11日)のビルボードジャパンソングチャートでは、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が3連覇を達成。ポイントは伸び続けています。

 

Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」はダウンロード指標を初めて制したのみならず、ストリーミング指標の基となる再生回数は伸び率が縮小しながらも未だ1割以上上昇。「Bling-Bang-Bang-Born」は史上4曲目となる週間2000万回再生超えを記録しました。

「Bling-Bang-Bang-Born」は、現在放送中のTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期オープニング・テーマ。1月7日に配信がスタートし、1月17日公開の当チャートで30位に初登場すると、1月31日公開チャートで初の首位を獲得した。当チャート3連覇を達成した当週の再生回数は、前週比113%の20,118,604回をマークして、自身初の週間2,000万回再生を達成。週間2,000万回越えの楽曲は、BTS「Butter」、YOASOBI「アイドル」、Official髭男dism「Subtitle」に次いで歴代4曲目となる。

 

他方、「Bling-Bang-Bang-Born」は未だ動画再生指標を獲得していません。ビルボードジャパンはアニメソングチャート(総合ソングチャートからアニメ関連曲のみを抽出)にて『動画再生指標が未だ集計圏外である』と指摘しています。

一方で上記記事では、ヨルシカ「晴る」(アニメソングチャート6位 総合14位)について『なかでもストリーミング、動画再生の2指標で伸びがみられており、新たに楽曲を知り、聴き始めている層が少しずつ拡大していることがうかがえる』と紹介。接触指標群は比例する傾向にあることから、「Bling-Bang-Bang-Born」の公式動画が公開されていればさらにポイントを伸ばしたことは間違いありません。

(なお、「Bling-Bang-Bang-Born」が主題歌に起用されたテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期のノンクレジットオープニングムービー(YouTubeこちら)は現時点で4100万回超えを果たしていますが、アニメ制作会社のYouTubeチャンネル発となる動画は動画再生指標のカウント対象となるISRC(国際標準レコーディングコード)が付番できず、動画再生指標に反映されません。この点は下記エントリーで紹介しています。)

 

動画再生指標は未加算の状態が続きながらも、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は2位のtuki.「晩餐歌」とおよそ5,600ポイント差をつけています。さらには当週のトップ10ヒットのうち9位に初登場したOWV「BREMEN」を除く9曲の中で、ポイント前週超えを果たしたのが「Bling-Bang-Bang-Born」のみであることも特筆すべき状況です。いわば独走体制を築きつつあるといっても過言ではありません。

 

 

今後は、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」においてミュージックビデオがいつ公開されるか、YouTubeにて公式オーディオが用意されるかを注視する必要があります。YouTubeのはグローバルチャートのストリーミング指標にも反映されるため、Global Excl. U.S.にて3位以上を狙えるともいえます。

(最新2月17日付グローバルチャートはこちらのエントリーにて記事翻訳版を公開しています。)

 

そして次週はSnow Man「LOVE TRIGGER」、2週後には櫻坂46「何歳の頃に戻りたいのか?」がフィジカルセールス指標初加算に伴い総合ソングチャートで上位に進出することが予想され、「LOVE TRIGGER」はフラゲ日の段階で85万枚を突破しています(なおダブルAサイドシングルにおいて、フィジカルセールス指標は1曲のみに加算されます)。

Snow Manは2023年度のビルボードジャパンソングチャートにて「タペストリー」および「Dangerholic」が首位に。共に初週90万枚前後のフィジカルセールスを記録し、ポイントは1万2千を突破しました。「LOVE TRIGGER」も高ポイントに至ると思われますが、次週はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」に及ばないだろうというのが私見。次週の集計期間は平日が4日となり、ストリーミングが伸びることも根拠のひとつです。

 

先述したように、ストリーミングと動画再生という接触指標群は比例する傾向にあります。仮にCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」がYouTubeに明るくなり、同時にSnow Man「LOVE TRIGGER」がダウンロードおよびサブスクをきちんと解禁していれば、次週は史上稀に見る高ポイントでの対決になったものと考えます。「LOVE TRIGGER」においてはロングヒット、そして年間チャートランクインにもつながることでしょう。

 

 

なお、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」においては未だテレビパフォーマンスされていない(模様である)こともあり、日本でヒットが伝わっていないのではという疑問を感じることもありますが、その状況下で(テレビパフォーマンスがあれば伸びる可能性が高い)ダウンロード指標が大きく伸び続けていることは見事であり、同曲が実際は大きく拡がっていると感じています。

他方、「Bling-Bang-Bang-Born」のグローバルヒットについては伝わっていると言い難い状況です(上記エントリー参照)。最善はメディアが自ずとチャート動向を発信することですが、メディアの記事作成の動機となるプレスリリースをCreepy Nuts側が用意すること、そしてビルボードジャパン側がグローバルチャート(Global Japan Songs Excl. Japan以上に、その基となっているGlobal 200)をきちんと発信することを願います。